2026.09.04
【連載vol.19】現役JKが語る、14歳で飛び込んだアメリカ留学のリアル
―いつから私は京都にいたの?―
10月も終わりに差しかかり、少しずつ空気が冷たくなってきた頃、学校のキャンパスがと
にかく美しい。
ボストンの中心部から車で約1時間ほどにある学校は、周りをたくさんの木々に囲まれてい
るのだが、その木々が一斉に色づき始めそれはそれは美しく紅葉しているのだ。
赤、オレンジ、黄色。どこを見ても鮮やかな紅葉。
思わず、私いつから京都に来たんだっけ?と本気で思ってしまうくらいだった。
私の中では、ずっと紅葉=日本というイメージがあったが、キャンパスの木々もまるで京都
の嵐山のように美しく紅葉している。京都の紅葉の色である。
中でも、キャンパスの中央に立つ一本の大きなシンボルツリーは別格だった。

「圧巻のシンボルツリー」
真っ赤に染まった葉は本当に見事で、思わず何度も足を止めて見上げてしまう。
―感動しているのは私だけ?―
ところが、その景色に感動しているのは、どうやら私だけだった。
友達に
「紅葉すごく綺麗だね!」
と言うと、
「秋になったら葉っぱの色が変わるのは普通じゃない?」
と、あっさり一言。
…ですよね。
以前スピーチコンテストで「日本人が桜を愛でる文化」について話したときも、担当の先生
から、
「写真で見れば十分じゃない?」とバッサリ言われたことがある。
いや、そうなんですけど。そうなんですけどね?
寒い冬が終わって、春が来た喜びとか…ダメか。
―四季を楽しむ心―
日本では、春になれば桜を見に行き、秋になれば紅葉を見るために京都や箱根へ出かける人
がたくさんいる。
私はそれが当たり前だと思っていた。
でも留学して気づいた。
四季の移ろいや自然の美しさを、こんなにも楽しむ文化は決して世界共通ではないのだ。
もちろん紅葉を綺麗だと思う人はいる。

「とにかく美しい」
でも、日本人ほど「季節そのもの」を楽しみにしている人は、案外少ないのかもしれない。
だからこそ、日本人の四季を愛し、自然を慈しむ感性は本当に素敵だなと思う。
最近は、日本を訪れる海外からの観光客がインタビューで、
「桜を見に来ました!」「富士山が綺麗でした!」
と話しているのをよく見かける。
そんな映像を見るたびに、そうでしょう?日本っていいでしょう?と、なぜか少し誇らしい
気持ちになる。
海外で暮らしたからこそ、日本の四季の美しさや、それを大切にする文化の素晴らしさを、
以前よりもっと好きになれた気がしている。





