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2021.06.11

MYSELF/自分のこと

「タブーなこと」として教えられてきた生理の話。#生理と性を考える

誰かと語ること、知られることが「タブーなこと」として教えられてきた生理の話

コラムテーマ「今こそ、生理について考えよう」については、書きたいこと、日頃感じていることは多々あるはずなのに、本当に筆が進まない……。キーボードに手を置いたまま、硬直状態が何日も。

なんだろう、この気が進まない感じ……。あまりにコラムが書けないので、編集長の小脇美里ちゃんに連絡してみました。

「だめだ……、どうしても書けないんだけど……」

「なんでだと思います??」

「うーん……。やっぱり、タブーな事として教えられてきたからかな」

「それですよ、それ! だからこそ、このコラムの意味があるんです。タブーと感じてしまっているその気持ちをそのまま、コラムに書いてみてください! みんな同じだと思うんです。だから今こそ大事だと思っていて、語るのが」

なるほど、さすが美里ちゃん。私がどうしてもこうして文章を書けないのは、誰かと語ること、知られることが「タブーなこと」「人に話してはいけないこと」として教えられ、認識してきたからだと言うことに改めて気付かされました。

秘密は「誰にも言ってはいけないこと」から「我慢」をすることに拍車をかける

私が小学生だった30年くらい前、高学年になると女子だけ体育の時間に呼ばれ、体の変化や生理の話をされたなぁと思い出しました。

そうして別室で特別に話された記憶が、いつの間にか自分だけの「秘密」になっていったのかな、と個人的には感じています。

その「秘密」はいつしか「誰にも言ってはいけないこと」に変化を遂げて、「我慢」をすることに拍車をかけているように思います。

我が家の少年が卒業した小学校では、3年生になると保健体育の授業を親子で受けるというプログラムがありました。年4回くらいを6年生まで。赤ちゃんの話や、男女の体の変化の話、薬物の怖さやタバコの健康被害についてそして生理の話まで。

親子でその話を聞いた夜は必ず食卓でその話になって、同じ授業を受けることで同じ会話が生まれ、自然と大切な話を特別感なくすることができ、今考えても本当にいいプログラムだなと思います。

その授業の中で、先生が子どもたちにこう語りかけました。

「お母さんがイライラしてることない?」

「あるーー!」(教室内の母達苦笑)

「なんでだと思う?」

「悪いことしたからー!」(教室内の母達深くうなずく)

「それもそうだけど、女の人には生理っているのがあってね、赤ちゃんを育てるためにすごく大切なことなんだけど……」と続く。

こうして生理の授業を一緒に受けたので、我が家の少年は中2になった今でも、

私が具合悪そうにしてると、「あぁまたその周期がきたか」とそっと毛布を掛けてくれたり、多少の私のイラつきに付き合ってくれたりしてるのがわかります。

「ごめんね、ママ、生理前で具合悪いから」

これをすんなり言えることで、お互いのコミュニケーションがとてもスムーズに行くことを生活の中で痛感しています。

オープンなコミュニケーションができる環境作りを

これは女性の社会進出が長年叫ばれる中で、とても重要なポイントなんじゃないかなと思うんです。

私であれば、もし感情的に仕事に向き合いすぎている場合でも、

「そっか、PMS辛いよね。わかるわかる。」とコミュニケーションとれても、

異性の上司であればそのコミュニケーションは難しいと思いますし、無理だと思います。

私自身、ものすごくPMSがひどく、何をしていても涙が出たり、全てをネガティブにしか受け取れなかったり、眠くて仕方なかったり、頭が痛かったり、カーっと体が熱くなって言葉がキツくなってしまったり……とあげたらキリがないくらいとにかく酷く、年々その重度は増しているように思います。

人によって程度や個人差は多々あるにせよ、毎月一回、普段とは違う体調や精神状態に陥ってしまう女性スタッフとどう向き合うか、理解するか、分かりあうのかは、まずは「秘密」の殻を幼いころから取り払ってあげて、命をつなぐ大切な変化として、社会に溶け込む工夫ができればもっと女性が活躍する社会が作れるのではないかなと感じています。

その解決策を見つけられている人や企業はまだいないと思いますし、その課題解決ができれば、本当の意味での働きやすい社会が実現するのかなと思います。

まずは子ども時代の記憶から、「秘密」にならないような環境づくり、オープンなコミュニケーションができる場所作りをMOTHERS編集部で取り組んでいきたいなと強く思っています。

蜷川実花さんプロデュースの生理ナプキンについてのインタビューはまさに、という言葉が沢山詰まっているので、是非読んで欲しいです。

実花さんの花の写真がデザインされた生理ナプキン。生理について隠さなくていいんだ、と小さな勇気を持てたり、語るきっかけになれば。そんな実花さんの想いが伝わるこのコラボレーション。

「いつでも女子の味方だよ!」という実花さんからのメッセージな気がして、すごく勇気がわくし、少しでもポジティブなものとして捉えたり、考えるヒントが詰まっている私たちへの応援歌のように感じるのです。

ちょっとずつでも前へ、そして明るく、未来を創ろう。開こう、少しでも毎月の憂鬱を笑顔にできるように。

世永 亜実

MOTHERS編集部 特別顧問。

(株)サマンサタバサジャパンリミテッド 非常勤取締役。
オイシックス・ラ・大地(株)Special Planner。

MOTHERS編集部 特別顧問。

(株)サマンサタバサジャパンリミテッド 非常勤取締役。
オイシックス・ラ・大地(株)Special Planner。

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