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平澤 朋子

無添加離乳食"bebemeshi"を手掛ける食育アドバイザー、株式会社べべジャポン代表。

無添加離乳食"bebemeshi"を手掛ける食育アドバイザー、株式会社べべジャポン代表。

MOTHERS編集部 スペシャルインタビュー《平澤 朋子》

こだわりの無添加離乳食ブランド「bebemeshi」を展開するベベジャポン代表・平澤朋子さん。6歳の女の子のママ、そして経営者、食育アドバイザー、フリーライターとしての顔をお持ちです。そんな平澤さんが、離乳食ブランドを立ち上げたのは、ご自身の育児の経験がきっかけなんだそう。ママとなったことで、活躍の幅を広げた平澤さんの活動や今後の目標について聞きました。

 

娘の離乳食作りをきっかけに生まれた「bebemeshi」

――平澤さんが手がけている「bebemeshi」の離乳食は、離乳食がはじまったお子さんを持つママたちの強い味方になるアイテムですよね。この離乳食をお仕事にされたきっかけを教えてください。

今6歳になる娘の離乳食を経験したことがきっかけです。3歳までに味覚がほぼ決まるから、味の幅を広げてあげたくていろんな種類をちょっとずつ食べてほしいなと思ったんです。でもちょっとずつしか食べられないから残ったものは冷凍するんですけど、娘は冷凍したものを食べてくれなかったんです。市販のものを使おうと思っても、その当時は、今ほど納得できるような離乳食を見つけるのも簡単ではなかったんです。

 

――実体験から、bebemeshiが誕生したんですね! そこからどのように商品化につながるんですか?

自宅にあった真空パックに入ったお肉が、1年後でもたたきとして美味しく食べれるので、冷凍するなら真空パックにすればいいんだ!とひらめいたんです。そこで、知り合いの製造工場にお願いしました。

真空にしてから冷凍すると霜もはりにくく、スチームコンベクションという機械を使うことでドリップしなかったり、火をゆっくり入れるから素材の味や色が変わらなかったり。思ったよりも良いものができたんです。でも、最初は商品化は全く考えていなくて私と娘のために作ってもらっていたんです。

 

――そうなんですね。真空状態の商品を自宅で使えるなんて、すごく便利ですね!

そうなんです。だんだん、離乳食用の出汁やスープも真空にしてもらうようになったんですが、大きい袋だと1度開けてしまうとやっぱり残っちゃう。それで、小さい袋で作ってもらったら、それがあまりに便利すぎて、「これは絶対に世の中の忙しいママたちを助ける商品になる」と思い、試行錯誤しながら商品化をして離乳食ブランドをスタートさせることになりました。

 

――ご自身の経験の中から生まれた商品だからこそ、ママたちが求めているものにマッチしているんですね。スタート後のママたちの反応はどうでしたか?

おかげさまで、ブランドデビュー1年目からすごく好評になりました。ただ離乳食を作って売るだけではなく「離乳食✖️食育」というセミナーを開催したり、商品提供以外の部分で育児中の方に寄り添っていける活動もしています。離乳食って、赤ちゃんが生まれて初めて口にする食事なので、やはりきちんとした知識を持っていないといけないと思って、食育アドバイザーの資格も取りました。

 

子どもたちの未来につながることをどんどんしていきたい

――子育てって、「こんな壁にぶつかるの?」とびっくりすることの連続なのですが、離乳食がはじまると、「食べてくれない」という壁にぶつかるママは少なくないですよね。

そうなんです。離乳食を食べてくれないということに悩んでるママはたくさんいます。私がセミナーでお話するのは、一度食べなかったからと言って「この子、これが嫌いなんだな」と決めつけず思っても、そこであげることをやめないでほしいということ。食べる機会がないと食べなくなるけど、出し続けると、ある時急に食べ始めたりするんです。赤ちゃんにも、体調や気分があるから、1回であきらめずに、あげ続けてみてほしいです。

