2020.10.02
ママ的サステナブルの鍵はパッション #ママ的サステナブル
幸せな人生の持続のために今子どもに伝えたいこと、それは「生きがい・働きがい」を持つ大切さです。
(全米最優秀女子高生コンクールで優勝した娘に伝えたことは「
楽しそうに思えない未来
2019年にビッグローブが20~60代の1000人を対象に行なった「人生100年時代をどう思うか」の調査で、回答者は73%が「嬉しくない」「あまり嬉しくない」と答えています。その理由として第一位の「お金がかかるから」以外に30%近い人が「未来が楽しそうに思えないから」を挙げています。20代では40%に上ります。同様に20代では「生きるために長時間働きたくないから」も40%を超えます。 次世代の幸せをサステナブルにするために何かを変えなければ、数字が示すように人生100年時代はあまり嬉しくない時間となるでしょう。そんな社会に未来はありません。
そこで変化の鍵を握るのがママです。なぜなら子ども達が大好きなママの考え方・行動はそのまま子どもの言動に反映されるからです。ですからママ達が今どう考えどう行動するかが、日本の未来を作っていくと言えます。そこで変化の鍵を握るママたちにぜひとも子どもたちに伝えて欲しいことがあります。それはSDGs目標8「包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する」の達成です。平たくいうと「どんな人も仕事があり、やりがいもあって、賃金や雇用などの不平等がない社会」ということです。
長く働くのが苦痛じゃない世界
人生100年時代を生きるためには「お金がかかるから嫌」「長いこと働くのは嫌」と言っている場合ではありません。長く生きる運命にある私たちは、生活を支えるためにこれまでよりも長く働くことでお金を得ることが必須だからです。だからこそ今よりお金のかかる長い人生となる次世代で、幸せを持続させるためには「長い間働くことが苦痛じゃない世界」を作り出すことが必要です。
ここが変化の鍵を握るママの力の見せどころです。賃金や雇用機会の平等に関しては国や自治体も絡んでくるのでなかなかママ一人一人のインパクトは反映され難いかもしれません。しかし、ママが目標8の達成のために強烈なインパクトを残せることがあります。それは「働きがい」の部分。生きるために長い期間働く運命にあるからこそ、「楽しく働く」運命に変えたい。そのためにママができることは「自分の人生を生きる幸せな姿」「楽しくお金を稼ぐ姿」を子どもに見せることです。
ママの生き方が幸せのサステナビリティーを可能にする
打ち込める仕事、パッションを感じることを持つママは本当に素敵! 輝くような自己肯定感に満ちています。そんな姿をみて育つ子どもは「未来は暗くない」「働くって悪くない」と思えるでしょう。仕事に働きがいや生きがいを求めるのが普通になるでしょう。長い期間楽しく 働くためにはどうすればいいか、を考えるようになるでしょう。高校・大学・就職というレールにランキングや偏差値以外のものを求めるようになるでしょう。自分の好きなことや得意なこと、自分らしい生き方やどんな風に社会と関わりたいかを考えるでしょう。
長く働く運命を楽しいものにするためにも、是非ともご家庭でお子さんに生き生きと働く姿を見せてあげてくださいね。「働くのって楽しい!」を体現してくださいね。
働くママは子どもの不利益になる?
ハーバード大学が2002年から2012年に5万人25カ国を対象に行った「働く母親の子に対する影響」という調査では、働くママに育てられた女の子は管理職につく割合も収入も高く、男の子は結婚してから家事育児を手伝う時間が専業主婦に育てられた子の倍、という結果が出ました。働くママ達は確実に子どもの考え方や行動を変えることが証明されているのです。働くママをみて女の子は仕事に夢とプライドを持ち、男の子は家事育児の役割分担という考え方を自然と受け入れる。そんな中から「男女の賃金が違うっておかしいよね」「仕事内容が同じなら賃金は一緒でいいよね」「いろんな働き方があって普通だよね」という声が高まるでしょう。そんな声が法律や制度を変えていくかもしれません。子どもが変われば社会が変わります。そうしてより平等で生きがいのあるサステナブルな社会が実現するのです。
働き方の多様化・生きがいの無限の選択肢
鍵を握るのはママです。是非とも自分が幸せを感じることと働き方を見つけてくださいね。好きなことの選択肢は無限大。働き方だって多様化しています。フルタイム、パートタイム、フリーランス、パラレルワーク、在宅、趣味から始める、ボランティアから始める、起業などいろんな働き方があるでしょう。そして自分が何をしているか、どんなことがあったかなど、いろいろなことをお子さんと共有してください。それが未来に希望を感じ、働きがいのある仕事に就く子どもを育てます。そんな子どもが社会をより幸せに持続させていくでしょう。
(「非認知能力を育む子育てコーチング」