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【マキ・コニクソン×編集長 小脇美里・世永亜実】スペシャル対談 「全てのママたちに伝えたいこと」

 

 

マキ・コニクソンさんと、MOTHERS編集部・編集長小脇美里、特別顧問の世永亜実のスペシャル対談後編では、24歳の息子さん、21歳の娘さんが自立し、卒・育児をしたマキさんの人生や、働く女性、ママとしてのマキさんの考え方についての話題で盛り上がりました。

 

ママがハッピーだったら子どもたちもハッピー

 

小脇:お子さんたちの自立後、マキさんは「マキの時代が来た〜!!」と言っていますよね。それってすごく素敵だと感じました。

世永:その感覚って私たちにはなかなかないものですよね。

マキさん:私は今、自分の人生を思いきり楽しんでいるところ。53歳になったんだけど、人生の中で今が一番楽しいの。

小脇:そう言い切れるって、本当にかっこいいです。私はまだ、子どもたちが自立した後の自分の人生のことって想像できないけど、その時にはマキさんのように自分自身の人生をちゃんと楽しめるようにありたいです。

マキさん:私ね、子どもたちが巣立つ前から、その後の人生をどう楽しもうかなってずっと考えていたの。子どもたちがいなくなってから「何をしようかな……」と考えるのでは遅いからね。子どもたちが巣立ったら、自分の人生をどう楽しむかの準備はずっとしていたの。

世永:考えていたとしても、実際子どもたちが巣立っていくと寂しさを感じませんでしたか?

マキさん:もちろんさみしい気持ちはあるけど、子どもたちが自立するまでは何があっても子育てが第一優先。そして次に仕事。その2つをきちんとやってきたからこそ、気持ちよく次に行けたの。

世永:なるほど。マキさんは、思い残すことがないくらい常に全力ですもんね。

マキさん:あと、自分たちが家を出た後もママがハッピーだったら、子どもたちも結果としてハッピーなんだよね。ママが幸せでいてくれるって、子どもたちにとっては何より安心。ママがハッピー、子どももハッピー! まさにハッピーの連鎖なわけよ。

小脇:本当にその通りですよね。

マキさん:どんなときも、その瞬間を最大限に楽しみたいと思って生きてるの。今、この瞬間も楽しみまくりたい(笑)。人生って、1分1秒、今この瞬間を楽しんだもの勝ちだよね。常に全力で、子育ても仕事もやるときはやる。遊ぶときは遊ぶ! みなさん、人生をもっと楽しみましょう! 私は、もっともっと楽しみたいと思ってるよ。

世永:マキさんの話を聞いていると、楽しもう! 頑張ろう! というパワーが私の中に溢れてきます。マキさんのように生きたい!

 

マキさん:おすすめだよ~!(笑)。こんなに自由な人生ないかも。でもね、この人生は、私はたまたま手にしたものではないからね。ちゃんと自分が努力し続けて、培ってきた人生なの。「マキさん、いいなぁ」って思っている人がいるけど、努力がないと無理だよ。ここまで簡単にきたわけじゃないの。

 

「I want to be like my mom.」と言われる子育てができた

 

小脇:そうですよね。それこそ、シングルマザーで仕事をして、結果を出してきたマキさんはすごいと思います。

マキさん:私は、子どもにも女性にも「マキさん、かっこいい」って言われたいから、そのためにはやることはやるというのは決めているの。例えば、仕事だったら成果を出すことだよね。ちゃんと数字を残す。子育てでは、娘から「I want to be like my mom.」っていわれたときに、子育ての最終試験に合格した感じだよね。嬉しかった~!

世永:感動する~。それって一番嬉しいですよね。

マキさん:子どもから認められた瞬間って、何よりも頑張ってきてよかったって感じる瞬間だよね。私ね、きつい言い方になるかもしれないけど、働くママも仕事をするなら稼がないといけないと思っているの。仕事する以上、利益をうむということはマスト。稼げないということは、それに値する結果を出せていないということだと思うんだよね。日本は、お金の話はタブーみたいな風潮があると思うけど、子どもを育てながら生きていく以上稼ぐということはとっても大切なこと。だから私は仕事する以上は、「稼ぐぞ!」って自分に言い聞かせてやってきたの。

