2020.10.07
食品を購入するときの基準はどんなもの?その容器にも目を向けて #ママ的サステナブル
みなさん、はじめまして! 上紙夏歡(うえがみなつか)です。小学5年生の長男と幼稚園年中の次男をもつ母です。私の今年のテーマは「地球にやさしいことしかしたくない!」ということ。大きなことを言ってますが、気にしていることは小さなことです。最近気になった〝瓶のリサイクル〟についてみなさんと共有したいと思います。みなさんが知ってくださることできっと大きな力になると信じて! これからどうぞよろしくお願い致します!!
なにげなく資源ゴミとして出している〝ガラス瓶〟。その後のこと知ってる?
パパのビール、ママが大好きなオーガニックジャム、子どもの離乳食などなど、私たちの周りにはガラス瓶があふれています。実はこのガラス瓶、とてもリサイクルしやすく環境にやさしい素材なのです。ほかの素材に比べ、資源回収率は高いようですが、みなさんはガラス瓶には2種類あるということをご存じでしょうか?
ガラス瓶は2種類ある!
ガラス瓶の種類は2つあります。「リタ―ナブル瓶」と「ワンウェイ瓶」と呼ばれるものです。このふたつは、それぞれリサイクルの方法が違うのです。
まず、リタ―ナブル瓶というのは、資源ゴミとして回収されたあと、きれいに洗浄・殺菌されて、そのまま再利用するガラス瓶のこと。割れたり欠けたりしなければ何度も使うことができます。これを〝リユース〟といいます。ビール酒造組合の加盟5社(アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリービール、オリオンビール)は、基本的には日本国内で販売するビール瓶は主にリターナブルビール瓶を使っているそうです。
最近は個人宅では見かけませんが、サザエさんの三河屋さんみたいな感じで、酒屋さんから瓶ビールをケースで買った場合、空き瓶を回収に来てくれますよね? 販売店によっては、リターナブル瓶は販売時に5円の容器保証金を預かって、返却時に保証金を返すという制度を取っているところもあります。1本の瓶が工場から出荷されたら、おおむね4か月程度で工場に戻って来て、年間3回転し、平均8年間は使われているそうです。長いものでは10年以上活躍する瓶もあるのだとか。丈夫ですね!
そしてもうひとつの、ワンウェイ瓶は、リユースをしない前提で作られているものです。ジャムや離乳食などに使われている瓶はこちらになります。ビール瓶の一部にも、製品特性などの理由によって、ワンウェイ瓶を採用しているものも。では、ワンウェイ瓶はどのようにリサイクルされるのでしょうか?
まず、色別に分別された後に破砕されてカレットと呼ばれるリサイクル原料になります。その後、それぞれの製品に形を変えて、世の中に流通します。
家庭から回収されたリターナブル瓶はワンウェイ瓶と同じ扱いに!?
資源ゴミとして家庭から出された瓶は多くの場合、種類に関係なくワンウェイ瓶と同じ工程でリサイクルされることになります。つまり、再使用できないワンウェイ瓶とともにカレットにされます。そのカレットは製瓶工場で溶かされ、けい砂、ソーダ灰、石灰石を加え、再び新たなリターナブルビール瓶などに生まれ変わります。(お気づきかと思いますが、ワンウェイ瓶もちゃんとリサイクルされますのでご安心を!)
どちらが地球にやさしい瓶なの?
(明治プロビオヨーグルトR-1は宅配専用のものはリターナブル瓶で30回程度使用されるそうです。実は宅配専用のものは人工甘味料不使用。明治のお客様相談室によると、より美味しいコクを出すために乳原料は高級なものを選んでいるのだとか。)
一概にはいえませんが、再利用までの工程が少ないリターナル瓶の方が地球にやさしいといえるのではないでしょうか? ビール酒造組合の調べによると、ビール瓶のビール会社への回収率は95%以上と非常に高いようです。この回収率を100%にしたいとビール業界ではいろいろな取り組みをされているようです。これはビール業界に限ったことではありません。いろいろな企業で環境負担を軽減するための取り組みがされています。まずは、どんな取り組みがあるのかを消費者である私たちが知ることからスタートしなければいけませんね。
中身にこだわるのはもちろん!容器も購入判断に!
(生活クラブの大好きなマヨネーズと醤油。Rマークがついていますが、全て販売店で回収しています。)
みなさんがお店で食品を購入するときの基準はどんなものですか? 無農薬とか添加物不使用とか、パッケージがかわいいもの……とかいろいろな基準がありますよね。その中に、食べ終わった後にその容器がどうなるか? ということを考えてみるという基準を入れてほしいのです。
私たちができることは、リターナブル瓶という表示を見つけた場合は、販売店で回収しているかどうかを確認してみて、回収しているならば、販売店に返却するということ。保証金がもどってくるものもあるので、購入する前にその旨も確認しておくといいですね。ワンウェイ瓶であっても、砕かれてリサイクルされるので、正しく資源ゴミとして出しましょう。
同じ製品でペットボトルor紙製容器or瓶? と迷ったら私は瓶製品を選ぶことにしています。ほんの小さな選択かもしれませんが、どうして自分がこれを購入したのかを子どもたちにも説明してみてください。5歳の次男はわからないかな? と思っていましたが、後日、「この瓶はどっちなの?」と理解してくれていたようです。長男は4年生のときにゴミについて学校で習っていたようで、より詳しく弟に解説していました。
みなさんも「地球にやさしい」を意識して生活してみてくださいね。