2026.07.24
【連載vol.13】現役JKが語る、14歳で飛び込んだアメリカ留学のリアル
―高い高い壁―
留学中、私には思いがけない挑戦が待っていた。
学校の劇、『High School Musical』への出演することになり、さらに2役を受け持つことになった。
この体験が私の留学生活を締めくくる大きなイベントになることは確かで、それに伴うバタバタとした日々は、私の留学生活を最後の最後までいい意味で派手にしてくれるものだった。
先生に「えちか、2役いけそう?」と聞かれた時、あまり深く考えずに即答した自分のばか!あの時もう少し考えればよかった!!

「スパルタすぎる練習」
1つ目の役は、チアリーダー。 う〜派手!!
もう1つは、内向的で地味なのにオーディションのシーンで個性を爆発させる、スーザン。
この対照的な2役、なかなかの難易度だ。
最初の洗礼は、チアリーダーの衣装だった。 スカートが、いくらなんでも短すぎる。 こんなのワカメちゃんしか履かないよ!!
私にしては珍しく周りの目を気にしながら、どうにか着用してダンスの練習へ。
最初はスカートが気になって慣れないステップやジャンプに苦労したけど、練習を重ねるごとに成長を感じられた。
ー別にわざとだし!ー
スーザンのキャラクターはチアリーダーとは真逆で、控えめで物静かな知的な学生。 この切り替えだけでも十分チャレンジなのに、さらなる難題が待っていた。
劇中のオーディションシーンで、スーザンは個性を大爆発させる。わざと声を裏返らせて歌わなければならないのだ。
何その難易度の高い要求!!
寮の部屋で裏返った声で練習していたら、ローラが一言。
「え、えちか音痴すぎない?」
・・・わざとですぅー!!
練習量もなかなかのものだった。 平日はスポーツの後に2時間、休日はお昼の後に4時間。
スポーツは日本の部活とは異なり、秋にはゴルフ、冬はスキー、春はダンスを私はやっていた。
スポーツ後のミュージカル練習は非常にハードで、体力と集中力を要求され、日々のスケジュールはどんどん詰まっていった。
そして地味に私を苦しめたのが、21:30までに全ての電子機器をしまうというルール。21:30までに死ぬ気でパソコンが必要な課題を終わらせて、消灯後ローラの横でデスクライトをつけてパソコンなしでできる課題をこなす日々。
ローラごめんよ。 眩しいよね、と思いながら何度もローラの寝顔を振り返った。
公演前の最後の数ヶ月は、ミュージカル漬けの毎日だった。でも同時に、一緒にステージに立つ仲間との絆も深まっていった。
そしてついに、公演当日。 1人1人が練習の成果を出し切って、公演は大成功!!

会場が割れんばかりのスタンディングオベーション。 努力が報われた気がして、ぐっと込み上げるものがあった。
バタバタで、ハードで、眠れない夜もあったけれど、High School Musicalに出演したことは私の留学生活のハイライトだ。
己の底力、出し切れた気がする!!