小脇:子育てをしながら働くということにいっぱいいっぱいになって、稼ぐというところまで考えられているママは少ないかも……。

マキさん:お金を稼げば、子どもにとって楽しいことがたくさんできるでしょ? 自分に愛を与えてくれて、稼いでいることで子どもの選択を広げられて、そんなかっこいいママいないじゃん!! どんなに忙しくても、子どもたちには「あなたたちが一番大切だよ」ということは常に言ってきたし、子どもたちもそれがわかってる。仕事中でも、必ず学校行事は見に来ているのをわかっているしね。絶対に約束を守るし、できないときには事前に子どもに話をして納得してもらう。そうすれば文句は言わないから。家族が楽しく生きていくには、ちゃんと稼がないといけない。それを子どもにもちゃんと共有してきたかもしれないな。きっと、MOTHERS編集部の読者のママたちも働き盛りの年でしょ。30代、40代って、私もがむしゃらに働いたときだから、どうせ働くなら結果を残したいよね。

世永:子どもとの時間を削って、自分の時間や力を削りながら仕事をするなら、その分残せるものを残さないといけないですよね。

マキさん:結果を残すと子どもからも、スタッフからもリスペクトされる。私は、有言実行タイプなの。だから、負けるケンカはしない(笑)。やるなら常に自信満々にやって、絶対結果だすの。なぜなら、私、かっこわるいのがいやなのよ。

小脇:かっこいい~!

マキさん:いやじゃない? 口ばっかりとか言われるの。女はかっこいい女であったほうがいいよ。

世永:マキさんは、かっこいいけど、キュートだから不思議。その絶妙なバランスの秘訣はなんですか?

マキさん:それがさ、私、常に男の子から「マキさん」て言われるの。「マキちゃん」とか呼ばれてみたいのよ(笑)。なんかさ、女の子に見られたい~って思うときがあるよ(笑)。

小脇・世永:あはは(笑)。

 

ピンチはチャンス!ピンチのときこそ結果を出して評価を上げる

マキさん:まぁ、若いころから「マキさん」って呼ばれているから自分のキャラなんだろうね。私は天性で生きているように思われがちだけど、実はすごく考えているし、それこそ何度ももうダメだって経験もしてきたの。でもね、そんなピンチの時も「ピンチはチャンスだ」と思って乗り越えてきた。私ね、ピンチになるとニヤッとするってスタッフから言われるんだよね(笑)。そのためには、いざというときのための、プランA、プランB、プランCを用意しておくの。トラブルが起きても、もともとの結果より良い結果を出せば、その人の評価が上がるじゃない。そういうのを何度も乗り越えてきたのよ。

小脇:さすがです! 私も仕事だと、冷静にそんな風に対処できることもあるんですけど。それが子育てになると、途端にいくつものプランが出せなくなることがあると思うんですが、マキさんはそれが子育てでも同じようにできていたんですか?

マキさん:私ね、全てが全く同じなの。人に対してもそう。誰にでもフラット、仕事も子育ても同じ応用を使っているから疲れないの。同じだから、子育てで結果を残すということは、仕事でも結果を残すということに繋がるのよ。

世永:思い返すと、反省点がいっぱいあります。

マキさん:子育て優先、子ども中心としながら仕事をしていくなら、子どもとの絆をしっかり作ること。大事にしていたのは、子どもとの約束は必ず守るということ。「ママ、嘘つき」なんて絶対言われたくないもん。だからできないことはできないと分かった時点で、子どもにも大人同様にちゃんと理由も含めて伝える。私はどんな時でも、最初に全て言うようにしているの。だから、言い訳が嫌いなんだよね。例えば、アシスタントさんが遅刻してきたとして、「渋滞していたから」とかはどうでもいいの。理由はどうであれ遅刻していることが事実なんだから、まず謝る。でも、「ごめんなさい」と言われたらそれ以上は責められない。「次から気をつけましょう」で終わるから。私にとって「謝る」というのは最上級のことだからね。

 

人は、自分のことが好きだったらなんでもできる

小脇:そんな風にマキさんが築き上げてきたことが、今につながっていて、周りの人達をハッピーにしているんですね。そんなマキさんが、落ち込んだり、悩んだりしたときは、どんな風に解決しているんですか?

