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世永 亜実

MOTHERS編集部 特別顧問。

(株)サマンサタバサジャパンリミテッド 非常勤取締役。
オイシックス・ラ・大地(株)Special Planner。

MOTHERS編集部 特別顧問。

(株)サマンサタバサジャパンリミテッド 非常勤取締役。
オイシックス・ラ・大地(株)Special Planner。

MOTHERS編集部 スペシャルインタビュー《世永 亜実》

サマンサタバサジャパンリミテッドの非常勤取締役、オイシックス・ラ・大地ではSpecial Planner/People’s Adviserという肩書を持つ世永亜実さん。プライベートでは、中学1年生の息子さんと、小学3年生の娘さんを持つママでもあります。MOTHERS編集部に特別顧問として参加していただく世永さんに、これまでの経歴や、これからの展望について聞きました。

 

40歳から第2の人生を送るなんて想像もしてなかった

 

サマンサタバサジャパンリミテッド時代 お子さんも一緒に打ち合わせに参加)

 

――昨年、17年間正社員として勤めていたサマンサタバサジャパンリミテッドを卒業し、非常勤取締役になったのは、世永さんにとってどんな選択だったのでしょうか。

40歳を過ぎて、仕事人生の終わり方について考えるようになったときに、自分が今まで生きてきて感じてきたこと、仕事に燃えてきたことを何か社会のために役立てたいなと思ったんです。同時に、サラリーマンとして1つの会社にどっぷり関わるのは卒業かな……と思い、2019年の5月にサマンサタバサの正社員の雇用を卒業しました。

 

――今は、オイシックス・ラ・大地でもお仕事をされていますよね。

オイシックス・ラ・大地では、スペシャルプランナー/ピープルズアドバイザーとしてお仕事をさせていただいています。私のこれまでの経験を活かして、オイシックス・ラ・大地に新しい風を吹かせてほしいというミッションをいただいています。

 

――サマンサタバサジャパンリミテッドとオイシックス・ラ・大地の2軸でお仕事をしていくことは、世永さんにとってどんな意味を持ちますか?

今の日本では、まだまだ女性がパラレルキャリアを築いていく環境が整っていないと感じています。私もまだこの働き方をはじめて1年ですが、次世代に向けて「20代、30代を頑張ったら、40歳を過ぎてこういう生き方もあるんだ」というメッセージを伝えられたらいいなと思っています。

 

――40歳から新しい挑戦ができるって、実際にその年齢になってみないと考えられないことかもしれませんね。

がむしゃらに仕事をしてきた20代や、出産や子育てと仕事の両立をしてきた30代の頃には、40歳から第2の人生を送るなんて想像もしていませんでした。私、キャリアに対しての“will”がないタイプなんです。私にとって働くというのは、「そこに仕事があるからやる。やるからには全力でぶつかろう!」というものだった気がします。40歳になるということが、その働き方を変えるきっかけにもなりました。

 

――これまでの経験を社会のために役立てたいというのは、具体的にどのようなことですか?

環境や、食の未来には解決しなくてはいけない問題がたくさんあります。一人の人間としても、子どもたちの未来に責任を感じる母親としても、何かできることはあるんじゃないかなと考えたんです。オイシックス・ラ・大地の創業理念に「ビジネスの力で社会課題を解決できる」というものがあるんですが、今起きている問題をただ解決していくのではなく、経済活動にして継続的に社会を良くしていくということの重要性を感じているので、ビジネスの力で社会の問題を解決できる一員になりたいと思ったんです。

 

仕事をしていく上で大切なのは、「感謝と尊敬」

――仕事を持つママたちにとって大きなテーマになる「子育てと仕事の両立」。世永さん流のルールはありますか?

人によっては難しいと思うんですが、私が決めているのは、子どもの行事や学校のことを最優先するということです。それができないのであれば仕事は辞めるくらいの気持ちでいました。そう出来る環境にいられたことは、本当に恵まれていて仲間たち、周りの人々には本当に感謝しています。性格的に仕事も育児も100%やりたいタイプなんです。同じだけの時間をかけることは無理だけど、同じだけの思いを注ぎたいという気持ちで両立してきました。

 

――育児と仕事の両立の中で、大変だったことってありますか?

