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俳優・三浦翔平が本気で取り組む!子育て連載企画「プロパパ道」今回のテーマは子育てのミニマルライフ化!

プロママ集団MOTHERS編集部が、俳優・三浦翔平さんの子育てに関する様々な悩みを全面サポートしていく連載企画「プロパパ道」。

第三回目はMOTHERS編集部初の「パパデスク」として就任した、執筆家・環境保護アンバサダーの四角大輔さんと“子育てのミニマルライフ化”について語っていただきます。

この日は、三浦翔平さんがブランドサポーターを務めるglafitの記者発表会があり、その会場にお邪魔しました。glafit「GFR-02」(以下、glafit)は、モビチェンを付けると電動バイクと自転車を切り替えて使える「二刀流バイク」。記者会見のインタビューでは、今後目指したい二刀流は「俳優・主夫」と答えた三浦さんが、さらに子育て時間を楽しむために、四角さんがサスティナブルな暮らしやミニマルライフを提案します。

 

日本での多忙な生活から海外移住先での自給自足生活へ

小脇 おふたりとも息子さんがいらっしゃいますが、ちょうど一学年差ですかね?

三浦・四角 そうですね、一学年違いますね。

小脇 私の娘を含め、みんな1学年ずつ違う! まさにバタバタ子育て中のメンバーが集まりましたね(笑)。
今回はMOTHERS編集部初のパパデスクとなった、四角さんが提唱する“ミニマルライフ”は子育て期のママ&パパにもおすすめ! というお話を伺えればと思っています。今は、ニュージーランドで自給自足の暮らしをしている四角さんですが、実は、もともと大手レコード会社でミリオンヒットを連発するプロデューサーとしてご活躍され、超多忙な暮らしをされていたんですよね。

四角 そうなんです。レコード会社に15年勤め、アーティストのプロデュースをやっていました。2010年に辞めて、ニュージーランドに移住して今のようなライフススタイルになりました。

三浦 えー! 同じ業界にいらっしゃったんですね! どなたをプロデュースしていたんですか?

四角 絢香、Superfly、平井堅、CHEMISTRYなど……ですね。

三浦 すごい! ヒットメーカーだ! 移住してからも音楽の仕事は続けているんですか?

四角 音楽の仕事は全部辞めました。自然が大好きで、学生のときにニュージーランドの湖を見て、「いつかここに住みたい」という夢をもったんです。なのでずっと「永住権が取れたら移住します!」と周りの人にも公言していたんですね。で、ついに2009年に永住権が取れて、2010年に本当に移住したら……驚かれました。

三浦 それは驚きますよ(笑)。ニュージーランドに移住した一番の理由は?

四角 フライフィッシングという釣りが大好きで! 夢だった、自分で作物を育て、魚を釣って食べる自給自足の暮らしができるのがニュージーランドだったんです。

小脇 振り切り方が本当にすごいですよね。今でこそ、移住暮らしをする人も増えてきている印象ですが、当時は少なかったと思いますし、しかもプロデューサーとしても活躍していて仕事も絶好調! の時に、その選択をされることがすごい。
移住されてからサスティナブルで、ミニマルな生活を送ってこられたわけですが、2021年にお子さんが生まれて、さらにそれが研ぎ澄まされて、今はなんと平日週3日の午前中しか働いていないんですよね?

四角 そうなんです(笑)。移住してすぐ、ニュージーランドの山奥で、自給自足しながらリモートワークに挑戦しました。当時は、リモートワークや在宅勤務なんてない時代で、収入は1/10に。でも、“ノマドの先駆け”と注目されるようになり、年々仕事が増えて超多忙になってしまいました。
2019年、作家業だけに専念したいと他の仕事をすべて手放したら、時間の余白と心の余裕を手にできた。そうしたら、子どもを授かったんです。

 

子育てがはじまったらミニマル主義的な時短術が極まった

四角 翔平さんはサーフィンされますが、どう仕事を調整して「海に行く時間」を作るかって考えますよね。僕も同じで、釣りなどのアウトドア遊びが大好きなので、会社員時代はその「やりたいことに使う時間」を最大化するために、それ以外のことを最小化する工夫を徹底していたんですよ。その考え方を“ミニマル主義”と呼んでいるんです。

三浦 なるほどね。ミニマルライフって無駄なことをしないとか、余分なものをなくすとか断捨離のような、なんとなくシンプルな暮らしみたいなイメージがあって僕とはちょっと違うかなと思っていたのですが。「やりたいことを最大にするため」っていう言葉はすごくいいですね。イメージが変わりました!

