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2021.08.05

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【イベントレポート】Let‘s talk! in TOKYOスピンオフ企画「自分の体を知る大切さ」

 

女性の健康に関するさまざまなタブーや偏見を乗り越え、オープンに語り合う対話型プラットフォーム『Let’s talk!』。世界的スーパーモデルのナタリア・ヴォディアノヴァさんと国連人口基金(UNFPA)が協力し、2018年から世界中で展開されています。

そして2021年には、日本でも初開催されることになりました。


© 2021 SANRIO CO., LTD. APPROVAL No.P1308042

 

そのキックオフオベント『Let’s talk! in TOKYO』が7月4日にサンリオピューロランドで開催されました。初潮・生理痛・生理用品・子宮頸がん・フェムテックなど、女性にまつわる話題の中で「生理」をテーマにした4部構成のトークショー。学生を対象にしたスピーチコンテストや、国内フェムテック市場のパイオニアと言われているfermataの共同創業者でCCOの中村寛子さんやスプツニ子!さん、ひかりんちょさんなどをゲストに迎えたトーク、さらにMOTHERS編集部 編集長の小脇と、MOTHERS編集部 特別顧問の世永さんもイベントに参加。

そこで今回は、大きな反響を呼んだイベントのアフタートークと、このイベントを通して立ち上がった『Hello smile×MOTHERS編集部 共同 絵本制作プロジェクト』について、座談会形式でご紹介します。

<座談会メンバー>

小巻亜矢さん(株式会社サンリオエンターテイメント代表取締役社長)

森田敦子さん(植物療法士、株式会社サンルイ・インターナッショナル、株式会社Waphyto代表、MOTHERS編集部デスク)

小脇美里(MOTHERS編集部 編集長)

 

小脇:今回の座談会は、先日行われたイベントを踏まえたアフタートークです。進行は私、小脇がさせていただきます。早速ですが、まずは先日のイベントを振り返って小巻さんから一言お願いします。

小巻さん(以下敬称略):『Let’s talk! in TOKYO』は、自分達のタブーに気づくことをモットーに、私どもサンリオエンターテイメントが主催したイベントです。来場された方は親子で、しかもお父様も多く参加されていました。登壇者には中学生を筆頭に多くの学生がスピーチを行い、貴重な意見をたくさん聞くことができました。さらには小脇さんを中心とした働くママや、海外で活躍される方々が出演してくださいました。今日はスピンオフということで、森田敦子先生をゲストに迎えてお話ができること、とても嬉しく思っております。

森田さん(以下敬称略):私はリモートで拝見させていただいたのですが、「待っていました!」と思うようなイベントでしたね。生理というのは、早い子は小学校3、4年生から始まり、そこから更年期、老年期にまで影響を与えます。そして生理痛はPMSなどで大変な思いをする人も多いですよね。「女性として生まれてきて良かった」と思うためには、辛い苦しいものと思われがちな“生理”と言うものを、もっと楽にポジティブに考えられるようにしていいと思うし、社会に容認されることがとても重要。そして今回、このようなイベントの一環に携われることをとても嬉しく思っております。

小脇:森田さんはフェムテックという言葉が語られるようになる前から、デリケートゾーンのケアの大切さ、女性の性についてのお話などをずっとされてきていますよね。

森田:フランス国立パリ13大学で、植物薬理学について学んで日本に戻ったのが30代。フィトテラピーはおろか、アロマテラピーという言葉もあまり浸透してなかったですし、デリケートゾーンにまつわる話題はもちろんタブー。本を執筆した5〜6年前ぐらいから、ようやく関心を抱いていただけるようになった気がします。

小脇:『潤うからだ』を出版されたのが2017年ですね。私も熟読させていただきましたが、「こんなにも自分の体や性というものに無知だったのか!」と衝撃を受けましたし、今まで自分の体に向き合えてなかったことを思い知らされました。

小巻:私も体のケアを怠っていた女性の一人で、20代〜30代の頃は朝から晩までコーヒーしか飲まないような生活を続けていました。栄養の大切さを知ったのは40代に入ってから。家庭を持ちながら仕事をすると、子ども優先で自分を後回しにしてしまうのですよね。そんな生活を送ってきて、40代で乳ガンを発症し、子宮筋腫の悪化による子宮の全摘出を経験して思ったのは、自分の体を知ることの大切さ、そして自分の体のケアをすることの重要性です。自分が辛い想いをしたからこそ、これからを生きる女性にはそんな想いをして欲しくない気持ちもあります。日本の女性はどうしても自分のことを後回しにしてしまいがち、だからこそヘルスリテラシーの大切さを伝えていきたいと思っています。

小脇:今回開催されたイベントで特に印象的だったのが、キティちゃんというキャラクターを通して女性の体についてレクチャーするという手法。キティちゃんという存在を通すことで、若い人や男性にも受け入れていただきやすいなと感じ、タブー視されがちなテーマだからこそ、やわらかく、優しい視点・言葉で伝えていく大切さも感じました。

ちなみに森田さんは、男性に対してどのように「女性の体」についてお話されていますか?

