close

  • TOP
  • 特集一覧
  • 【SHIHO×編集長 小脇美里】スペシャル対談 「全てのママたちに伝えたいこと」

【SHIHO×編集長 小脇美里】スペシャル対談 「全てのママたちに伝えたいこと」

 

 

現在ハワイを拠点に生活をされているモデルのSHIHOさん。ハワイでのナチュラルなライフスタイルや子育てにも注目が集まっています。そんなライフスタイルについて、MOTHERS編集部編集長・小脇美里が、前編に引き続きインタビューしていきます。また、後編からはSHIHOさんと公私共に親交のある、MOTHERS編集部デスクメンバーnanadecorの神田恵実さんも登場します!

心と体が安定して調子が良いときの感覚を忘れない

小脇:後編は、恵実さんにも参加していただきます。

神田恵実さん(以下、神田):よろしくお願いします。SNSを見ているけど、今はなかなか会えないので、こうして話せる機会が持ててうれしいです。

SHIHO:私も! お元気ですか? よろしくお願いします。

小脇:SHIHOさんは、瞑想、ヨガ、ピラティス、マラソン、呼吸法、食事のヘルシーさを見ても、とても健康を意識した生活をされていると思います。いつ頃から、今のようなライフスタイルに重きを置くようになりましたか?

SHIHO:子どもを産む前から、年齢に合わせ自分の体に必要だなと思うことを取り入れています。20代後半で運動を始めたのは、良い30代を迎えたいなと思ったから。食事を変えたのも、良い40代を迎えようと、体と心を見直していたら自然といきついた結果です。私は、すぐに何かを変えるということはしなくて、まずは試してみるタイプなんです。それで、「これを取り入れたほうが、調子がいいな」と思えば続けてみることが多いです。年齢を重ねることで、疲れやすくなったり、痩せにくくなったりしますよね。今のライフスタイルは、自分の変化に対応するために取り入れてきたものの積み重ねです。

小脇:私も第2子を出産して、30代後半になったころから体がボロボロです(笑)。SHIHOさんは、ご自身の体の変化にすごく前向きに、先を見越して動いているんですね。それができているってすごいです。ママたちは、忙しい日々の中で、ついそういった時間を後回しにしがちだと思うのですが、SHIHOさんは忙しい中でどのように自分の健康のケアの時間を取るようにされていますか?
SHIHO:心と体が安定して調子が良いときの感覚を忘れないようにしていて、少しでも変化を感じたら何が不足しているかに気づくように自己管理しています。私が、これまでいろいろなことを試して出た結論は、生活リズムを整えることが一番大切だということ。生活リズムが整うだけで、たいていの悩みは改善の方向に向かいます。お子さんの年齢によっては、授乳や夜泣きで睡眠時間を確保するのが難しい場合もあると思うのですが、人間は、よく食べ、よく眠り、よく笑う。そういう良い習慣を身に着けて日々を送ることが、一番良いということに行きつきました。

小脇:恵実さんもめちゃくちゃ大変な編集者時代から、オーガニックコットンを使ったブランド「ナナデェコール」を始めてから生活が変わりましたもんね。

神田:復活しましたね(笑)。今の話を聞いていて感じたのは、瞑想やヨガを長く続けているからこそ、人にはない客観的な視点をSHIHOは常に持ち続けられるんだろうなということ。人って、悩みはじめるとどんどん悩みの中に入ってしまうし、気づいたときには手遅れということがあるんだけど、瞑想やヨガで、体の感覚や心の揺らぎみたいなものを感じられる静かな時間を持っていることがすごく良いんですね。

SHIHO:あとは、モデルという仕事にも助けられていると思います。ビジュアルが重視される仕事で、写真には全てがあらわれてしまうので何よりも心身の健康管理と体型維持に気をつけています。そこを乱さないようにというのが生活の基準になっていて、それを27年続けているから、自分のことを客観的に見るのが癖になっているのかもしれない。そして、恵実ちゃんが言う通り、必要なことに楽につながれたり、気づけたりするのに瞑想はすごく役立っていますね。

小脇:年齢を重ねると、みなさん見た目の美しさにこだわりだすと思うんですけど、内からというのも大事なんだということを感じました。これから40代を迎える女性たちにとって、SHIHOさんの言葉はすごく勇気になると思います。

SHIHO:ありがとうございます。私の祖母が90歳を過ぎているのですが、生き生きしていて輝いているんです。すごくポジティブで芯が強いんですね。内側から輝くって精神的なことだし、それがすごく大事だということを、祖母を見ていると感じます。

忙しいママこそ、朝日を浴びて深呼吸

小脇:ママたちって忙しくて、自分のケアを怠りがちだと思うんですけど、簡単にできるおすすめの健康法はありますか?

