2026.06.26
【連載vol.09】現役JKが語る、14歳で飛び込んだアメリカ留学のリアル
―私にとってのパラダイス―
サンクスギビング当日。
朝からワクワクが止まらない私たちを乗せて、ヘザーは車を2時間半走らせた。
到着したのは、海の目の前に建つ真っ白なお家。

「久しぶりに見る海に少し違和感…」
ドアを開けた瞬間、
人、人、人、人、わんこ、わんこ、はわんこ……。
ここはパラダイス?!
サムの妹犬をはじめ、大型犬のオーストラリアン・ドゥードゥルやボクサー、顎が見当たらないほど丸いわんこまで、とにかく犬だらけ。

「わんこパラダイス」
幸せすぎる!!!
広いリビングには暖炉とチェスボード。
「海外の家」のイメージそのままで、テンションが上がる。
―暖かく迎え入れてくれた私の第二の家族―
ダイニングにはすでに料理が並び始め、
匂いに誘われたわんこたちが次々と集合。
撫でたい衝動を抑えつつ、ヘザーのご両親に挨拶をすると、温かいハグとともに、本当の家族のように迎えてくれた。
ヘザーのご両親は、穏やかで優しさがにじみ出ている素敵なご夫婦。
初対面のはずなのに、なぜか安心できる空気があった。
ヘザーのお父さんは、身長が高く、私の父と同様時の流れがゆっくりで優しそうな人だ。お母さんも笑顔に優しさが溢れている人でなんとも素敵なご夫婦だなと思った。
ヘザーはどちらに似ているというわけでもないが、笑顔はご両親譲りだろう。
初めてヘザーに会った時から感じていたことだが、ヘザーはとにかくハッピーで幸せなオーラが溢れている人だった。今日ヘザーのご両親、姉弟に会ってヘザーがこのお人柄になった理由が一瞬で分かった気がする。
双子の妹さんやお姉さん、そして10歳年下の弟。
もう30代の弟の隣の席を巡る姉たちの血を見る争奪戦が始まったが、最終的に勝ったのはお母さん。
…どこの家庭も、母強し。
こんな素敵なご家族のもとにホームステイできている私。ついてるなぁ、 心からそう思えた。
―圧巻の豪華ディナー―
気づけば完成していたサンクスギビングディナーは、圧巻。
漫画でしか見たことのないサイズの七面鳥に、巨大なケーキが4種類。
テーブルに乗り切らないほどのごちそうだった。
アメリカのサンクスギビング、すごすぎる。

「漫画みたいなチキン」

「漫画みたいなケーキ」
たくさん食べて、たくさん笑って、初めましてとは思えないほど自然に過ごせた一日。
人見知りをしない自分の性格と、家族の温かさに助けられた時間だった。
夜、母に電話で今日の出来事を話すと、少し安心したように母の声が柔らかくなった気がした。
母は娘が初めて寂しさを感じることになるのかな?少しホームシックになるのかな?などと色々心配していたのに、こんなにも娘が楽しそうにサンクスギビングであった出来事を話している様子を見て、少し目がうるっとしていた気がする。
ホッとしたのだろう。
短期にしても長期にしてもホストファミリーはとても大切。
当たりだった、外れだったという話をよく耳にするが、相手に求めるばかりではなく、お世話になる私たちも歩み寄ることでうまくいくことがたくさんあるはず。
わがままを言うのではなく、主張すべきこと、伝えたいことをきちんと相手に伝えることも大切だと思う。
“When in Rome, do as the Romans do(郷に入っては郷に従え)”ということわざも忘れてはいけない大切なこと。
学校に戻る車の中で、
「冬休みもまたおいでね!」
とヘザー。
またここに帰ってくるためにも、冬学期、頑張りますか!





