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2026.05.08

FAMILY/家族・子供

【連載 vol.02】現役JKが語る、14歳で飛び込んだアメリカ留学のリアル

時差ボケ頭で動き出す朝

時差ボケでほとんど機能していない頭を必死で働かせながら、どうにか学校へ行く準備を整えた。5個のスーツケースとゴルフバッグを、ホテルのベルボーイさんが大きなカートに乗せ、私と父はロビーへ向かう。

昨日、父と見つけていたカフェで朝食をとる。アメリカだけど、イングリッシュマフィンのサンドイッチ。

……めちゃくちゃ美味しい。

 

留学中一番美味しかった、初日のご飯。

 

そんな至福の時間も束の間、ガーディアン会社のドライバーさんが迎えに来てくれた。ガーディアンとは、留学中、アメリカで私の保護者代わりになってくれる存在だ。

迎えに来てくれたのは、若い男性。私の名前を確認すると、すぐに出発。海外のタクシーはおしゃべりなイメージがあったけれど、彼はとても物静かで、車内はしばらく静まり返っていた。

 

この国の洗礼は、突然に

――ポツ、ポツ。

嘘でしょ。雨が降ってきた。

父と「雨やだね〜」なんて話していると、
突然、急ブレーキ!

前を見ると、目の前の車がスリップして、その場でくるりとスピンした。

何事もなかったかのように走り去っていく車。
一方、私たち親子は驚きで固まったまま。

すると、それまで静かだったドライバーさんが、少し目を見開いて一言。

「今の見た?危なかったねー。」

……笑っていた。

幸い、車間距離を取ってくれていたおかげで無事だった。人生で初めて車のスリップを見た私は、すぐに母に連絡しようとした。

すると父が、ひと言。

「本当にやめて。お母さん、心配しちゃうから。」

娘を無事に学校に送り届けることがミッションの父は、アメリカに来てからもずっと緊張していた気がする。いつもより饒舌で少し様子が違う父の様子を見て母に連絡はやめておいた。

 

私の名前が貼られたドア

 

学校に着くと、ドライバーさんは待ってくれるわけでもなく、駐車場にスーツケース5個とゴルフバッグを容赦なく降ろし、そのまま帰っていった。

雨は少しずつ強くなっていく。まずは事務手続きを済ませるため、指示された建物へ向かう。

想像していた学校の雰囲気とは少し違い、その建物は無機質で、雨のせいなのか、緊張のせいなのか、ひんやりとした空気に包まれていた。

中では健康診断やパスポートの提出などが行われ、建物からはみ出すほどの新入生の長蛇の列。

私は一刻も早く大量の荷物を寮に置きたくて、寮の鍵だけでも先にもらえないかと、身振り手振りで先生に挑んでみたが――撃沈。

結局、きっちり30分並んで、ようやくすべての手続きを終えた。

外に出てみると、にっこりと微笑みながら父が手続きをすませた私を待ってくれていた。

雨はさらに激しくなり、ほぼどしゃぶり。手続きをした建物から、ほんの1〜2分の距離にある寮まで、父と二人、全速力で走った。

私の寮は、学校にいくつかある寮の中でも新築で、白くて、まるで可愛らしい一軒家のようだ。

扉を開けると、寮のリーダーの女の子が二人、笑顔で迎えてくれた。名前を伝えると、スーツケースを部屋まで運ぶのを手伝ってくれる。

案内された部屋の扉には、
私とルームメイトの名前が書かれたシール。

 

ドアに貼られた私の名前。

 

それを見た瞬間、胸の奥がきゅっとなった。

――ここが、これから十ヶ月間、私の居場所になる。

編集長 小脇美里

MOTHERS編集部 編集長。

ファッションエディター/ブランディングディレクター。

ママたちの絶大な支持を集め、数々のヒットを生み出すヒットメーカーとして、経済界からも注目を集める。
令和初のベストマザー賞・経済部門受賞。
鯖江市顧問/SDGs女性活躍推進アドバイザー。2児の母。

MOTHERS編集部 編集長。

ファッションエディター/ブランディングディレクター。

ママたちの絶大な支持を集め、数々のヒットを生み出すヒットメーカーとして、経済界からも注目を集める。
令和初のベストマザー賞・経済部門受賞。
鯖江市顧問/SDGs女性活躍推進アドバイザー。2児の母。

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