【大島美幸×編集長 小脇美里】 スペシャル対談 「全てのママたちに伝えたいこと」
芸人として老若男女問わず、圧倒的な国民的人気を誇る森三中の大島美幸さん。 現在5歳になる息子さんがいらっしゃる一児の母でもあります。
女優としても多くの作品で活躍し、映画『地獄の花園』では大怪獣OL・神田悦子役を演じました。 今回は映画について、さらに MOTHERS編集部読者のママに向けて、大島さんにインタビュー。お互いの息子同士が生まれた頃から仲良しで、ママ友でもあるMOTHERS編集部編集長 小脇との対談が実現しました!
家族みんなで楽しめる爽快エンタメムービー!
©2021「地獄の花園」制作委員会
小脇:まずは今回の出演作品『地獄の花園』を撮り終えた、今の心境についてお聞かせください。
大島さん:最初にこのお話をいただいた時の正直な感想は「ヤンキーOL? はて?!」でした。ところが、いざ撮影がスタートしてみたら、毎回キャストの皆さんと大爆笑。まるでバカリズムさん(映画では脚本を担当)の頭の中に入り込んだような感覚で撮影させていただきました。あとはなんと言ってもヤンキーですから、彼女たちの専売特許でもある大声を、しかも公共の場で出すシーンが多いんです。最近ではこんなこと滅多にできないので、日頃の鬱憤を発散させながら演じさせていただきました。“戦うOL” めちゃくちゃカッコイイです。何も考えずに、笑って見ていただけるんじゃないかなって思います。
小脇:本当に大爆笑でした! 美幸さんがおっしゃるように、コロナ禍ということもあり、ただでさえ育児で不安が多いママも多いはず。そんなママ達も、本当に何も考えずにただただ面白いって思いながら観られる作品なので、終わった後はスッキリ爽快な気分になれますよね。
キャッチコピーとして「まるでおもちゃ箱のようなイベントムービー」と謳われていますが、イベントになかなか行けない今この映画を見るだけで、イベントに行ったかのようなドキドキ&わくわくが味わえるなって思いました!
大島さん:ありがとうございます。ママ達に楽しんでいただき、ストレス発散になったらうれしいですね。ちなみに美里さんのお子さんはヤンキーって言葉知っていました?
小脇:はい。知っていました! どこで覚えたんだろう? って思ったんですけど、映画の予告を見せたら、「笑福ママがヤンキーになってる! すごっ!」って言っていました。
大島さん:やっぱり! 最近の子どもたちってなぜかヤンキーという言葉を知っていて、しかも好きなんですよね。多分、ヤンキーを取り扱った作品がヒットしたことも影響しているんでしょうね。だから大人だけでなく、うちの息子達くらいの年齢(年長さんくらい)になっていたら子どもも一緒に、家族全員で楽しめる作品だと思います。
小脇:息子も予告を見ただけで「笑福ママ面白すぎる!」「笑福と観に行こう〜!」と言って、公開をすごく楽しみにしていました。息子が初めて映画を見たのも、笑福くんとなんですよね。その後も、鈴木家とはよく映画を観に行くので映画=鈴木ファミリーという認識が強いみたいです(笑)。映画は笑福くんにも観せてあげたいですか? 予告をご覧になっての反応などもあれば知りたいです!
大島さん:息子の場合、私が扮する神田悦子の映像と、イメージ写真を見た最初の感想は「なんか怖い……」でした。怒っているシーンを見て、怖かったらしいです(笑)。
小脇:確かにママが急にヤンキーに変貌したら怖いですよね! でも、この映画って男の子は特に楽しいと思います。戦隊ヒーロー好きな子は特に! 戦隊ヒーロー好きな笑福くんと息子は、絶対楽しめるだろうなと思っています。
大島さん:確かに戦うシーンが多いから、戦隊ヒーロー好きな子ども向きですよね!
炎天下の中で行われた撮影こそが「地獄」
小脇:戦うシーンとおっしゃっていましたが、とにかく劇中では格闘シーンが多いですよね。撮影で苦労したことも多かったのではないですか?
大島さん:そうですね、実は撮影は真夏に行われたんですが、全員の衣装がわりと厚着なんですよ。ヤンキーの特攻服を着たりしているので。しかもメイクがめちゃくちゃ濃いので、よれやすくて。さらに炎天下で汗をかいてしまうので、メイク直しも大変で。暑さとの戦いでしたね!