SHIHO:一番手っ取り早くて簡単なのは、呼吸法です。私、子育てでいっぱい、いっぱいになっていたときは呼吸がすごく浅かったんです。そういうときはイライラしたり、不安になったり、代謝が落ちて顔色が悪くなったり……。呼吸が浅いと、本当に良いことが何もないんです。1日に5分、意識して深い呼吸をするだけでも、ネガティブな状態がリセットされると思います。不安になったり感情的になったりしてしまうときは、まず深い呼吸をしてみると心がスーッと落ち着いてくるので、ぜひ試してみて下さい。何より呼吸は無料だしね(笑)。

小脇:無料!(笑)。すぐに取り入れられて、しかも簡単! これはママたちにとっていい情報ですね!

SHIHO:さらに、朝日を浴びながら深呼吸をすると、もっと良いですよ。自然の力ってそれだけで何かをふっ飛ばしてくれるパワーがあります。忙しいママにこそ、朝日を浴びて深呼吸の健康法がおすすめです。さらに風を感じられたら、なお最高! ハワイで毎朝、犬の散歩をしながら、それをやって鳥肌たちながら1日を始めています(笑)。

小脇:ハワイだからこそ感じるパワーとかもありそうですよね。私は、不安になったり迷いを感じたりするときには神社に行きます。

SHIHO:神社も良いですよね。静かな気持ちになれる時間を持つってすごく大事だと思います。

神田:ハワイの朝日や風は難しいけど、ヨガや瞑想をするというのはすぐに始められるものですよね。呼吸法も、聞くだけだとピンとこないかもしれないけど、イベントに参加してみるなど方法はたくさんあるので、自分の好きなコミュニティに飛び込んでいく勇気を持てば、どんどん自分を変えられる時代ですよね。

SHIHO:そう。勇気を出して初めてのことに触れてみたり、時間を作って気持ちに余裕を持ったり、新しいものやこと、人から刺激を受けると、あっという間に元気になれたりするので、気になることはどんどん挑戦していきたいですよね!

神田:今は、オンラインでアクセスしておうち時間で楽しむこともできるし、これまでは難しかったような上質なモノ、本物ともすぐ繋がれる環境になっていますよね。それってすごくラッキーなことだから、ママたちがそれを活用すると良いなと思う。

大きなことではなく、日常を変えていくことから取り組むSDGs

小脇:ハワイは自然が多い環境ですよね。SHIHOさんが今取り組んでいる自然環境やSDGsへの取り組みがあれば教えてください。

SHIHO:ハワイはすごく環境への意識が高いです。例えば、2021年から紫外線をカットする成分が含まれている日焼け止めクリームの使用が禁止になりました。日本でも、ビニール袋が有料化になっていますが、ハワイではみんなが当たり前にエコバックを持っています。国が、生活の中に環境問題に配慮したこと、SDGsにつながることを落とし込んでくれているので、私たちはその中で生活すれば、当たり前にその取り組みができる環境が整っているんです。こちらは、自然を守るという意識や、チャリティの活動が多いですね。

小脇:普通に生活するだけで、当たり前に取り組みができる環境って素晴らしいですよね。

SHIHO:はい。SDGsの17の目標の一つ目に「貧困をなくそう」という項目があります。私は、2年ほど前に、韓国の番組でアフリカのマサイ族を訪ねて、水の問題、仕事の問題、食の問題などさまざまな課題を知り、貧困の現実を知りました。そこで、学校に行けず働いている一人の女の子と出会い、彼女のチャイルドサポートを始めました。自分ができる範囲で、一人の女の子が教育を受ける機会を得ることができるんです。何か特別に大変なことをしなくても、身近で簡単に、そういった活動ができるということを知りました。

小脇:SDGsという言葉を知らない人もまだまだいるので、MOTHERS編集部では、それをわかりやすい言葉で伝え、日常の中のひとつひとつがSDGsにつながるということを発信できればと思っています。その中で、SHIHOさんのように取り組んでいる方のお話を聞くことで多くの方に知られていくきっかけになると思います。

SHIHO:言葉だけを聞くと、なんとなく難しそうだなと感じてしまいそうですが、大きなことではなくても、毎日使う日用品や洗剤用品を環境に良いもの、体に良い商品に変えるとか、日常的に使うものの選択の仕方を変えてみるだけでSDGsに取り組むことができますよね。自分が選ぶものを環境に良いものに変えてみる、他にも電気を小まめに消したり、コンセントを抜いたりするだけでも違うんですよね。何を始めたらいいのかわからないという方は、日常を変えていくことに目を向けてみると良いかもしれないですね。

今いる場所が自分にとって完璧だと思っている

小脇:以前、コラムで「結婚して、子どもができて、一人の人生じゃなくなった。人生の選択が変わったとき、どう生きて、今、何をするべきか。どうすることが、その答えにつながるのか」と書かれていますが、子どものために、そして自分のためにSHIHOさんが今後していきたいことはなんですか?

