2023.11.14
母と子の読書遍歴 #我が家の本棚
私の読書遍歴
私の読書遍歴を最初に少し。
幼少期、田舎に住んでいたので気軽に立ち寄れる書店もなく、もちろん便利なAmazonもない時代。
幼稚園で毎月もらってくる絵本や家の本棚にあった古い偉人伝のような本(ヘレンケラーとか野口英世とか)の中から気に入ったものを繰り返し読んでいた、というのが読書に関する私の原体験。
お気に入りの絵本はセリフや文章を今でも暗唱できるほど読み込んでいました。
(ちなみにこの時お気に入りだった絵本『おかえし』や『めっきらもっきらどおんどん』などを数十年後、長男も幼稚園から月絵本として持ち帰ってきました。名作は読む世代が変わっても名作!)
そんな狭い読書経験しか持ち合わせていなかったのですが、なぜか国語の成績だけはずっと良く、その実績だけを頼りに大学は文学部の日本文学を専攻。今思えば薄っぺらい進路志望動機なのですが……入学後の専門的な授業や研究、なかなか楽しかったです。
さすがに大学時代は周りの環境も手伝って、読書の深〜い沼にどっぷり。
書店に平積みしてある新刊から文学史で習うようなものまで、手当たり次第読んでいました。
中でも好きだったのは歴史小説。司馬遼太郎『竜馬がゆく』、浅田次郎の『壬生義士伝』、『蒼穹の昴』、宮部みゆき『孤宿の人』などなど。それぞれ結構長いお話なのに、繰り返し読んでいた懐かしい思い出。
ちなみに卒論のテーマは三島由紀夫(近代文学のゼミにいた)。これは結構マニアックなネタなので今まであまり話したことないかもです(笑)。
あと並行して学生時代から漫画は大好き。夫との共通の趣味でもあるので、時間が確保できず小説などの読書量が激減した今でも、漫画はかなり読んでいる方かと(オタク気質なので漫画やアニメはすぐに沼ってしまう)。
我が子たちのお気に入りの本は
とまあ、こんな母の元で今2人の年の差兄弟がスクスクと育っておりまして。
ここからはその子たちの読書にまつわるお話。
自身の経験から、本に出会う環境は惜しまず提供してあげたいな、と思っているのですが
読書の習慣や読んで欲しい本などが押し付けにならないようには気をつけています。
私自身、「親に言われてやる」のすごく嫌だったので。
そんな私の思いを知ってか知らずか、うちの男児たちはマイペースに読書を楽しんでくれているように思います。
歳は離れていても2人に共通しているのは、物語系の本より図鑑や図説的なものが好み、というところ。
長男(小学6年生)が小さい頃は、「講談社の動く図鑑MOVE」という図鑑シリーズをボロボロになるまで愛読し、
次男(幼稚園年少)は今、戸田デザイン研究室の『国旗のえほん』を飽きることなく延々と見続けています。
(たぶん2人とも高校の授業中、歴史資料集や国語便覧をずっと眺めているタイプ!)
この『国旗のえほん』がとても素敵な本で
現在進行形で次男が愛読しているのでご紹介したいと思います。
写真の右上にあるのは長男が小さい頃に買った『国旗のえほん』。これでは情報が足りなくなった次男用に最近買い足した、写真下の『完全版 国旗のえほん』。
歳の差兄弟で、長男のものを買った時から8年くらい経っているので、新旧で国旗のデザインや国名が変わっているものがあったり、一緒に読んでいる私も勉強になる本です。
装丁も中見もシンプルデザインで読みやすく、好き。
そして次男の最近のブームは本を見ながらiPadで国旗の絵を描くこと。
最初はカラフルな国旗の見た目に興味を持っていただけでしたが、いつのまにか「世界」や「国」の存在を理解したり、国名を読んでいるうちにカタカナを覚えていたり、ひとつの本からどんどん興味や知識が広がっていくんだなぁ! と日々驚いています。
子どもの吸収力、本当にすごい。
ちなみに長男はというと、
今は両親にも負けず劣らずの漫画大好きっ子で、私と夫の膨大な漫画コレクションを存分に読みあさって過ごしています。漫画、面白いよね!!(友情・努力・勝利、の感動はすべてそこで学べる!)
これを書いていると、久々にのんびり読書したくなってきました。
近々本屋さんをのぞいてみようと思います!