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2024.08.13

FAMILY/家族・子供

金銭感覚はやっぱり「労働による対価」から学ぶ⁉︎ #知りたい!みんなのお小遣い事情。

小3と中3、それぞれに合ったお小遣い制度を模索中

次男は小学校3年生になり、「お小遣いが欲しい!」と言い出しました。中学3年生の長男はこれまで特にお小遣い制にしておらず、何に使うのかを聞き、必要だと親が判断したときにその金額を渡すという感じでした。お年玉についても、使用用途を聞いてから、持たせるようにしていました。これまで、そこまで不便を感じてこなかった長男(そして私も)。でも、このやり方で金銭感覚が育っているのかどうか心配になっていました。

 

小学校3年生と中学校3年生では、欲しいものの値段にかなり差があります。そもそも金銭感覚って、年齢とともに変化していくものなのかな? とも思ったり、性格も違うので、それぞれに合ったお小遣いシステムが必要だと悩んでいました。

▲2021年に亡くなった、アメリカ人デザイナー、ヴァージルアブローの作品集。美術館で見つけた、最後の1冊を長男に懇願されました。

 

夫の両親から「本は欲しがったらどんどん買ってあげなさい」と言われていたので、図書館も利用しつつ、本はできる限り買うようにしていました。中学生でファッションに目覚めてしまった長男が、1万円越えのヴァージルアブローのアートワークbookを欲しがったときはさすがに面くらいましたが、じいじ&ばあばの言葉を信じて購入。結果、辞書を引きながら熟読したようで、十分に価値があったと感じています。

しかし、しかしです! ハイブランドの洋服やスニーカーの価格を目にするようになって、まだ中学生なのに、5万円のスニーカーを安いと言っていて(ある意味、ファッション業界では正しい発言かもしれませんが)これはいよいよ金銭感覚が心配になってきました。

 

普段食べている野菜の値段もよくわかっていないし、まだアルバイトできる年齢でもなので、時給換算もできません。長男が小学校低学年のときは「お風呂を洗ったら100円ね」などと、お手伝いをお小遣いとして結び付けていた時期もあったのですが、私自身お金欲しさにお手伝いというのがしっくりこなかったのと、そのときは本人がお小遣いを欲しがらなかったので、やめてしまいました。

 

そこで、試してみた作戦があります。昨年から、和歌山みなべ町のてらがき農園さんのマルシェ出店をお手伝いしているのですが、長男に手伝ってもらうことにしました。時給1000円ということにして(東京都の最低賃金は時給1113円ということも伝えた上で)、いったいどのくらい働けば、いくらもらえるのかという感覚を体感してもらうことにしました。

 

まずは店頭に立つ前に、てらがき農園の商品について学んでもらいます。20年以上、農薬を使わずに梅を育てて、梅干や梅の加工品を作って販売している農家さんです。自然栽培の素晴らしさと過酷さを知ると、接客にも熱が入ります。梅の床という梅のペーストに野菜を漬けると、カンタンに梅の浅漬けができるという商品がいちばん人気で、マルシェでは試食も出しています。私が席を外している間も、せっせと試食をお客様におすすめしていたようでした。

 

重い荷物を運搬してくれただけでも、私としてはありがたかったのですが、周りの出店者の方々とコミュニケーションをとったりして、思った以上に積極的に参加してくれたので、よい経験になったかなと感じました。2日間、合計16時間。16000円の報酬です。本来ならば、ここから休憩分や賄い代が引かれたりするということも説明すると、「働くって大変だね~」とこちらが求めていたセリフが、長男の口から発せられました。私は小さくガッツポーズです(笑)。「次はいつあるの?」と次回マルシェの予定を聞いてくるあたり、意外と楽しんでいたのかな? とうれしくなりました。毎日学校と部活で、ほとんど一緒にいることがないので、私にとってもいい時間でした。

 

最寄り駅にやってきた魅力的すぎるカプセルトイショップ

一方、次男のお小遣い。今年の4月から、毎月1000円を渡して自分で管理してもらうことにしました。時を同じくして、最寄り駅にカプセルトイの自販機が何十台も並ぶお店がオープン! お小遣いを手にした次男は、目をキラキラさせて「学校から帰ったら、絶対に行きたい」とワクワクです。

 

私が子どもの頃は1回100円だったでしょうか? いまそのお店を見てみると、大人向けのものもあったりして、1回200~500円が多く、小学生が気軽に楽しむにはちょっと高いかなと感じます。次男、1000円をまず両替機で100円玉に両替します。10枚あると、たくさんに感じてニコニコです。300円のものを2回、200円のものを1回、回したところで彼は気がつきます。「あれ? もうあと200円しかないの!?」と、次に回そうとしていた400円のカプセルトイを見つめて、がっかり。

 

帰宅後、お手伝いをしたら、お小遣いをくれるかと交渉されました。兄では浸透しなかったこの制度、試してみるかとお風呂洗い1回50円で始めてみました(兄のときは1回100円だったことは内緒です)。3日くらい続けてお手伝いしていましたが、すぐに終了。そのときは欲しくてたまらない様子だったカプセルトイですが割と早く飽きたのか、お風呂洗い何回分と考えるとうんざりしたのかわかりません。

 

しばらくして、次男はもっと欲しいものを見つけました。それは『コロコロコミック』でした。毎月15日発売で、700円ほどで買えるのですが、あの分厚いマンガ雑誌を何周も何周も読んで、笑い転げています。あんなに何回も読んで楽しめるなら、価格以上の価値があるかもなと思ったりして。「あと何日で発売だね!」と指折り数えて楽しみにしています。今月はお小遣いの1000円から、770円のコロコロコミックを買って、あとは貯金しておく予定だと言っています。私が小3のときの1000円と言ったら、結構な大金な感覚でしたが、あまり多くの買い物はできませんね。お小遣いをいくらに設定するのがよいかも、とても悩ましいです。

▲マルシェのお手伝いをしてくれた次男。梅干が食べられるようになりました。

 

次男を見ていて思ったことは、「欲しいものがいくらで、どのくらい自分が楽しめるのか」という費用対効果が彼の基準になっていくのかな? と。ちなみに、次男もマルシェのお手伝いに来てくれましたが、ご褒美は向かいのお店のクレープでした。これが絶品で、次男は大喜び! まだ重い荷物は運べませんが、「わかやまのうめでーす!」と元気に宣伝してくれて、頼もしかったです。

 

お小遣い、金銭感覚については、まだまだ悩み続けると思いますが、ほかのMOTHERS編集部メンバーの記事も参考にして試行錯誤したいと思います。

上紙 夏花

ライター/ビューティプランナー/ベビーマッサージ講師。
2児のママ。

ライター/ビューティプランナー/ベビーマッサージ講師。
2児のママ。

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