小脇:そんなことを感じさせないくらい、格闘シーンはどれも迫力があってすごかったです! 実際にスタントの練習などはされたのですか?
大島さん:はい。特に主演の永野さんは3ヶ月前からアクションの練習をしていましたね。私も2ヶ月ほど通いましたが、大変でした〜。
小脇:広瀬アリスさんのコメントで「こんなに青アザ作って、それでも楽しいと思える作品に出会えて良かった」と話していたのにも驚きました。女優さんが、アザを作るほどハードな撮影だったんだなと。
大島さん:そうなんです。みんな本気でぶつかり合っているので。相当な運動量でしたね(笑)。もう私なんて、ハーハー言いながら撮影していました。汗だくになってTシャツ1枚で帰るんですけど、部活時代を思い出しました。でもスタッフの方々はマスク着用で重たい荷物を抱えて撮影してくださっていたので、まさにそれこそ「地獄」だったかもしれません!
©2021「地獄の花園」制作委員会
ヤンキーだけど、OLだからオシャレも流行も敏感にキャッチ!
小脇:では、今度は主演の永野芽郁さんについてお伺いします。とても可愛らしくて大人気な、若手女優さんの一人ですよね。個人的になんですけど、編集者として若い女優さんを撮影したり、お仕事ご一緒したりすることも多いのですが、子どもを産んでから若い女優さんを見る目が完全に母親目線になりつつあるな、と思っているんですよね。今回の永野さんを見てもこんな風に爽やかな娘になって欲しいな……なんて気持ちが(笑)。実際に大島さんは共演されていかがでしたか?
大島さん:永野さんだけでなく、広瀬さんも川栄さんも、みんなすごく大人っぽいなぁと思いました。永野さんって24歳なんですって! それなのに41歳と対等に会話ができるんですから。話も合うし、違和感がない。とても賢くて、素直で素敵な方でした。
©2021「地獄の花園」制作委員会
小脇:映画の中ではバトルを繰り広げていますが、撮影以外は共演者の方とは和気あいあいと過ごすことができたんですね。
大島さん:はい。でも、映画内ではバチバチのバトルを繰り広げていますけどね。そのギャップが楽しかったです!
小脇:大怪獣OLと呼ばれていましたが、実際の美幸さんはとても優しいですし、本当に穏やかな性格。演じた神田悦子に共感するところはないかも……しれませんが、演じてみていかがでしたか?
大島さん:ヤンキーO Lのリーダー的存在ではあるんですが、彼女はああ見えて意外と繊細。そこが意外と自分と似ていましたかね。でも神田一派の長ですからね、気合いを入れてある種の見栄を張ってがんばっている部分もあると思うんですよね。
小脇:ゴミの分別を気にするシーンでは、家事好きな美幸さんっぽいな、と思いながら観ていました。あそこのシーンはかなりツボでした! それと悦子は、ファッションも大好きですよね。
大島さん:そうそう! だから実はすごく女子度が高いし、リップもマニキュアもしっかり塗る。でも鏡見ないでやるから、リップは思い切りはみ出すみたいな(笑)。
小脇:趣味がファッション誌を読むこと……でしたもんね! 他にも菜々緒さんのピラティス発言や、喧嘩のシーンなのに「ルミネ間に合うかな?」って言葉が出てくるシーンが、いちいち細かくて面白かったです。
大島さん:まさにバカリズムさんの世界ですよね。ヤンキーだけど、そこはやっぱりOLですから。美容とファッションのトレンドには敏感なんですよ。でも、ヤンキーなんですけどね(笑)。想像以上に、共感するポイントが多かったのでキャラ作りはしやすかったです。悦子の実は繊細で細かいところと、神田一派のリーダーとして強くいるという部分は、実際に私も本当の自分と、芸人としての「大島美幸」でいるときの二面性のようなところは似ているなと思いながら演じていました。
小脇:とにかく、観終わった後、誰もがスッキリ、面白かった〜と言える作品。是非日頃のストレス発散に、観に行っていただきたいですね。
1日の終わりに家族全員で笑えることを大事にしています
小脇:ここからは子育てについて伺いますね。私の息子と笑福くんは同い年で、生まれた時から一緒に遊ぶ幼なじみであり、親友と呼べる存在だと思っています。本当に笑福くんは名前の通りに、面白くて周りを笑顔にさせる、幸せにしてくれる素敵なお子さんに育っていますよね。そんな子育ても、今年で6年目になります。子育てで美幸さんご自身が大切にしていることはありますか?