2020.11.27
仕事のノウハウやテクニックよりもまずは「自己肯定感」が大事。子どもの「自己肯定感」を養うためにトライしたこと #自己肯定感って、なに?
こんにちは!
パーティースタイリストの久林 紘子です。小学4年生の娘が1人います。
ハロウィン、クリスマスとパーティーシーズンの繁忙期に突入し、このまま気がついたら年越し蕎麦すすってそうなの勢いです(笑)。今年は特に早く感じますね!
さて今回は“フリーランス”として、そして“ママ”として大事にしている「自己肯定感」についてお話しをさせていただければと思います。
①フリーランスは「自己肯定感」が命!
②子どもの「自己肯定感」を養うために、性教育にトライ!
今回はこの2つをお話ししていきたいと思います。
フリーランスは「自己肯定感」が命!
私は5年前にパーティースタイリストとしてフリーランスで活動を始めました。
今ではフリーランスで活躍する女性が増えてきましたが、当時はまだまだ周りでも数人いるかいないかの状態。海外駐在から単身赴任で先行帰国し、娘は幼稚園に入園。私はワンオペでゼロからキャリアをスタート。パーティースタイリングが「好き」、ママやご家族、お子さまに喜んでいただきたい! という想いから、見切り発車で始めた仕事でした。
そんな中フリーランスの誰もが直面するであろうと思われる悩みが、フリーランスには“正解がない”ということ。
パーティースタイリスト駆け出しの頃は、正解がない空間・パーティーを作ることに対して、常に不安がありました。果たしてこれはお客様に喜んでもらえるのだろうか、これは世の中に受け入れてもらえるクリエイティブだろうか……。
でも自己肯定感が低いまま仕事をするとその不安感は相手にも伝わり、お金を払ってもらう方に対して大変失礼だという風に考えるようになり、意識的に100%自分を肯定し、人に喜んでもらう空間作りを目指してきました。
根拠のない自信を持って意識的に自己肯定をして、がむしゃらに突き進んだことが功を奏し?(勿論、PDCAは回します)、仕事の幅も広がり、去年会社化することができました。
経験を通して、フリーランスという仕事スタイルは自己肯定感を持たないと体力・精神的にも厳しいとしみじみ感じます。
一見、好きを仕事にしているので華やかに見えるかもしれませんが、フリーランスで仕事を始めてみたいと思う方に一つアドバイスできるとするとしたら、仕事のノウハウやテクニックよりもまずは「自己肯定感」を大事にすることとお伝えするかもしれません。それが何よりも根源的なパワーになり、何にも変えがたい持続力になる気がしています。
話は逸れますが、そんな髪を振り乱して仕事をしている私を見ながらも、娘が「大きくなったらママと同じ仕事をしたい」なんて言ってくれちゃったりもします(ちょっと報われる瞬間)。
これから先、子どもたちの時代は今以上にAIが進化して、結果が数字で見える仕事と、AIにはとって変われないクリエイティブな想像力を必要とする仕事が増えていくのかなと思います。
結果が数字で見ることができれば、それは時に前向きな自信に変わると思うけれど、フリーランスのように数字で結果が出にくいものに対して自己肯定感を持ち続けることはすごく難しいことになるだろうなと。
そんな時の大きな精神的な支えになるのが、幼少期から少しずつ育んだ「自己肯定感」なのだろうな、と考えながら、日々試行錯誤しながら育児をしています。
そのために取り組んだことの一つを次のトピックでお話ししたいと思います!
子どもの自己肯定感を養うために、性教育にトライ!
近年日本でも“セルフラブ” という概念がだいぶ浸透してきたように感じます。
それでも日本の子どもたちは先進国の中でも特に「自己肯定感」が低いと言われています。
世界に比べて安全で、物質的に恵まれているのに、「自己肯定感」が低い問題……。
実は新型コロナウイルスの自粛期間、フリーランスで仕事を始めてからこれほどまでに家にゆっくり子どもと向き合える時間はなかったので、ずっとやろうと思っていた大きなプロジェクトを遂行しました。
それが「小学4年生の娘に性教育をする」という一大プロジェクトでした!