SHIHO:みんなの喜びをとても大事にしたいと考えています。何かを選択するときに、自分だけではなくて、娘や夫、仕事のスタッフもそうだし、社会や環境、地球も含めて、関わる人や場所がハッピーになるためには? という視点を持っていたいですね。みんながハッピーになる方法について意識しているだけで、選択に間違いがなくなる気がするので、いつも視野は広く持ち続けていたいなと思っています。

小脇:大きく言っているようだけど、一番の最小単位は自分であって、家族であって、そこから広げていくことをみんなにもやってほしいですよね。

SHIHOさん:自分だけの視点でものを見ているか、全体を見て捉えているかで見え方や感じ方も変わってきますよね。そして、広い視野で受け止めたときに何を感じるか、何をしたいと思うか。時代も流れも常に変化しているので、今、感じていることをすぐ行動に移していくのが大事だなと思います。

小脇:最後に、MOTHERS編集部の読者は今まさに育児真っ只中のママが大勢います。そんな毎日がんばるママたちに向けて一言メッセージをお願いします!

SHIHO:一人で頑張りすぎないことです! 今は、家にいて閉塞感があっても、すぐオンラインで誰かや何かにつながれるので、そういう便利なツールを活用して、周りの人たちに頼ったり、助け合ったり、シェアしたりしながら、ラクに楽しく子育てをしてほしいです。子育ては、楽しみながら、気持ちに余裕を持って、平和でいることが一番。それ以上もそれ以下もなくて、いつも喜びを感じている毎日が一番幸せだし、それは自分だけではなくまわりもそうだともっと幸せだと思うから。今、生活しているハワイは、アロハスピリッツという感謝や信頼、喜びをシェアしましょうという精神が根付いているんです。そのハワイの恩恵を受ける発言(笑)。

神田:SHIHOの場合は、「何もできない」が、「何でもできる」という思考になっているから、その癖をみんなもつけていくと良いのかもしれないって見ていて思います。人って、ないものねだりになりがちだけど、全部あるっていうところに気付けるかどうかって大きいから。

SHIHO:私、今いる場所が自分にとって完璧だと本当に思っているんです。何かが足りなくてもそれには理由があって、学びの最中なんです。だから、「今ここで何をするべき? 私には何ができるかな?」と自分の役割を見出すようにしている。それが自分と人の喜びのためにできるようになったら間違いないと思う(笑)。

モデルとしての魅力はもちろんのこと、妻としてもママとしても、また一人の女性としても魅力あふれるSHIHOさんのいろんなお話を聞くことができました。自然体で飾ることなく笑うSHIHOさんを見ていると、ありのままを受け入れ、全身で楽しんでいることがよくわかりますよね。自分の体や心の変化に敏感であること。忙しい日々の中で、なかなか意識していないことかもしれませんが、SHIHOさんのお話の中には、幸せな人生を送るためのヒントがたくさん詰まっていました。SHIHOさん、とっても素敵なお話をありがとうございました!

 

そして今回、環境への意識が高いハワイの地で積極的にSDGsへの取り組みを行なうSHIHOさんのオリジナル書き下ろし/朗読オーディオ付きの絵本『どうぶつたちをまもりたい Save the Animal』が、絵本を読みながら親⼦で学ぶ対話型知育アプリ『maria@home』にて限定公開されました!

『maria@home』は、国際的な教育プログラムを参考に学術的なアプローチから生み出された、親子で楽しみながら学べる無料のアプリで、お子様の考える力と伝える力を育むことを目的に、親子の時間がより豊かなものになるコンテンツの提供を行なっています。

「未来を担う子どもたち、親子で絵本を楽しむ方々、初めて一人で本を読み始めるお子さんなど、年齢は関係なく、なにげなく、ふと読んでもらえたら嬉しい」と語るSHIHOさんの作品を、ぜひご覧ください。

詳しくはコチラ※公開期間:2021年3⽉2⽇(⽕)~5⽉1⽇(⼟)まで
SHIHOさんによる書き下ろし絵本メイキング動画はコチラ

 

文・上原かほり

DAILY RANKING