四角 そうなんです。それで、子育てがはじまってみたら、うまく言えないんですが今までのどんな「遊び」よりも「子育て」の方が楽しかったんですよ! そしたらさらに、時短術を極める必要が出てきて、平日週3日の午前中だけ仕事するというところに行きついたんです。

小脇 お子さんがさらに四角さんを変えてくれたということですよね。三浦さんも、お子さんが生まれてから、周りのみんながびっくりするくらい変わりましたよね。

三浦 変わりましたね。なんか、息子に対しては言葉では言い表せない「無性の愛」みたいなものが自分のなかでもすごく大きくなって、日々ホント楽しいんですよね。最近、息子が言葉をしゃべるようになって。生まれたことに感動して、ハイハイするようになって動き始めたと思ったら、立ち上がって……その一挙一動がすごく楽しいなと思って過ごしているんです。ずっと見ていられますもん。とはいえ、僕は仕事の最小化というのはできていないんですよね。

四角 俳優さんという職業柄、それはなかなか難しいかもしれませんね。

三浦 そうですね。自分だけのスケジュールで動くというのはなかなか難しいので……。だけどオンオフの切り替えはすごくはっきりしましたし、お迎えに間に合うかなとか子ども中心の時間の使い方にはなりましたね。

小脇 お迎えに行って、家でご飯を食べさせて、お風呂に入れてから、会食に行くって話していましたもんね。この前も撮影の後に普通に、次の打ち合わせの前にお迎え行きます〜ってマネージャーさんと話していて、本当にすごいなと思いました。
四角さんの本には、ミニマル化の為の方法がとても細かくリスト化されていて、これを読んだら私でもできるかもしれない! って思えちゃう内容なんですよね。三浦さんの場合は仕事が特殊なので仕事の部分は難しいかもしれないですが、日常生活の部分などヒントになることが見つかるかもしれません。

四角 そうなんです。テーマは「時間のミニマル化=時短術」なので、やらなきゃいけないことをどう減らすか、どう効率よくやっていくかということが書いてあります。でも、それまでやってきた時短術は、育児では通用しなくなることが多くて、息子との生活の中で今の超ミニマル時短術が完成したんですよね。

小脇 そう! 仕事をしていてもしていなくても、参考になる話がたくさん。まずは部屋をかたづける話からはじまって、財布を小さくしようとか、睡眠時間を確保する方法とか……カバンの軽量化の話なんてとっても参考になり、その場でカバンの中身を見直したらすごくコンパクトにまとまるようになりました! 仕事術かと思いきや、それこそ主婦の方にも参考になりそうだなと。

四角 本にも書いたんですが、「主婦」の方はもちろん、「主夫」にこそ読んでもらいたいんです。

三浦 ぜひ、読みます! 子どもと出かけると荷物が多くなって本当に大変ですよね。僕もどうやったらこの荷物を減らせるのか? って最近は色々とマスターしてきましたよ。

小脇 さすが、プロパパ! 子どものお出かけの荷物の話までできるのが最高!

 

パパの目線で見えてきた新たにやりたいこと

小脇 さきほどの記者会見で三浦さんは、二刀流で何をしたいかという質問で「俳優」と、「主夫」と答えていましたね。

三浦 そうなんです。でも、主夫は……最近周りの人に言われて気づいたんですが、ある意味すでにやっているみたいです(笑)。うちは妻も働いているので、お互い時間がある方がやるというスタンスなので、できることはなんでもやりますね。子どもを僕一人で見ることもできるし……。周りにはすごいねと言われるんですが、自分では普通のことなんですけどね。だって二人の子どもだしね。
いまは子どもをいか豊かに、将来に不安がなるべくないように親として何ができるかということに注力していますね。

小脇 本当に全てのパパがこういう考え方になってくれたらいいのに! って毎回話していて思います。四角さんが子どもが生まれて新たな目線が加わったように、三浦さんもお仕事の部分なども含めて変化したことはありますか?

三浦 そうですね。子どもと一緒に楽しめる時間を作るような仕事をしてみたいという気持ちが出てきました。たとえば、いずれ子どもと一緒にサーフィンしたいんですが、海でも安全なボードだったり、そのときにパパと一緒に着られる洋服を考えたりするとか。東京は子どもお断りの飲食店も多いのですが、子どもウェルカムな店を増やしたいなとか。例えば、テーブルについている網が危なくない焼肉屋さんとかあるといいなとか……パパ目線で気づくことがたくさんあって。何か色々とできることをやってみたいなと思っています。

小脇 おふたりとも、お子さんが生まれてからの方が、仕事の目線も含めて広がっているように感じます。男性でもそういってくださる人が増えてくれると、社会全体としてとても子育てしやすい環境になると思います。

 

ニュージーランドのパパは家事・育児をして当たり前!?

