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2020.10.12

SDGs

天然素材といえばコットンが、超ケミカルであるという事実 #ママ的サステナブル

地球にもひとにも動物にも大きな被害を強いているコットン産業

触れるとやわらかくて、洗うとどんどん気持ちよくなるオーガニックコットン。この手触りに惹かれて、15年前趣味のように始めたのが、オーガニックコットンのナイトウエアブランドnanadecorです。オーガニックコットンを通して心地よい生活をお届けしているのですが、私はコットン=天然素材の代表であると、ずっと思っていました。しかしブランドを始めてから、通常のコットンを栽培する際にどれだけ農薬を使っているのか、アパレルという産業がどれだけ生産背景に矛盾があるのか、いろいろなことがわかってきました。

 

 

通常の綿花は、タネを撒いて大量の農薬や成長促進剤、殺虫剤などを利用して綿花を成長させた上に枯葉剤という劇薬をまき、葉を落として収穫をします。テキサスなどの広大な畑では散布後は立ち入り禁止になりますが、動物が畑に入ってしまうことも。インドなどでは家業を手伝う子どもが素手で収穫することで、動物にもひとにも大きな健康被害をもたらしています。綿花はタバコの次に農薬を大量に使う農作物であり、劇薬を使うため、翌年は輪作をして畑を移していくので砂漠化が広がっていく。農家のかたの健康被害、動物の絶滅品種の危惧など、コットン産業は地球にもひとにも動物にも大きな被害を強いていることを知りました。

 

 

さらに収穫後、タネを守るために持つ綿花の油分を脱脂するために劇薬を使い、薬剤で細い糸に仕上げ、縫製の段階では児童労働や不当な低賃金での雇用がなされ、製品になっている。

 

タネから1年をかけて綿花を育て、収穫をして、ゴミを取って、脱脂して、糸にして、布に織って、染めて、プリントをして、パターンを作って、裁断をして、縫製をして、ボタンや付属をつけて、タグをつけて、検品をして、袋に入れて、海外から日本へ送って、縫製の検品をして、倉庫に入れて、倉庫から配送をして、お店に並んで、定員さんが販売をして、もしくはオンラインで配送されて……とこのながーい旅路を経た1枚のTシャツが1900円、ワンピースが3900円で手元に届くということは、何かどこかがおかしいと思いませんか?

 

簡単にできる消費の一票。賛同できないものには、その一票を決して投じない

その裏にはどこかにしわ寄せがきている、ということです。そして安く手に入れた服は、安易に捨ててしまうことが多いのも事実。こんな風に早いスピードで移り変わるファッション業界に疑問をもったことが、オーガニックコットンを啓蒙しようと思ったきっかけでもあります。

 

 

SDGSを考える時、自分で何かアクションをしたいと思います。私は簡単にできる大切なことは消費の一票だと感じています。応援したい商品を買うことはとても大事。さらに、もっと簡単にできることは買わない選択です。正しくないもの、生産背景が見えないもの、誰か何かに負荷がかかっているもの、食べることで体に悪いもの=添加物が多い商品など、誰かのためにならない、矛盾がある商品を買わないこと、です。買うことが企業を応援する一票ですから、賛同できないものには、その一票を決して投じないという決意です。

私はコットンの現状を知ってしまったので、ファストファッションや、安価な洋服を買うことに興味がなくなってしまいました。服は肌を守る大切なもの。作り手がわかるものや、着て心地よいものを選ぶことが、大切だと実感しています。ですから、どうせ着るならオーガニックコットンを選び大切に着たいなと思っています。

神田 恵実

nanadecor ディレクター。オーガニックな暮らしと女性らしい生き方を提案

nanadecor ディレクター。オーガニックな暮らしと女性らしい生き方を提案

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