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2020.10.23

MYSELF/自分のコト

「恋する母たち」の制作発表会に参加して

 

 

今回MOTHERS編集部とTBSのタイアップで、「恋する母たち」の制作発表会に芸能界とは無縁な私が「母」として参加させていただきました。

 

 

育児や家庭、仕事などに一生懸命で、既婚者の恋愛をタブー視したり、煙たがったり、ちょっと遠慮がちな、我々母たち。でも、秋の夜長、ふと昔の恋愛を思い出したり、気になる相手に想いを寄せて切なくなることってないですか。自分に「心の中は何をしても自由だよね」って言い聞かせたりして。淡々とした日常の中、マディソン郡の橋のような生涯一度きりの燃えるような恋、確かな愛を想像してドキドキしたりすることは、悪くないよね。

 

だから、少し前に原作が柴門ふみさんの「恋する母たち」がドラマ化すると聞き、すごく楽しみにしていました。3人の母たちの、大人の純愛。この美しい3人の女優さんがどういう風に母たちを演じるのかも、ドキドキしながら制作発表会に参加しました。

 

発表会では、大振りのキラキラ光るイヤリングに赤のチェックのワンピース姿で現れた仲里依紗さん演じる、「まり」に注目した。この作品の中で最も大好きな人物。弁護士の夫との間に3人の子供がいて、専業主婦の「まり」。ブランドバッグや華やかな装いが表面的な印象だけど、夫は浮気しているなか、実は母業をひたすら、懸命にやっているピュアで明るい彼女。夫から「自分の血筋なら、息子はもっと優秀なはずなのに」と罵られても、勉強嫌いな、ありのままの息子を受け入れ、息子のやりたいことを認めようとする「まり」の健気な姿と母性愛にも感動する。私自身、パートナーから子供のできるところはパートナー(夫)のお蔭、不出来は私(妻)や私の家族のせいとされることが多い。そしていつの間にか、自分は○○ちゃんのお母さんとしてしか存在しなくなっている。だから「まり」は、女性としても、人としても認めて、まるごと愛してくれる人を求めるようになるのだろう。そんな理想的な男性「丸太郎」が現れ、「まり」が恋に落ちていく。

 

これから、「まり」が母として自分の恋にどう向き合っていくのか、金曜日の夜がとっても楽しみだ。

高橋 しづこ

帰国子女の産婦人科医師で3児のママ。
自ら絵本を描きながら、いのちを見つめる。

帰国子女の産婦人科医師で3児のママ。
自ら絵本を描きながら、いのちを見つめる。

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