小脇 ニュージーランドの子育て事情はどんな感じですか?

四角 ニュージーランドの男性は、“キウイハズバンド”と呼ばれ、世界中でモテモテなんですが、家事や育児ができなきゃだめ、恥ずかしいという考え方なんです。たとえば、社会的地位のある人が、家事育児をしていないのがバレると、非難されるという世の中です。

三浦・小脇 えーー!

四角 だから「育児はママのワンオペが基本」という考え方はないんです。もちろんシングルマザー、シングルファーザーでがんばっている方はいます。でも、社会全体の傾向としては日本とは真逆で、育児しない男は恥ずかしいという風潮ですね。

三浦 うわぁ! それ最高ですね。日本もそうなってほしい。

 

子どもと接すると対応能力がUP!

小脇 三浦さんとは独身時代からお仕事をご一緒させてもらっていましたが、元々やさしい方ですが、お子さんが生まれてからさらにやさしくなられたなと思っているんです。自分の心の変化なども感じますか?

三浦 そうですね、それもよく周りから言われますね。子どもといると予期せぬことが起きまくるじゃないですか! だから対応能力が培われたというか。今まで自分本位で動いてきたことが、そのままではいられないから、いろんな面で構えていられるようになったというか。だから基本的に余裕ができたのかもしれないですね。やはり子どもの存在が大きいですかね。

四角 そうですよね。僕は子どもが妻のお腹にいるときから「ちっこい大自然」だと思っていて。子どもって大人にはどうすることもできない、圧倒的に自由でアンコントローラブルな存在じゃないですか。
翔平さんは、サーフィンとは「天候や波といった自分ではコントロールできない存在と対峙する行為」だって、何かのインタビューでおっしゃってましたよね。僕は森に暮らしているし、登山や釣りをするので、「大自然に対して人間は何もできない」と、同じ考え方をもっています。
まさに子育ての心構えと似ていて、アンコントローラブルな存在である「ちっこい大自然(子ども)」と毎日過ごしていると、あらゆることにドンっと構えられるようになりますよね。

小脇 確かに、メンタルはものすごく鍛えられますよね。

 

地球にもやさしく、機動力バツグン!

小脇 自然といえば、四角さんは2010年からニュージーランドをベースにしつつ、世界中を旅していたじゃないですか。でも移動することで、どうしてもCO2の排出を増やしてしまうからと、あるときから世界を旅するのをやめたんですよね。このglafitはCO2削減にも貢献できるということですが、四角さん、いかがですか?

四角 これはいいですよね! ヨーロッパの主要都市には必ずマイクロモビリティがあるんです。車はCO2の排出量が多いから、旅先ではなるべく徒歩かシェア自転車を活用していたのですが、マイクロモビリティは環境にも良いし、移動もスムーズで素晴らしいなと思っていたんですね。でも、なかなか個人で所有できるという感覚がなかったんですが、glafitを見たらコンパクトだし、重さも20㎏未満。しかも畳めるし、これは最高の移動ツールだなと感動しました。

三浦:そうですよね! 待ち望んでいたものが出てきたって感じですよね! 僕も4〜5年前にフランスに行ったときに、街中で電動キックボードが普及しているのを見ていいなと思っていたんですよ。都心部での移動なんて特に、機動力も含めglafitのような二刀流バイクが絶対に便利で早い。どんどんこれが普及したらいいですよね。

小脇 ニュージーランドにはこのようなマイクロモビリティとか電動自転車はあるんですか?

四角 いくつかの都市では電動キックボードが普及しているんですが、他の多くの場所が田舎町なので、基本的には車移動がメインなんです。そしてニュージーランド人は環境意識が高く、自転車好きとして有名で、たとえばマウンテンバイクの所有率は世界トップ。だから、小さく畳めて小型車のトランクにも積めるglafitは、ニュージーランドでは間違いなく人気になりますね。

三浦 お、ヒットメーカーがそう言ってくれるのは心強い! 実際に撮影のときにトランクに入れて撮影したんですが、畳むのも簡単で、一瞬でしたよ!

