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2022.07.14

SDGs

消費電力を下げるのって難しい #夏休みに取り組みたい!親子SDGs

ジブンゴトとしてエネルギーを考える

エネファームと太陽光発電システムを取り入れた新居が去年2月に完成して、一番喜んだのはメカ好きの次男だった。

発電している電気と使っている電気のバランスを示すパネルを毎時間チェックして、使っている電気が多いと、消費量が多い部屋の電気などパトロールしにいく。

消費量が多いエリアは何といっても、キッチンとリビング。どうしたら、使っている電力の方が少なくなるのか、なりふり構わずスイッチを切って分かったことは、エアコンの消費電力が大きいということ。

そこで、去年の夏休みの自由研究は「打ち水と消費電力の関係」を調べることに。

リビングの隣がパティオになっているため、そこに打ち水を定時に3回して、30分後のパティオとリビングの、温度変化と消費電力を記録するというもの。科学を多少かじった私としては、研究デザインが粗雑すぎる。例えば、打ち水の量はどうするのか、温度はどこで測るのか、時間設定などなど、科学の世界の当たり前のことなのに子どもには難しかったようだ……。そして、打ち水をしていて楽しくなって水遊びをしたり、測定時間を忘れたり。最初の数日間のデータは使えず、母はやきもき。

結果は、「温度は上がったり、下がったり」「消費電力は殆ど変わらない」と曖昧模糊な感じ。この時点で息子の意欲が低下していたため、自由研究を1枚の結果にまとめるのも一苦労。夏休み最終日に何とかまとめたが、息子がポツリと「ママ、消費電力を下げるのって難しいね」とため息をついた。

とってもいい加減な研究だったけど、太陽光やエネファームで自給自足することが難しいことが分かってもらえて、ジブンゴトとしてエネルギーを考える良い機会になったと思った。

不便だけど豊かな生活

研究をまとめる時、世界で電力が使えない人が7億5900万人もいることをユニセフのSDGsのウェブサイトで知った(※日本ユニセフ協会・SDGs CLUB特設サイトより)。

多くがサハラ以南のアフリカの人らしい。トーゴという国は80%の国民が電力が無いため、教育、医療、食事など様々なところに影響が出ている。動画を見終わって「これって、日本が無駄遣いしてるから?」と息子。どうしたら世界中の人々に平等にエネルギーがいきわたるのか。

まずは世界中の人々にどんな人がいるのか知らないと始まらないので、今年の夏は自給自足を追求しているアメリカ、ニューメキシコの友達のところへ息子と遊びに行こうと思う。

20年前その友達のウェディングドレスを、電気が切れたためろうそくの明かりで3人がかりで夜なべして手作りした。結婚式会場は森の中で、お花も隣の畑のひまわりで、決してゴージャスではないが、自分のものは自分で作り出すことに誇りをもって生きていた。不便だけど豊かな生活を、親子で、肌で感じたい。

私(20年前)と友達。

友達の結婚式

高橋 しづこ

帰国子女の産婦人科医師で3児のママ。
自ら絵本を描きながら、いのちを見つめる。

帰国子女の産婦人科医師で3児のママ。
自ら絵本を描きながら、いのちを見つめる。

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