幼少期からの愛情貯金があれば「自己肯定感」につながり、生きる力になる。そして周りを大切にできるのではないか。性教育を通してしっかりと愛情を伝え、「自己肯定感」を高めて欲しい、という想いから、
また新型コロナの影響で娘とニュースを通して「命」というものに日々向き合う時間が多くなり、外出自粛に伴いじっくりと娘と向き合うことができる時間と判断して、実行に移しました。
私の背中を押してくれたのがこちらの一冊の本です。
『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)
下記、著者の性教育アドバイザーのじまなみさんの言葉です。
「性教育を通じて、あなたは奇跡が重なって生まれてきたのだ、ということを伝えると、子どもは『愛情』を受けとり、エネルギーにしていくことができます。そして、子どもの “自己肯定感”を育むことで、親子間のコミュニケーションがスムーズになり、深い絆で結ばれるようになります」
性教育のメリットの一つ、「自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる」という著者の考えに共感し、本は読みやすく、面白くて一気読み!
すぐに娘に説明しやすいような子ども用の絵本も購入し、即実行にうつしました。
娘用に購入した絵本『あっそうなんだ!性と生』は可愛い絵とともに、しっかりと大事な事が隠さず表現されている良書。最後は家族の死に関しても触れてあり、性と生と死。尊い命の連鎖について丁寧に書かれているので親が説明しながら、親子で読むのにおすすめです。
前述の『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』を参考に、こちらの絵本を使いながら、自分なりに娘に性教育をしました。
元々、LGBTsやダイバーシティーの話、世界の劣悪な環境での生活を強いられている女性たちや性暴力被害の話など食卓の会話の中で少しずつ触れてきていたので、本人にもスムーズに伝えることができ、本当にこのタイミングで話せてよかったと、心から感じています!(もう少し早くてもよかったかも?)
そもそもなぜ早期の性教育を検討していたかというと、出産後数年間住んでいたベルギーでの生活を通して、早期からの性教育の必要性を肌で感じていたからです。
欧米では学校でも早期から性教育を積極的に取り入れています。自分自身を大切に、周りを大切にするためにもとても大切なことであり、愛情を伝えられる大切な機会なのに、日本ではまだまだ恥ずかしいとかタブー的な感じがあり、世界に比べてとっても遅れていると感じました。
そしてヨーロッパは先進国ではあってもやはり犯罪が多く、常に緊張と隣り合わせ。
普段日本で生活しているとあまり感じませんが、日本という国がいかに安全かということをしみじみ感じました。
今回の新型コロナウイルスのように世界の1年先のことなんて誰もわからないし、子どもがこの先どこに住むかもわからない。留学しているかもしれないし、バックパッカーで世界一周すると言い出すかもしれない。そんな時に、正しい知識を早くから持ち合せ、早くから自分で考え視野を広げ、自分自身を守っていくことは今の時代とても大切だと考え、性教育に関しては直球ストレートで娘を守っていこうと当時からも心に決めていました。
また自分の時とは違って、今は簡単にインターネットで情報が検索できてしまい、正しい情報の取捨選択がなかなか難しい時代。間違った情報に出会ってもそれが正しいかどうか親に相談できない……という状態は避けたく、何よりも自分自身、そして周りも大切にできる人になって欲しいという気持ちを込めて愛情たっぷりに教育しました。
なので、もう何でもかんでもオープン(笑)!
「少しでも悩むことがあったらすぐママに聞いてね!」と言っているので、娘も気軽に質問してきています。
ちゃんと包み隠さず話したことで、娘も親からの「愛情」として、そして「大切な知識」として受け取ってくれたようで、何でも話せる関係になり、親子の絆がよりこの自粛期間に深まったような気がしています。
著者ののじまさんは3歳からの性教育を推奨しており、もっと早くにこの本に出会っていたかったな〜と思うほど。
子どもの性格や心の成長具合は人それぞれですし、子育てに正解はない。ただ母親の子どもを守りたい気持ちは一緒。
そんな中の選択肢の一つとして、学校では教わらないことも全部教えるという選択肢をこのタイミングで取りました。
そしてこれで終わりではなくて、私も引き続き日々の親子の会話の中で性教育を続けていきたいと思っています。ついつい勉強のこととか言ってしまいがちだけれど(笑)、子どもに望むことは健康と自分自身を大切にして欲しいということ。
だんだん生意気になってきて親子喧嘩をすることもあるけれど、今日もこの記事を書きながら小さい頃の写真とか見返して、娘が学校から帰ってきたらBIG Hugして愛情を伝えよう! と思うのでした。
この多難な時代に、同じように子育てしているママさんたちの少しでも参考になれば幸いです。