小脇 バイクモードは本当に早くて、時速30キロ出るんですよ。三浦さんも撮影のときにビュンビュン走ってましたね。

三浦 これでスーパーとかの買い物に行くのはもちろんですが、保育園のお迎えに乗れたらいいなと。
今は法律上二人乗りが難しいらしいんですが、この二刀流バイクのように法律改正をしてもらって、
子ども用の前カゴなどを作っていただいて、子どもを乗せられたら最高だなって思って!
さっきglafitの社長さんに打診してみました(笑)。自転車でお迎えに行くと子どもって本当に喜びますよね。

 

子育て「やった方がいいよ」というよりも「もったいないよ」

小脇 そうそう、お迎えもかなりの頻度で行かれてますよね。

四角 でも先ほどから話していると、翔平さんにとっては特別なことをしている感覚はないですよね。当たり前のように。

三浦 そうなんですよ。すごく単純なことで、行ける方が行けばいいんじゃない? って思っていて。この感覚が普通になってくれたら、もっとみんなが楽になるのにと思いますね。

四角 僕ら夫婦だけじゃなく、ニュージーランドはツーオペでの子育てが基本です。今回は仕事で日本に来て、やむなく僕も妻もそれぞれワンオペを経験する機会があったんです。自分の母親もワンオペだったんですが、やってみると本当に大変なんだということを改めて痛感したんですよね。

小脇 私もほぼワンオペですが(笑)。日本は本当にまだまだワンオペ育児をしている人が多いと思います。

四角 僕は「パパも絶対参加した方がいいよ」って言いたいんです。子育てって難しいけど、大きな喜びがある。釣りもサーフィンも同じで、めっちゃ楽しいけれど必ず“難しさ”がありますよね。だからこそ、うまくいった時の感動が大きい。簡単なことってすぐ飽きちゃうし感動がない。

それまでの試行錯誤とか、天候を読んだりとか、じっと待つ苦労とか……難しいパートがあるからこそ、大きな波に乗れたり、大きな魚が釣れたとき、圧倒的な感動がある。まさに育児も同じで、この経験って確実に仕事にも活きてくると思うんですよ。

この感動をママだけに押し付けちゃうというのは、もったいないなって思うんですよね。「子育てやった方がいいよ」っていうよりも「もったいないですよ」と心から言いたいんです。

三浦 わかる! すごく共感します。もったいないよってまさに!
こんなにかわいく、尊い瞬間、見逃していいの? って思う。ママだけが見ているなんてずるいぞ! ってね(笑)。

小脇 おっしゃる通り。ママの立場からいっても、もったいないなと思いますね。ママがワンオペで子育てしても、さらにキャリアを重ねることもできるわけだから。……ていうことは、パパにもできるんじゃないのか!? と思う。

四角 一概には言えませんが、男性脳の方が、仕組みを作ったり段取りをつけたりするのが得意だと思うんですよね。たとえば、オムツはこの場所にこう収納した方が素早く取れる! とか、時間効率を高める子育て便利グッズを見つけるのも得意かもですね。

三浦 なるほどね! もちろんやっているパパたちもいると思うけれど、周りですらそんなに子育てに参加していない人が多いので。日本もそろそろ価値観を変えていかないとダメですね。

小脇 ぜひ、おふたりが代表として変えていってほしいです!

 

取材の最後に三浦さんから、「MOTHERS編集部で一度、パパ講演をしないとですね。悩んでいるパパたちの参加型がいいですよ!」とのお声が! ぜひそんな機会があればいいなと期待しています。

 

三浦翔平

1988年生まれ、東京都出身。
2008年にテレビドラマ「ごくせん第3シリーズ」で俳優デビュー。
2011年に映画「THE LAST MESSAGE 海猿」で第34回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。
近年ではドラマ「M 愛すべき人がいて」、「あのときキスしておけば」、「ハコヅメ」、「会社は学校じゃねぇんだよ〜新世代逆襲編〜」、映画「天外者」、「嘘喰い」など話題作への出演が続いている。
その他、FM NACK5「It‘s 翔 time」ではラジオパーソナリティ、ABEMA「私たち結婚しました」シリーズのMCなど多岐に渡り活動している。

2022年11月よりglafitのブランドサポーターに就任。

▶glafitの公式サイトは【こちら】

 

<今回担当したMOTHERS編集部プロパパメンバー>

四角大輔

執筆家・環境保護アンバサダー
1970年生まれ、大阪府出身。
1995年にソニーミュージックに入社し、異端のプロデューサーとしてミリオンヒット10回という記録を樹立する。2010年にニュージーランドに移住。湖畔の森でサスティナブルな自給自足ライフを営む。年に数か月を移動生活に費やし、65か国以上を旅した経験をもつ。2019年には、会社役員、プロデュース、定期連載など仕事の大半を手放し、自著の執筆と環境活動に専念する。2021年に第一子誕生を受けて、ミニマル仕事術をさらに極める。新刊『超ミニマル主義』(ダイヤモンド社)がヒット中。

 

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