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2020.11.26

MYSELF/自分のコト

SDGs

子どもに伝える前に女性性と自身の膣まわりのことに知識と肯定感を持つことが大切 #自己肯定感って、なに?

母親から伝わることは多い

「自己肯定感」という言葉は一人一人の環境や状況の違いから、それぞれの解釈があるのではないかと思います。

自己肯定感とは、「自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れること」と訳されています。全面的に前向きで幸せになるための言葉。

今、自己肯定感を身につけられたらきっといい! という雰囲気があるのでしょう。それとも自己肯定感を持てる人が少ないからこそ今叫ばれているのでしょうか。

自己肯定感を持つことは両親からの育てられ方や使われてきた言葉、叱咤激励から成功体験などにも大いに関係があったと思います。

子どもの頃からの経験や思考は母親から伝達されることが多いように感じ、その感覚がその子の習慣になり性格になっていく。

自己肯定感が高いと自分をほめることができて自信が持てそう。
私には力があるからまだまだやれることがあると笑顔でいられそう。
相手にも寛容で思いやりのある言葉を持てそう。
失敗してもこれから頑張ればいい! と笑顔になれそう。良いことばかり。

自己肯定感が高まっていけば、人生が豊かでうまくいくということなのではないでしょうか。

 

ママである前に、女性として誇りを持てていますか?

フランスで性科学について教わった、クロード先生と

私が考える自己肯定感の一つのヒントに女性性、膣まわりのお話があります。ママである前に女性として誇りを持てているかが大切なのではないかと思う瞬間が多いのです。

ことに膣まわりのケアの仕事を通して理解できたことは、一番大切な膣まわりに自信がないばかりか知識がなく、時には汚らしいところと考えている女性が多いのです。

女性であることの自己肯定感は、女性であることの喜びや女性性を大切に思えることから始まるのではないでしょうか。

こんな話があります。

女の子は3歳くらいになると膣まわりをしょっちゅう触るようになります。保育園のお昼寝の時にずっと膣を触っていると保育士さんから報告されると、おしゃぶりと一緒で、親の愛情を得ていない子に多く見られるという間違った解釈をする保育士さんとママがいるのです。

そういったママは3歳の女の子に「やめなさい、ぜったいにダメよ!」と注意をします。

すると女の子は膣まわりを触るとママに怒られる。いけないことだから、とママのいないところで隠れて触ろうとする。こんな循環になっていくのです。

触ると心地よく、変な感じがするという感覚から始まる女性性の大事なスタート。この時に、ママに女性であることの知識をきちっと教えてもらうことで、女の子として生まれてきたことの自己肯定感が育つ、とフランスの大学の性科学ではこのように教わってきました。

著書『感じるところ』では若い頃から知っておくべき性のこと、膣まわりのことをしっかり伝える1冊になっています。

 

ママというのは女性。だからこそ今子どもに伝える前に女性性と自身の膣まわりのことに知識と肯定感を持つことが大切だということに通じるのではないでしょうか。

ママ自身の女性としての肯定感は、決して一人では育たないように思います。まずは自分のママから受けてきた愛情と言葉と教え。その後はパートナーと育てていくこと。

女性として生まれてきたことがラッキーであり、ママになれたことは人生の中で至福。そう感じられるその思いを胸に抱きしめてあげることでゆっくりと高まっていく。

女性は自身が幸せを感じたり、心地よかったりすることで体全体が満たされ、その思いがまわりの人たちにも愛情となって配られていくようになっています。誰よりも何よりも自分の入れ物にたくさんの幸せや心地よさを注ぎ込んでいくことが大切です。

私たちのゆるぎない女性としての自己肯定感。ゆっくりと子どもに笑顔と優しい言葉で伝えていくことで、未来へとつながっていくのではないかと思います。

 

私のこどもは男の子です。今12歳。毎日どんなことがあってもその顔をみていると自分を誇らしく思える時があるのです。自分を抱きしめるような気持ちで、両手で両腕をなでるようにします。

自己肯定感は、ゆっくりと自身の中で育てていくものなのだろうとこのテーマをひとつのきっかけとして考えています。

森田 敦子

日本における植物療法の第一人者。
株式会社サンルイ・インターナッショナル代表。

日本における植物療法の第一人者。
株式会社サンルイ・インターナッショナル代表。

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