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2023.10.24

FAMILY/家族・子供

初めての本 #我が家の本棚

バイリンガル育児は難しい

長男を出産した時、アメリカ育ちの私はどうしても子どもたちに英語を身近に感じてほしくて、英語を話しかけて育てようと決意した。

アメリカで仕事もあり、大半の親友がアメリカ人なので、そういう人たちと難なくコミュニケーションがとれるようになってほしいと思ったからだ。

だから、もしかして、バイリンガル育児に興味がない人にはあまり参考にならない記事かもしれない。

日本人なのに、日本で英語で常に話しかける育児は、周囲からいろいろ批判を受けることが多く、なかなか難しかった。

結果、長男と次男はヒアリングは抜群だが、他の技能(話す、読む、書く)は中学生レベルにしかなっていない。

長女は元々、文字が好き、努力家というのもあり、4技能を着々と伸ばし、兄たちを既に追い抜いている。英語圏に行ったとしても普通の2年生として生きていけると思う。

だけど、言葉は文化なので、本当にバイリンガル育児って難しい。今日も、日本の「我儘」=我のままの自分を出すという意味に対して、英語の「selfish」というのはself(自分) ish(っぽい)って、意味が同じじゃないから、難しいねと夫と話していた。

我が家の初めての本

さて、今回は「我が家の本棚」がテーマとのことで、「初めての本」について。

我が家の「初めての本」は『Ten Little Ladybugs』というしかけ絵本だ。

3人とも、このカラフルなしかけ絵本が、とにかくお気に入りで、読むととたんに機嫌が良くなった。

長男は「Grasshopper(バッタ)」と「Caterpillar(あおむし)」が登場人物として、大好き。出てくると「グラシュホパー」「カシャポー!」と手をたたいて喜んだ。その一声が聞きたくて私も一生懸命読み聞かせた。

ヨダレ魔の息子がべたべたにしながら読んだ本は、たちまちベタベタとページがくっつき、白っぽく剥がれて、次第にボロボロに。2冊は買い替えた。

数が10から減っていくので、数の感覚を身に着けながら、様々な生き物同士が友達だということも学べてよかったので、ぜひおすすめしたい。

その他、『White Rabbit’s Color Book』や『I Just Forgot』のLittle Critterシリーズなど、イラストも美しく、可愛いくて、何度も何度も読み聞かせた。もちろん、今では自分たちで読めるようになった。

二冊とも、「今の自分で良いんだよ」という自己を肯定するエンディングで癒される。日本語に訳されているものもあるので、機会があれば読んでいただきたい。

高橋 しづこ

帰国子女の産婦人科医師で3児のママ。
自ら絵本を描きながら、いのちを見つめる。

帰国子女の産婦人科医師で3児のママ。
自ら絵本を描きながら、いのちを見つめる。

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