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2021.09.06

SDGs

温暖化の身近な解決方法 #地球温暖化を考える

東京の公立小学校に通う息子二人(3年生、4年生)は、学校で温暖化やリサイクルなど、地球にどうやったら優しくなれるのかということについて、だいぶ教育を受けているとわかる。

「3Rって何?」って息子に聞かれたり、食品のパッケージにある様々なマークも目ざとく見つけたりしてくれる。こういった知識があるのはありがたいことなのだが、子ども自身、たった一人の自分では地球の大問題を解決できないと思っているようである。この理由は、環境が人体に及ぼす影響が目に見えて分からないし、まず環境といっても漠然としているのだと思う。

そして、オトナも3Rと言っていても徹底していない。私の住んでいる区は分別は3種類だけ。資源ごみのバラエティーも少ない。発泡スチロールだってプラスチックだって燃えるゴミとされている。学校からの紙の配布物は相変わらず多いし、兄弟で重複しないような工夫もなされていない。食べているお菓子のオーバーパッケージングだって相変わらずだ。そんな中「電気を消そうね」「紙は資源ごみに入れてね」「ゴミはわけようね」と言ってもあまり説得力はない。

私自身、環境問題についての教育をあまり日本で受けることはなかった。小学校低学年の時はせいぜい、新聞や雑誌はトイレットペーパーと交換できるトラックが回ってくるから、新聞と雑誌はただのゴミではないという程度の認識だったと思う。

もう少し関心を持ち始めたのは、高校生の頃。同居した私のアメリカ人のホストグランマが、ベランダに自分のミミズ箱を持ち、ミミズに一生懸命生ごみを入れ、「元気に育ってね、私のミミズちゃんたち♡」と育て、肥料を作っていたからだ。同居し始めたころはコバエ、ゴキブリなどが来ないか、匂いなども心配していたが、全くそんな問題はなかった。高校~大学時代の3年近く、サンフランシスコの彼女の家で居候をしていたが、毎日しっかり生ごみを混ぜ込んでいたのでコバエも出ず、ミミズもしっかりとした肥料を作ってくれた。

おばあちゃん曰く、ミミズが自分の食べるもので出た生ごみで元気なら、自分も健康であり続けられる証拠と言って、それはそれは可愛がっていた。オーガニック食材にこだわっていたのも、ミミズの糞が彼女の立派なガーデンの肥料になるから、農薬入りは嫌だと極力避けていた。「ミミズちゃんたちに良くないから」とわざわざ私に聞こえるように言いながら……。彼女のミミズはまるまると太ってピカピカに輝いており、今まで私が遭遇したどんなミミズよりも立派に見えた。この彼女との3年間の生活で、ずいぶんと環境について、一緒に生活する生き物について考えられるようになった気がする。ミミズの糞で育った美味しい野菜を食べ、花を見ていたから、ライフサイクルを肌で感じる事ができた気がする。

これを思い出しながら、この東京のど真ん中で、どうやって子どもたちが、自分たちは環境の一員である自覚を持ってもらえるのか考えた。まずは、去年新築した我が家には、エネファームと太陽光のダブル発電を取り入れることにした。毎日どのくらい我が家に照らす太陽からエネルギーが作られるか目で見ることができる。同時に、自分たちがどれくらいエネルギーを使ったのか。作ったエネルギーが余ったときは、家族全員なんだか嬉しそうだった。

この夏は、打ち水を家の周りにすることや、サンシェードをベランダにかける事などの工夫でどれだけ窓辺の気温が下がるのか、消費電力が下がるのか次男が只今自由研究中である。記録することで、自分が消費している立場であり、コントロールもある程度できる喜びも感じてくれているようだ。やっとエアコンの設定温度も気にしてくれるようになった。

資源ごみの分別は娘(5歳)のお手伝いだ。新聞を紐でくくる巧緻性(こうちせい)のトレーニングにもなっている。温暖化対策をしているという認識はまだないが、木の命を大事にして、別のものに変身して使うんだという理解はしてくれているようだ。

そして、新築して小さいながらも庭ができたので、秋になったら我が家もミミズ箱を作ってみようかと思っている(サンフランシスコは湿度が低いため、害虫の発生が少なかったのではないかと思うので、涼しくなったらぜひ始めたい)。子どもたちの反応を見るのが楽しみだ。

高橋 しづこ

帰国子女の産婦人科医師で3児のママ。
自ら絵本を描きながら、いのちを見つめる。

帰国子女の産婦人科医師で3児のママ。
自ら絵本を描きながら、いのちを見つめる。

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