 

――私も離乳食で苦労したタイプなので、bebemeshiを知っていたら絶対に使っていたと思います。商品を見ていると、安心して食べさせられるのはもちろんですが、細部までこだわりを感じます。

素材は全て国産の無農薬野菜や有機野菜を中心に使っていて、味付けは出汁のみ。離乳食って味付けの必要がないんです。まずは出汁の味、素材そのものの味を食べさせてあげてほしくて。出汁は、国産の昆布や鰹節からとった和風出汁や鶏ガラスープ、野菜出汁などを使用し、いろいろな味を経験できるようにしました。とにかく、3歳までの味覚形成までに、いろんな味を食べさせてあげることが大切。それをママが全部手作りしてあげるというのはとても大変なので、そのお手伝いができたらという想いでやっています。

 

――まさに、ママがママのために作ったブランドですね。

子育てに関する問題って本当にいろいろなんだなということを、自分が子どもを産んで、育ててみて初めて知りました。悩むことはたくさんあるけど、親としてはとにかく子どもが健康に育ってくれることが一番の願いですよね。でもそれを考えるあまり、あれこれ頑張りすぎてストレスが溜まってしまっては本末転倒。子育ての方法は家庭毎で良いし、自分がやったことがベストだと信じて子育てができたらそれでいいと思っています。その中で、もし離乳食について悩んでいるママがいたら、ぜひ私たちに相談してもらいたいです。プロに相談することで安心感を得られるなら、どんどん頼って欲しいと思います。

 

――平澤さんは6歳になる娘さんを育てながら、会社経営をされていますが、お仕事と育児の両立はどうされていますか?

実家も近く、姉妹家族や親戚も近くに住んでいるので、私はそういう面では恵まれていると思います。今は、「bebemeshi」の経営と、大学在学中からやっているフリーライターとしてのお仕事をしています。自宅兼オフィスで、ほぼリモートになったので以前より両立はしやすくなったと思います。子どもとの時間を優先しつつ、保育園に行っている時間や、娘が寝た後に仕事をしています。原稿の締め切り前は、朝早く起きて書くことが多いですね。子どもが産まれてから、寝不足でもお昼間の15分睡眠で復活できるという特技を身につけて(笑)。どう考えても睡眠不足なので、意識して4〜5時間は寝るようにしていますが、うまくリセット方法を取り入れながら子育てと仕事の両立をしています。

 

――平澤さんご自身の活動は今後どのように展開していく予定ですか?

やりたいことはたくさんあるのですがまずは「bebemeshi」をさらにいろんな形で展開していくことに力を注いでいきたいです。今、一部の保育園・飲食店でも取り扱いしていただいているのですが、今後はもっとお子さんが集まる施設での展開も伸ばしていきたいです。離乳食作りの不安をなくすことで、少しでもママが楽になったらいいなと本当に思っていて。ママに時間と心の余裕ができると赤ちゃんとの時間が増えるじゃないですか。そうすれば、抱っこももっとしてあげられるから、ママと赤ちゃんの絆も深まって双方が幸せですよね。あとはやはり子どもたちの「食育」という点でももっと活動したいと思っていて、実際にbebemeshiの野菜を作ってくださっている農家さんへ子どもたちと一緒に伺い、農業体験させていただいたり、工場見学したり。子どもたちの未来につながることをどんどんしていきたいなと思っています。

 

――今後、MOTHERS編集部でこんなことをしていきたいですか?

編集長の美里さんのお話を聞いて、すごく共感をしました。子育てがもっと楽しくなるような情報を発信していくことはとても大事なことだと思います。こんなご時世でなければ、オンラインではなく実際にママたちと集まってお話ができる場があればいいなと思っています。MOTHERS編集部のデスクのみなさんと、読者のみなさんが一同に会して、子育てについてのイベントをやったりしたらすごいものができそうですよね。いつか、そんなイベントができるといいなと思っています。

 

 

取材・文 上原かほり