マキさん:私ね、いやなことがあると、現実逃避するの(笑)。海を見に行ったりドライブしたりすることが多いかな。とにかく、そのことを考えないようにする。あとは、イヤだと思った場所から離れることかな。もう、この歳まで生きてきたら「こうしたら悩むな」とか、「落ち込むな」というのがある程度自分でわかってるから、自分でコントロールしてる。

世永:すごい! その方法を知りたいです。

マキさん:私はね、「こうしなよ」と他人から言われるのがすごくイヤなの。人に指示されるのがすごく苦手。だから悩んだ時も、誰かに相談したりしないで自分の気持ちととことん向き合う。とにかく、自分を好きになって、自分が自分と仲良くすると、どうするべきかはわかるんだよね。アメリカではカウンセリングに通う人も多いけど、私は絶対いかないもん。

小脇:子育て中のママはどうしても自分を犠牲にしがちだと思うんですが、マキさんの「他人のための人生じゃない、自分のための人生だよ」というこの言葉そのものがママたちにお守りになるんじゃないかなと思うんです。そういう気持ちをママたちが持てれば、笑顔のママが増えるんじゃないかなって。

マキさん:自分のことをハッピーにしなきゃ! 弱い自分に浸っちゃダメなんだよ。このコロナの影響で、ハワイの何もない州がマスクを作りはじめたの。こんなことがなかったら、マスクなんて絶対作らないわけじゃない? この状況の中で、何もない中から何かを生み出す。私、そういうのが好きなの。だからすごく応援してる。つまり、何もないと思っていても、探せば何かあるわけ。なかったら作ればいいの。人間ってね、いつだって思い立った瞬間に変われるものだよ。

世永:変わることが怖いと思って、行動できない人もたくさんいると思います。

マキさん;もうね、幸せになる! と決めたら、とにかく前を見て進むしかないわけじゃない。過去は追わない。過去のことを引きずっている人って、絶対に幸せになれないから。美里ちゃんだって、このMOTHERS編集部を自分で考えて立ち上げたんでしょ?

小脇:そうです。ずっと編集者をやってきて、育児と仕事の両立に悩んで、仕事を辞めようかなとまで思っていたんですね。でも、コロナが起きていろいろと感じること、思うことがあって、ママと子どものためになることをしたい! と思って、この編集部を立ち上げました。

マキさん:メディアを立ち上げるって、誰にでもできることではないにしても、それぞれに自分ができることってあるからさ。「あの人、いいなぁ」と思ってるだけじゃなくて、今からできることをまずは探す、見つかったら動く。今、自分が弱いなと思っている人だって、今から強い人間になれるんだよ。何事も自分次第ですよ。そう信じて生きてきた私を見て(笑)。

小脇:今、子育て真っ只中で悩んでいるママ、もう少しで子育てが終わるママ、全てのママたちにマキさんのこのポジティブな言葉が届いたら、ママたちが明日も前を向いて進む勇気が持てるんじゃないかなと思います。最後に、MOTHERS編集部読者へメッセージをお願いします。

マキさん:子育て真っただ中のママたちは、きっと子どものことを最優先にして自分のことを犠牲にしていたりするかもしれない。でもね、ママである前にまず自分を愛して、肯定することがとても大切だと思います。人間は、自分のことが好きだったらなんでもできるの。逆に、自分のことが嫌いになっちゃうと何もできなくなる。自分を好きになる基準は自己満足でいいから、とにかく自分自身を大切に。自分を愛してほしいなと思います。そうすれば、子育てを心から楽しめると思うし、今、すごく大変!! と思っている子育ても、本当にあっという間に終わってしまうから、今この瞬間、大変なことも含めて楽しんでくださいね。

小脇・世永:マキさん、今回は本当にありがとうございました。お話が聞けて、とっても幸せでした!

マキさん:こちらこそ! この時間をありがとうね!

 

今回、取材をさせていただいたのはこちらです!

マリオット・インターナショナルのラグジュアリーライフスタイルブランド「エディション」が日本上陸。
東京1号店となる「東京エディション虎ノ門」が、2020年10月20日(火)にオープン。
ファッション業界人が大注目する、東京の新おしゃれSPOTです。

東京エディション虎ノ門
住所:東京都港区虎ノ門4丁目 1番1号
TEL:03-5422-1600

 

文・上原かほり

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