2026.05.29
【連載vol.05】現役JKが語る、14歳で飛び込んだアメリカ留学のリアル
―最高な友人と最高な出会い―
朝礼が終わり、ケイティーと並んで校舎へ向かった。といっても、徒歩1分。隣の建物に移動しただけだ。
友達は少しずつ増えてきたけれど、とにかくみんな声が大きい。常に大音量。ケイティーほどではないにしても、強烈な自己紹介をしてくる子がいた。
校舎の前でケイティーと別れ、ひとりで歩き出した瞬間、肩をポン、と叩かれた。
「HEY!あなた、私と同じ寮だよね?仲良くしましょ!私はエマ。よろしくね!」
そこから約2分間、完全なるマシンガントーク。 私が返せた言葉は、たった一言。
「Nice to meet you too.」
思い返せば、初日に父と別れて号泣していた私を慰めてくれた、あの見知らぬ女の子。たぶん、エマだった。
背が高くて、すらっとしていて、あの時も包み込むようにハグしてくれた。

「エマとのハグでふと思い出した私の幼い頃から大好きな絵本」
このエマ、とにかく距離の詰め方が異常に早い。 私は決して人見知りではないし、むしろ自分から話しかけるタイプなのに、エマの勢いには終始圧倒されていた。
気づけば、なぜかずっと隣にいる。そんなこんなで、私たちはあっという間に仲良くなった。
―いくらなんでも校舎、広すぎませんか?―
二人で、昨日寮のDorm Parents(寮母さん)に聞いたロッカー番号を探すために校舎を一周する。二階建てのメイン校舎はとにかく広い。しかも、なぜか小学校と繋がっている。完全に迷路だ。

「ロッカーが並ぶ廊下」
小学校?と思った方がいるだろう。 実はこの学校には幼稚園と小学校もある。幼稚園から中学3年生までの全10学年をかかえる敷地の広さは、東京ドーム約6個分!!
服装のルールもなかなか厳しい。 男子はジャケットにネクタイ必須、女子も必ずジャケット着用。アメリカなのに、スカート丈チェックまである。毎朝食堂で先生に測られ、アウト!と言われたら即寮に戻って着替え。
しかもこのジャケット、幼稚園生も着ている。 ジャケット姿の幼稚園生が遊具で遊んでいる光景は、正直かなりシュールだった。
ようやく見つけた私のロッカーは、映画で見るあのアメリカのロッカー。 スチール製で、しかも鍵なし。隣のロッカーを見ると、すでに鏡や写真でデコレーション済み。まさにティーン映画で見たことがあるロッカーだ。
……なんだか、まぶしい。
―ノートとかって・・・あったりします?―
今日は授業初日ということで、すべてお試し。各授業30分ずつらしい。 最初の時間割には、謎の文字。
MWC。…なんの略??
また教室探しの旅に出て、ようやく辿り着くと、どうやら社会の授業らしい。 くるくるパーマの先生が、教卓に座ってコーヒーを飲んでいる。
Wow!アメリカン。
生徒が揃うと、先生はコーヒー片手に話し始めた。 ベン先生。
……まずい。まずいぞ。早すぎて、早口言葉にしか聞こえない。
「○▼※△☆▲※◎★● You don’t need to use your notebook. ○▼※△☆▲※◎★● computer.」
ノートはいらない……パソコン……?え??ノート、いらないの??
5分前に「MWC」と書き込んだ私のノートが、悲しそうにこちらを見ている気がした。
あっという間に授業は終了。次はEnglish-8。今回はすぐにノートへ書き込まず、まず先生の話を聞くことにする。
マイヤー先生はベテランらしいが、とにかく鼻呼吸の音が大きい。
そして、やっぱりノートは使わない。
8時間の授業を受けて学んだこと。ノートを使うのは、第二外国語と数学のみ。
日本から大切に持ってきたノートたちは、机の奥底にしまわれることになった。
翌日から授業は本格スタート。45分授業。 そして、アメリカ、なにより宿題が多すぎる!
全教科、毎日必ず宿題。しかも寮のルールで、パソコンと携帯は21:30までに回収。
……この量、どうやって終わらせるの?
苦しんでいるのは私だけかと思ったら、ルームメイトのローラも頭を抱えていた。
アメリカに来て1週間。 宿題の量、先生の早口すぎる英語。
大丈夫か、エチカ!!!!





