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2020.11.12

MYSELF/自分のこと

SDGs

「私」 #自己肯定感って、なに?

子どもが生まれたその日から

私は「私」じゃあなくなった。

 

今までの「私」を「お母さん」に変えていく作業が

よーいドン! で始まってしまった。

 

初めての子育ては不安でいっぱいで

とにかく子どもを守ることに必死だった。

 

答えなんてどこを探しても見つからない。

それでも間違いを起こしてはいけない、正解が知りたいと

 

当然のように「私」を置き去りにして

良い「お母さん」としてのゴールを目指した。

 

気が付けばそこから

 

今までいたはずの「私」が消えていった。

まるで自分が「お母さん」で覆われ、隠されていくようだった。

 

助産師さんに「母乳で育てるのが赤ちゃんにとって一番」と言われてから

努力をしてもおっぱいが出ないことで、自分を責めた。

「え、ミルクなの」

知らない人の言葉に涙が出た。

私がお母さんでごめんねと、何度も赤ちゃんの頭を撫でた。

 

電車で赤ちゃんを泣き止ませられないとき、ごめんなさいごめんなさいと電車を降りた。

外食がつらかった。あの手この手で静かにすることばかり考えて、ごはんの味なんて覚えていない。周りの人に迷惑だろうなって勝手に悩んで、外出ができなくなった。

 

職場に復帰するとき、毎晩子どもの寝顔をみて涙が出た。

こんなに小さい君より、自分は仕事をとったのかって自分を責めたし

今でも毎日のように悩んでいる。

 

不安の無限ループの中で

すがる思いで手に取る雑誌や本の中にも正解はなく

SNSで家事も育児も楽しんでやっている人をみては

自分はどうしてうまくできないんだろうと自分が嫌になった。

 

ああ、私

母親になってから、ずいぶん自分を責めていたんだなあ。

そんな感情、わき出てこなくてもいいのになあ。

 

いつも子どものことばかり考えて

子どもの幸せを願って

こんなにも自分を責める、悩む。

そうやって、頑張って「お母さん」になろうとしてきたんだなあ。

でも、いまこうやって書いていると

悪いことばかりじゃあないなあとも思う。

 

「お母さん」の気持ちや、つらさがわかるようになった。

「お母さん」が働く時の葛藤

「お母さん」が感じる孤独

「お母さん」から逃げ出したくなる気持ち

 

私、わかるようになった。

 

ずいぶん「私」と「お母さん」が近づいてきたような気がする。

 

それにね

私が自分をどんなに責めたって

大嫌いだと思ったって

 

子どもが「私」を認めてくれる。

子どもが「私」じゃなくちゃ嫌だって言ってくれる。

 

だから、どんなに理想的な「お母さん」より

ダメなところがいっぱいある「私」のままでいいのかもしれないな。

 

そして悩んでもいいのだと思う。

家族のことを考えながら生きることで

「私」は「母親」になっていけるような気がするから。

 

子どもって親をちゃんと見ている。

親のように、きっとなる。

 

私が「私」を責めると

子どもも自分を責めるようになる。

 

私が「私」を否定すると

子どもも自分を否定するようになる。

 

私たちが「私」を好きになれば

子どもも自分を好きになる。

 

だからね、

 

まずは私たちが

自分自身を肯定してあげよう。

 

子どもたちがいつも、あなたを認めてくれるように

深く、広く、そのままの自分を。

 

誰かと比べなくていい。

家族も、環境もちがう。

あなたが大切にしたいものや、あなたを大切にしてくれる人をしっかりと見よう。

 

昔の自分と比べなくていい。

ライフステージが違う。

あの時よりももっと生きてきたのだから。

 

あなたが、あなたのお母さんから産まれて

今も生きているということを

まず、ほめよう。

 

だってすごいじゃない。

生きられるって

すごいじゃない。

 

子どもにも

大人にも

自分を認めることが必要なのはおんなじだ。

 

悩まなくていい、責めなくていい。

悩んでもいい、責めてもいい。

 

大丈夫だよ。

大丈夫だよ。

須藤 暁子

医師、作家、2男児のママ。
子どもから学ぶ「育自」と「命の尊さ」を伝え支持を得る。

医師、作家、2男児のママ。
子どもから学ぶ「育自」と「命の尊さ」を伝え支持を得る。

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