(撮影現場には娘さんも)

私、イヤイヤ期の記憶とかがなくて、「大変だったことってあったかなぁ?」って思うんですけど、保育園時代のれんらくちょうを見返すと、そこにはすごく大変だったことが書いてあるんです(笑)。確かに、産後に撮影でニューヨークに行ったときには3時間毎に胸が張るのでトイレで搾乳したり、打ち合わせの写真を見ると息子が座っていたり、当時はすっごく大変だったと思うんですけど、大変な記憶として残っていなくて、良い時間を過ごしてきたなという感じです。

 

――そう感じられるのは、旦那さんのサポートが大きいからでしょうか。

夫も仕事が忙しく、それこそ昼夜・土日関係なく働く業種なので、基本的に育児・家事に関しては、俗に言う「ワンオペ」ということが多かったんです。お風呂に入れてくれる、料理を作ってくれる、保育園の送迎をしてくれると言った、実務的な部分でのサポートはほぼなかったのですが、精神的な部分ではすごくサポートしてもらっていたんだなと今になって気づきます。

 

(毎日、22時過ぎには気絶寸前の日々)

と言うのも、うちの旦那さんは、毎日必ず私のことをめちゃくちゃ褒めてくれるんです。家の中でも外でも常に。だから、家の中にも褒め文化があって、家族で褒め合っています。普段から、私の全てを肯定してくれること自体が私のサポートになっていると思います。

 

――毎日褒めてくれる旦那さん、最高ですね! 子育てで大切にしていること、意識していることはなんですか?

(歴史好きの息子さんが真田検定を受けたとき)

子どもを尊重することです。やりたいことに寄り添うことを大事にしています。私自身、やりたいと思うことを尊重してくれる両親に育てられたというのが大きいと思います。

(野球好きの息子さんのためのお弁当)

 

――では、仕事をしていく上で大事にしていることはなんですか?

仕事していく上では、感謝と尊敬の気持ちを忘れないことです。全てのことに意味があるし、どんなことも関わっている人がいるということを忘れないようにしています。取引先もそうだし、一緒に働いている人にも言葉にして伝えることを大事にしています。

 

――言葉で伝えるってすごく大事なことですよね。お子さんたちは、仕事をするママのことをどんな風に見ていますか?

私が働く姿を見て、「大人の世界って楽しそうだな」と思ってくれていると思います。2人とも、大人になったらこういうことがやりたいというのがすでにあるみたい。もちろん、大変なこともあるけど、それを大変、辛いと伝えるのではなく、それを頑張ったからこんな楽しいことがあるという風にポジティブ変換で残していきたいし、世の中にも発信していきたいと思っています。

 

――MOTHERS編集部を通じて発信していただきたいことがたくさんあります。逆に世永さんがMOTHERS編集部で実現したいことはありますか?

世の中の人に1つでも多くメッセージを伝えるというのは難しいことですよね。でも、それを伝えていけるのがMOTHERS編集部だと思っていて、私が1つ叶えたいなと思うのは、子どもたちのスピーチコンテストです。

(息子さんの小学6年生のときの自由研究)

小学校6年生の頃、長男の学校でスピーチコンテストがあったんです。学校で書き終えて、練習も学校でやるので、本番まで何を話すのか親は知らないんですが、本番でスピーチを聞いて、立派だなぁと感動して泣いてしまったんです。大人よりよっぽど根本的な問題の解決の仕方を子どもの方が知っているなと。

その日スピーチした全ての子どもたちが素晴らしかったし、気づかされることがたくさんありました。そういうものを世界に届けるイベントをMOTHERS編集部でやってみたいです。

私と編集長である小脇美里ちゃんは、自他共に認めるほど性格がそっくりなんです。人からいつも言われるのは、超超超真面目で、スーパーストイックで、心配性(笑)。美里ちゃんとは、仕事と子育ての話をはじめると、いつも時間を忘れちゃうくらい話が盛り上がります。そんな、”石橋を叩いて叩いて叩きまくってなんとか渡ってきている私たち”ならではの、子育ての悩みに関する解決方法を、初めての子育てで不安を感じているママたちに寄り添えるような形で発信をしたり、企画を考えていけたらいいなと思っています。

 

 

取材・文 上原かほり