2026.08.14
【連載vol.16】現役JKが語る、14歳で飛び込んだアメリカ留学のリアル
―まさかのバナナ、ランクアウト!?―
皆さんはご存じだろうか。私が、バナナを愛してやまないということを。
2歳になる頃には毎日のようにバナナを食べ、幼稚園へ行くときには、小さな幼稚園バッグの半分以上を占領するほど大きなバナナを持って登園していた。
ある日、バナナの在庫が家になく、代わりにキウイを持って行くと担任の先生から、
「えちかちゃん、バナナはどうしたの!?」
と言われるほど、自他ともに認めるバナナ好きだ。
人間誰しも同じものを食べすぎると飽きて嫌いになることがある。
でも、不思議なことにバナナだけは違った。
14年間、毎日のように食べ続けても、一度も飽きたことがない。
今でも1日1本バナナを食べている私だが、アメリカに来て誰にも引き裂けないはずだった私とバナナの絆に亀裂が入ることになった。
―1か月ぶりの再会―
学校での生活が始まると、私は毎日のように食堂でバナナを探していた。
「今日はあるかな。」
そう思いながらフルーツコーナーをのぞくが、どこを探しても見当たらなかった。
しかし、1ヶ月が経った頃、ついにバナナにお目にかかることができたのだ。
迷わず1房手に取り、席へ戻る。
1か月ぶりの再会に胸を躍らせながら、ひと口。
……
まっっっっず。
え?バナナに美味しくないとかあるの?
今まで一度たりとも私を裏切ったことのなかったバナナが?
期待を込めてもう一口。
……やっぱり美味しくない。
私が1ヶ月ぶりに食べたバナナは、バナナ特有のもっちり感のかけらもなくパサパサして、甘味の『あ』の字もないほど無味無臭。
これバナナじゃなかったのかな・・・。
14年間愛して止まなかったバナナに裏切られた私は、アメリカバナナがトラウマになり、その後は姿を見かけても手を伸ばすことは無くなった。

「こっちのバナナの方が美味しい…」
―心の穴を埋めてくれた救世主―
そんな、ぽっかり空いた私の心を救ってくれた存在がいた。
パイナップル。
朝食では、バイキングの最後に毎日大きなフルーツボウルが置かれていた。
中にはパイナップル、メロン、ブドウがたっぷり入っており、そこのパイナップルに私の胃袋は捕まれた。
甘くてジューシーで、毎朝楽しみになるくらいだった。
毎日器用にフルーツボウルからパイナップルだけを取り出し、バナナに裏切られた悲しみを同じ黄色族であるパイナップルで埋めていた。
パイナップルを毎日のように食べていたため、私のあだ名は一時期パイナップルガールだった。
まさか、自分の人生からバナナの姿が消える日が来るなんて14年間、一度も想像したことがなかった。
私が再びバナナと和解できる日は来るのだろうか。
それは……アメリカバナナの努力次第である。






