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こつばん

イラストレーター。
娘「しーちゃん」との日常を綴った絵日記をSNSで公開中。

イラストレーター。
娘「しーちゃん」との日常を綴った絵日記をSNSで公開中。

MOTHERS編集部 スペシャルインタビュー《こつばん》

 

娘のしーちゃんとの日々を、イラストにしてInstagramに投稿しているこつばんさん。子育て中のママたちにとって、こつばんさんが投稿するしーちゃんとの日々には、共感や救いがたくさんあります。イラストのかわいさや、しーちゃんとのほっこりエピソードに癒されているフォロワー数は約27万人。そんなこつばんさんに、Instagramをはじめたきっかけから、今後の活動内容まで、たくさん聞いてみました。

 

Instagramをはじめたのは、娘の成長記録のため

――こつばんさんがInstagramをはじめたのは、しーちゃんの出産後ですか?

Instagramのアカウントを作ったのは妊娠中なんです。私、契約社員としてエンジニアの仕事をしていたんですが、切迫で入院することになって仕事を辞めたんです。大人しくしていなきゃいけないし、時間もたっぷりあったので、生まれてくる娘のためにベビー服やスタイを作って、「こういうものを作りました」という投稿をしていたんです。

 

――そうなんですね。イラストも上手ですが、手芸までできるとはクリエイティブですね!

ありがとうございます(笑)。娘が生まれてからは、そのアカウントが子育て記録の場所のようになりました。育児日記をつけていなかったので、1日を過ごす中で書いた育児メモの紙を写真に撮ってインスタに載せたり、そこに落書きのようなイラストを描き足した投稿が増えていきました。

 

――育児日記は最初からイラストだと思っていました。

今のように、イラストで投稿するようになったのは……、徐々にそうなっていった気がします(笑)。最近はイラストの投稿が多いですが、以前は、娘のおままごと用に作ったフェルトのおままごとアイテムや、娘が好きな絵本に出てくるお菓子を再現したものや料理を載せていたこともあるんです。

 

――こつばんさん、めちゃくちゃ器用ですね! 作品のクオリティが高すぎます! Instagramのフォロワーさんが増えはじめたきっかけの投稿ってあるんですか?

「ママ、明日も大好きって言っていい?」という、娘のイラストを投稿したときにたくさんの反響をいただいてフォロワーさんが増えました。その投稿を見たワニブックスさんからご連絡をいただき、そのイラストが表紙になる本を出版することができたんです。

 

――Instagramの投稿をきっかけに、出版のお話がきたときはどう感じましたか?

小さな頃から絵を描いたり、手芸をしたりすることが好きだったんですが、それを仕事にしたいとか、しようと思ったことが一度もなかったんです。だから、Instagramの投稿を見て出版のお声がけをいただいたときも、嬉しい! とか、やったぞ〜! という気持ちは正直あまりなくて(笑)。ありがたいお話だし、娘との思い出が形になるのは嬉しいので、まずは流れに身を任せてみようという感覚が大きかったです。

 

――約28万人ものフォロワーさんがいると、投稿する内容も意識したりするんですか?

子育てのことを投稿することが多いので、見た人がイヤな気持ちになるものや、誰かが傷つくかもしれないような内容は投稿しないように意識しています。例えば、ネガティブなことで共感を得ようとしないとか、怒りや悲しみは発信しないという自分なりのルールがあって。

あとは、私自身は育児のプロではなく、一人の普通のママなので、お説教じみたことや、感動させようとかはしないようにしていて。あくまでも私が日々の生活の中で、娘と一緒に感動したことや、楽しかったこと、嬉しかったことなどを、家族にメールでお知らせするような的な気持ちで発信しています。日々更新はしていますが、SNSはあくまでも生活のほんの一部にすぎないので、SNSにとらわれないようにしています。

 

これからの子ども達の未来に繋がるようなことを発信していきたい

――その正直な気持ちが、フォロワーさんに伝わる投稿が多いなと感じます。こつばんさんにとって、フォロワーさんの存在ってどんなものですか?

投稿するたびに「どうしてこんなに優しいコメントが書けるのかな」って思うコメントがたくさん届くので感謝しかないです。実は最近、新規のPR案件は今後一切投稿しないということをご報告したのですが、その投稿にもみなさんからたくさんの優しいコメントが届いて嬉しかったです。

性格的に、自分が本当にいいと思った物を薦めたいとか、薦めたもので誰かがイヤな想いをしたらイヤだなと思って、いろいろと悩んでしまうんです。そうなると元々自分の中でSNSは生活のあくまでも一部としている以上に時間や気持ちが取られてしまう。それは違うなと思ったんです。そんな私の決断にも、優しい言葉をかけてくれる方がたくさんいるので、フォロワーさんは顔は見えなくても、私にとってはすごく癒しの存在です。

 

――フォロワーさんとの心のつながりがあるんですね。そんな中で、今後の活動として目標や具体的な展開は何かありますか?

娘も小学生になって少し時間の余裕ができてきたので、会社員として働きたいなと思っています。久しぶりに社会にでたいなと。何だか変な言い方ですけど、普通に生活してみたいです(笑)。

もちろん絵を描くのも好きだし、ハンドメイドも好きなので続けていきますが、あくまでもそれは趣味でいいかなと思っています。なのでInstagramの「こつばん」としての目標は正直あまりなくて。このままゆるーく気ままに更新していくのかなぁと思っています。

 

――本当にマイペースというか、自分の中の大切なものがちゃんとブレないですよね。素晴らしいです。そんなこつばんさんが、今回MOTHERS編集部への参加を決めてくださった理由はなんですか?

実はこれまでも、連載のオファーはたくさんいただいていたんですが、全て断っていました。さきほど話したように、元々これがしたい! こうなりたい! など、強い想いが特にないタイプなので、私に期待されたことに応えられるのか、それを担えるのかと考えると、「で、できない……」という気持ちになってしまって。でも今回、MOTHERS編集部 編集長の美里さんとは元々はSNSがきっかけで出逢ったのですが、ずっと娘の成長を見守ってくれていて、東京に行った際にはお会いするような心地よい関係が続いていて。

そんな美里さんからお願いがあります! と、言われお話を伺った時に、「このMOTHERS編集部のサイトは、PV数を稼ぎたいとかそういうことではなくて、毎日がんばるママ達が何かを感じてくれたり、気づいてくれたり、一人じゃないよって繋がれる場所でありたい」とおっしゃっていて。それにすごく共感したのと、それであれば「私にもできそう」と感じたんです。私が一人のママとして感じたことや、好きなことを書いていいということが今の自分にあっているなと。ちょうど娘の成長に伴って、Instagram以外に発信できる場所があってもいいのかなと思っていたこともあり。母として今まで経験したことや、これからの子ども達の未来に繋がるようなことを、Instagramとは別の視点で発信していきたいと思っていたので、それが叶う場所だと感じたんです。美里さんの言う通り、MOTHERS編集部のメンバーのそれぞれの方の考えや、発信を見て、「こういう考え方もあるんだ」ということをママ達に知ってもらい、少しでもママや子ども達の役に立てたら嬉しいなって思っています。

 

 

取材・文 上原かほり