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2023.10.19

FAMILY/家族・子供

我が家のお気に入り作家さん #我が家の本棚

「貸し出し記録」だけは多かった子ども時代

みなさん図書館って行きますか?

正直、私が子どもの頃は本には全く関心がなかったのですが「図書室での本の貸し出し○冊達成で賞」の栞欲しさに「貸し出し記録」だけはやたら多い、そんな小学生でした。

6年生の頃に月刊のまんが雑誌「りぼん」にハマり『天使なんかじゃない』や『有閑倶楽部』など、そして他にも『BASARA』などを読んで“かっこいい~”とときめいていた、そんな思い出があります(世代がバレますね笑)。

本に対してはこんな感じだったので、子どもが産まれた時は「本」や「読み聞かせ」 に対してあんまりピンときていなかった……というのも正直なところです。

我が子が言葉を発し始めたきっかけ

ところが、うちのKANTAとKAEDEは発達障害(自閉症)があり、会話・言葉でのコミュニケーションが全くうまくいきません。どうしたものか……と戸惑っていたときに出会ったのが絵本でした。

2才半になってもママもパパも言わないKANTAが毎日眺めていたのはエリックカールさんの『はらぺこあおむし』。「月曜日、りんごを一つ食べました」むしゃむしゃむしゃ……。眺めているページに合わせて音をつけてあげていると、ある日「キリンっ」「か~ばっ」と初語を発し始めたんです。一生話さないかもしれない……と思っていた私たちにとって、この出来事はもう大きな大きな出来事でした。

それから輪島家では読み聞かせが盛んになり、「絵と文字」「絵と音」がセットになるようになりました。

自閉症がある子にとって(これは子どもも大人も関係なく) 視覚的情報が入りやすい、という特性があります。

例えば「トイレ」と文字で表記されるよりも「絵」や「ピクトグラム」「マーク」で表示されているとわかりやすいんですね。

ゴミの分別や、家電製品の説明なども活字で説明されているより写真やイラストがあった方がわかりやすい! というあの感覚に近いかもしれません。

絵本と出会った輪島家は、今では毎週末図書館に通っています。県外の図書館にまで行くこともあります。本だらけの中で生活しています(いや~子育てっていろいろな出会いを持ってきますよね)。

お気に入りの作家さんは

ということで前置きがとても長くなりましたが、輪島家ではこの方の本が出版されたらほとんど購入している! という作家さんがいます。

人気作家さんなので知らない方はいないかもしれないとも思ったりしますが「ヨシタケシンスケ」さん。ヨシタケさんの言葉ってシンプルなんだけど、とても考えさせられるんですよね。

もし! ヨシタケさんの本の中から1冊だけしか選べないっ! という状況になったら(これ一体どんな状況?笑)おすすめしたいのが『あつかったら ぬげばいい』ですね!

これ、夫にも聞いてみたら同じ意見だったので、輪島家BESTおすすめ本としてこれを推します!!(写真を見ての通り、それぞれに気に入って購入しちゃって2冊あるんですよね。それくらい好き!)

この本はちょっとモヤモヤしていたり、頭が固くなっているかな? と感じたりした時に、気持ちをかる~く、ラクにしてくれる本。

「もっと単純に。シンプルに考えよ」「そだね、なんとかなるね」と自分に自信が湧いてきます。大人にも子どもにも読んでみてほしい1冊です!

そして、もし子育てで旦那に対してハテナ?? が出る時。理解不能な時。若干頭にきちゃう時。お子さんが小さい時ほどこういう場面あるよね~あるある~(笑)とクスクス読めちゃうのが、この表紙カバーが印象的な『ヨチヨチ父 とまどう日々』。

これは育児始まったばかりのお父さんにぜひ読んでみてほしいですね~!

最後に。これは主に今の子どもたちに向けておすすめしたい本。『にげてさがして』。

なんとなくみんなと馴染めない。なんとなくみんなと感じ方がちょっと違う。と感じている子や、頑張ってる・頑張りすぎているかもしれないな……という子を見かけた時に、さりげなくテーブルの上に置いておきたい。そんな本です。

今自分の見ている世界はごく一部。もし自分が他の人とは違うと感じることがある、多数派とは違う人生の選択をするかもしれない、そんな迷いの中や悩みの中にいる時、「自分は自分らしく生きていけばいい」と自分の可能性にチャレンジしてみたくなる本です。

と、またヨシタケさんの世界観にふれて絵本っていいな~~としみじみ思うのでした。いつかヨシタケさんの展覧会にも行きたいな!

wajimaki

自閉症アーティスト かんたくん・かえでちゃんのママ。

自閉症アーティスト かんたくん・かえでちゃんのママ。

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