2021.12.21
SDGs未来都市 鯖江市×MOTHERS編集部のコラボ企画!日本の伝統工芸品の越前漆器をデザイン・監修しました!
漆器は日本の伝統的なもの、というイメージから、「お手入れが大変そう」「使うタイミングが分からない」というイメージを持っている方も多いのでは?
実は、中性洗剤で洗えてお手入れがしやすく、しなやかさがあるので落としても壊れにくい特徴があります。また使うほどに色合いや風合いが変化し愛着が湧くなど、一生モノとして使える魅力がいっぱい。
子どもにもママにとってもメリットがたくさんの漆器について学んでみましょう。
漆とは?
「漆」とは、うるしの木から採れた樹液のことを指し、日本国内では1万年以上前の縄文時代から用いられ、現在まで愛用され続けています。お椀や重箱などの食器としてはもちろん、日光東照宮や金閣寺など、歴史ある神社仏閣の建築物にも多く使用されています。
今回、MOTHERS編集部がタッグを組む福井県鯖江市では、市内の全小学校の給食用の食器としても漆器が導入され“食育”にも役立っています。素敵な器を使うことで、子どもたちの食事の時間が豊かなものになっているそうです。
樹液の主成分である「ウルシオール」が酸化して固まることでできる漆の膜は、一般的な科学塗料に勝るほどの硬さとしなやかさを兼ね備えています。
さらに、抗菌性や抗ウイルス性が確認されており、この時代に嬉しい、抗菌効果がある食器としても世界的に注目されているんです!
そのほかにも、酸やアルカリ、アルコールにも強く、耐久性、耐水性、断熱性、防腐性に優れていることから、食器としてはもちろん、建築物としても長年親しまれています。
MOTHERS編集部がデザインや形などの監修を務める、福井県鯖江市の越前漆器は、約1500年以上の歴史があり、日本の漆器産地の中では最も古くから用いられてきました。お椀類をはじめとした食器から、最近では漆ポケトルや漆タンブラーなどの雑貨類も人気で、飲食店で使用されている業務用漆器の分野では国内の約80%の高いシェアを占めるほど。
また、SDGsの取り組みもいち早く、漆器職人による漆の木の植樹や、漆の木の植栽や管理を通して地域の森の育成や保全を支援。また試作品として採用されなかった漆器をアウトレットとして販売することで廃棄物による環境負荷を軽減しながら、産地の経済促進にも貢献しています。
女性活躍推進にも力を入れている鯖江市では、女性職人や、他県からの移住者の職人を育てるなど様々な取り組みに力を入れているそうなんです。
そんな伝統と革新を体現している鯖江市のプロジェクトに共感したMOTHERS編集部が、コラボ企画をスタート!
鯖江市在住の、越前漆器の女性職人がチームを作り、MOTHERS編集部のママ目線を取り入れた新たなプロダクトを制作中です!
越前漆器協同組合では、越前漆器の職人から直接、指導を受けられる漆器のワークショップや、津田塾大学と福井県鯖江市が共同研究・開発した蒔絵体験DUYキットを作っているので、お子さんの冬休みを使ってワークショップへ参加したり、自宅で漆器に好きなデザインを描ける蒔絵などを体験して、まずは漆器に触れて、そのよさを実感してみてくださいね!!
▶ワークショップの詳細は【こちら】
▶DUYキットの詳細は【こちら】
提供:鯖江市
文:佐藤 梓