2024.04.09
子どもの知りたい!好き!を大切に。成長にあわせた学習環境作り# “楽しく学ぶ”アイディア帳
収納の仕組みで学習や身支度をサポート
子どもの学習や身支度をサポートする際に、大きな役割を果たしてくれている収納ラックは、小学校入学から今まで、子どもの成長にあわせて変化させながら使ってきました。
入学当初は、まだ慣れていないということもあり、学校から帰って来てから、片付け、宿題、明日の準備までがスムーズに進まず、ダラダラと時間だけが過ぎてしまう……なんてことも多々。
サポート側の私も「まだ終わっていないの!? ちゃんとやって!」と、ついイライラしてしまうことも……。そこで! 学習や身支度をサポートしてあげられる収納の仕組みを整えることにしました。子どもが自分でできる環境を整えることで、毎日の学習や身支度に大きな変化がありました。
成長にあわせた学習環境を整える
学習や身支度に大きな役割を果たしてくれている収納ラック。成長にあわせて、置く場所や収納方法を変えてきました。
低学年の時は玄関に。まだ体力のない1年生、重いランドセルを背負って歩いて帰ってくると、ただいま~と同時に玄関で全ての荷物をどっと下ろし、力尽きていました。子ども部屋まで運んで片付けて宿題……なんて到底できそうにない。
そこで、玄関に置けるコンパクトな収納ラックを用意! その場で片付けや準備が自分でできるように環境を整えたことで、今までひとりではできなかったことが、“自分でできる”へと徐々に変化していきました。
収納ラックとあわせて学習環境も子どもの成長にあわせて変化させてきました。低学年の時は、学習机は持たずに、主にリビング学習。「お母さん宿題教えて~! ここが分からない~!」と常にサポートが必要だったことや、集中してじっと座り続けることが難しいなど、定位置は作らずにリビングの子どもの好きな場所で学べる環境にしていました。
高学年になり学習環境が日々変化!
新年度から5年生。現在の収納ラックは、玄関から学習机横へと移動したり、収納スペースが増えたり、収納や学習環境は日々変化しています。学校から帰って来ると、玄関でランドセルを下ろし力尽きていた小さかった娘も、リビングにある収納ラックに荷物を下ろし(成長した……!)学習机に向かう習慣も徐々に身に付き(こんな日が来るとは……!)日々、成長を感じています。
そして、以前よりも集中して学習をできるようになりました。そのタイミングで学習机を設け、学校から帰って来てからの宿題や準備が以前よりもスムーズになりました!
娘からも自分の机が欲しい! とリクエストがあり設置した学習机。初めての自分専用スペースが嬉しいようで、学習以外の時間も、ここで好きなことに没頭しています。娘が推し活をしている大好きなキャラクターをiPadで書いたり、スライムづくりにドはまりして何時間でも職人のように作り続けたり、自分専用のお気に入りのスペースで好きなことをしながら過ごす時間が多くなりました。
学習以外のことでも、興味があることに夢中で取り組める環境作りの大切さを感じています。そんな学習机は身軽に使える折り畳みテーブルを使い、リビングの一角に学習スペースを設けました。場所や形に拘らずに、成長にあわせて効果的な学習環境を提供し続けたいと思っています。
知りたい!好き!を学べる環境作り
収納や学習机の変化の他に、子どもが都道府県や世界に興味をもってもらえたらいいな……と日本地図と世界地図が学習スペースに増えました。テレビ番組などで(特に、『世界の果てまでイッテQ!』や『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』などのクイズ番組が大好き)都道府県や国の話がでると、「私、この国の場所分かるよ! ここでしょ!」「地図で探すから答え言わないで!」などと言いながら、地図にかけ寄って行き、指を指したり、探したりと楽しく学んでいます。
他にも、「どこにある?」「ここから近い?」など、子どもが興味関心をもった時に、その場で学べる環境に。また、日本地図にはシールをペタッ。行ったことのある県には、シールを貼る提案をしたところ、これも地図に興味をもつきっかけになりました。行ったことがあるところ、これから行ってみたいところなど地図を見ながら親子で楽しく話す機会が増えました。座って学ぶこととはまた違い、日本や世界を楽しく学ぶことに繋がっています。
また、今年の能登半島地震が発生した時にも、地図を見ながら家族で防災について話す機会がありました。娘は生まれて初めて大きな揺れを経験し、テレビなどの被災状況を目の当たりにして、いつもとは違う状況に大きな不安を感じている様子でした。
それと同時に、「どこで地震があったの?」と、いつも使っている地図を見て災害や防災について考えることに繋がりました。「この地震があったことは一生忘れない」と言った娘の一言。地図で確認することで、他人事ではなく自分事として捉え、印象深く記憶に刻まれた瞬間だったと思います。
子どもの小さな興味が未来に広がる
子どもが興味をもった時に、学ぶことのできる環境を整える。些細なことのようで、とても大事なことだと思っています。最初は小さな興味や好きから始まり、その興味関心が大きくなれば、未来が広がったり、将来の職業にも影響したり、生涯学習へと繋がると思うのです。
子どもの知りたい! 好き! を見逃さず、可能性を信じて、これからも成長にあわせて学習環境を整えてあげたいと思っています。