森田:これは男女問わず言えることですが、とにかく丁寧に、包み隠さず伝えることですね。特に性に関しては多様な考えを持つことも重要。そして医学的根拠に基づいて話すこと、あくまでもこれは「学問」の一つであるという視点で語っていくと伝わりやすいと思います。

小巻:先生の書籍に描かれている内容には本当に感銘を受けました。私たちの世代は、デリケートゾーンは基本的には「陰部」という言葉が表すように、基本的に隠す場所と教えられてきたので。こんな風にオープンに考えていいんだ、ポジティブに捉えることなのかと感じたのと同時に、女性のQOLを上げるための情報が凝縮されているとも思いました。

森田:私自身も、とにかくバリバリ働いていた時代があって航空会社の客室乗務員時代に呼吸器の病気を患い、それこそ生死を彷徨う経験をして、身も心もボロボロの状態になってしまったんです。その中で植物療法に出会いとても救われました。フランスに渡り、フィトテラピーを学ぶ上で教わったことは、まずは自分の体を知り、ケアすることが大事。そして、デリケートゾーンの話題は「決して隠すべき話ではない」ということでした。そこで体のケアについて徹底的に学び、なんと40代半ばで自然妊娠することもできました。

小脇:私は第一子出産後の貧血にずっと悩んでいたのですが、やっぱり無理して働いていましたね。そんなときに敦子さんと出会い、「美里ちゃんこのままじゃ倒れちゃうよ。子どもの元気も大事だけど、まずはママが元気じゃないと!」って怒られましたよね(笑)。そこで敦子さんが教えてくださったハーブ療法を試してみたら体がとても楽になりました。自分の体のケアをほんの少しするだけで、こんなに楽になるのか! と驚いたのと、やはり体が楽だと子育てもより楽しめるんだなと感じました。

森田:私が提唱しているフィトテラピーは、薬の原点でもあります。ハーブや薬草の話をすると、ちょっと敬遠される人も多いと思うのですが、体調だけでなく神経を整えることができます。ママたちには、ティザンヌをオススメしていますね。その中でもゴツコラ、チェストベリー、メリッサの3つを知っておくと良いですよ。

※フランス語でハーブティのこと。お茶とは全く違うものとして分別されている。

小脇:敦子さんがオススメしているティザンヌのセットはコスメキッチンでも買うことができるのですよね。口当たりが良いのでとても飲みやすく、ほっとリラックスできます。私は第二子出産の際にも、敦子さんにおすすめのハーブを教えていただいて病院に持ち込みました。おかげさまで産後がすっごく楽でした。今は、生理前でイライラしがちなときなどには寝る前にゴツゴラを飲むように心がけています。

小巻:今回のイベントで改めて思ったのが、若い世代の方は女性のQOL向上にとても関心がある一方で、まだまだ知識が不十分であること。その第一歩として、まずは知ることがとても大事。そのために、私たちはとにかく声を上げ続けることが大事だなと思っています。これまで「恥ずかしい」と思われてきたタブーを、「話してもいいんだ」というような空気に変えていきたい。それが現状のさまざまな問題を打破する一歩になると思うんです。最近では「アスリートの生理」なども話題になりましたよね。こうして、少しずつ色々な場所で「生理」について取り上げられたり、話せるようになったことはとても素晴らしいことだと思います。

小脇:私も今回のイベントで、情報提供の重要性を改めて感じました。ちなみに敦子さんは、3月に伊勢丹新宿店の1階フロアで、フェムテックのイベントを行ったのですよね。

森田:お客様の中には涙を流して話をしてくださる方や、親子で来てくださる方も多数見受けられました。おかげさまで7月28日から8月3日まで、第二弾が開催することが決定しました。

小脇:本当に素晴らしい取り組みですよね。よりオープンに、生理や性のことを伝えられる場になったんだろうなぁと感じました。そして私たちも「生理」や「性」のことを正しく、わかりやすく知ってもらうために、子どもに伝えるための書籍制作プロジェクトを立ち上げました。MOTHERS編集部のメンバーである、ママ産婦人科医・高橋しづこ氏、そして人気のイラストレーター・こつばんさんのイラストで、子どもたちにはもちろん、子どもを取り巻く保護者へもわかりやすく伝えていけるような本を目指しています。

小巻:知らないことに蓋をしてきた時代はもう終わり。これからは年齢や世代、さらには性別を問わず、多くの人に「生理」や「性」について知ってもらいたい。そんな気持ちを込めて、あえて「本」という形で出版をすることを決めました。クラウドファンディングにしたのも、より多くの人にこの問題について考えていただければなと思ったからです。たくさんの人が、この本を通して、改めて理解を深めてもらいたいと思います。

小脇:自分の体のことをきちんと知って、大事にすることって、最終的には自己肯定感を育むことに大きくつながると思うんです。私も敦子さんからのアドバイスを受けて、とてもポジティブに変わることができました。子どもたちや、忙しくて自分のことを後回しにしてしまいがちなママたちにぜひ手にとって読んでいただきたいなと思っています。

森田:このような本があるだけで、人生が大きく変化しますよね。自分を愛せるようになり、そして人を愛でることを理解できるようになると思います。今まで多くの人が深く悩み、さらには人に言えずに閉じこもっていたのですから。このような活動は、社会を大きく変えると思います! 本当に楽しみですね。

 

今回の座談会は動画でも公開中。より詳しい内容が語られていますのでぜひチェックしてみてください!

 


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