2023.07.11
人気スタイリストが考える。 心地の良い「ネイビースタイル」について。
人気スタイリスト 山脇道子さんが、子育てで初めて直面したネイビー服の必要性。
自身の経験から感じた、ネイビーファッションをより楽しく、楽に、心地よく過ごせるための秘訣をお伺いしました!
Instagramのフォロワーは7万人超え(@michikoooo)、ファッションスタイリストとして第一線で活躍し、現在は食のスタイリングも手掛けるなど仕事の幅を広げている山脇道子さん。プライベートでは3歳の男の子のママでもあります。
小脇:我が家の第二子と、山脇さんのお子さんは誕生日も近く。産後すぐに散歩したのが昨日のことのようですね! そんな山脇さんとネイビーファッションの話をする日が来るなんて♡ 子供の成長は本当に早いですね。山脇さんのネイビーファッションとの出会いは、意外にも妊娠中だったとか。
山脇:現在3歳の息子を妊娠中、頻繁に近所にある実家に帰っていると、同じくよく出入りしていた姉が毎回紺色の服を着ていました。「なんだかいつも紺色の服ばっかりで大変だね〜」子どものお受験教室通いでいつも紺色の服に身を包んでいた姉を見て、わたしがそう言うと「全然大変じゃないよ。それよりいつも流行のオシャレをしなきゃいけないあなたの方が大変そう!」と言う言葉が帰ってきて。そんなものなのかな、と思っていると姉はさらに続けて、「主役は子どもたち。私たち母親はあくまでもそれを支える黒子だからね」と言ったんです。それを聞いて、なるほどとすっと腑に落ち、それ以来、紺色の服を身に纏ったお母さんたち見かけると、子どものために奮闘中の姿が思い浮かんで、ガンバレーという気持ちを抱くようになったものでした。
小脇:その後、息子さんを出産してご自身もお教室通いをすることになったんですよね。
山脇:そうなんです。息子の教育を考えた時に、すごく理想とする環境の学校があって。挑戦してみたいなと思いました。その結果、息子がお受験教室に通うようになり、実際に自分自身も紺色の服に袖を通すようになると、紺色というのは顔映りや全体の印象をこんなにも違って見せるものなのか、と驚きました。同じシルエットでもそれが黒になると、クールな強さが出たりモード感が出たり、オフィスっぽく見えてしまうことも。また、ボトムは紺でも、トップスに白いブラウスなどを加えると場合によっては華やかさが出てしまうことも。上下共に紺色でまとめることで、母親らしい温かさや、凛とした雰囲気も出て、つくづく優秀な色だなぁと感じています。
小脇:確かに、私もネイビー服って最初はなんだか苦手意識が強かったのですが着てみるとすごく落ち着くというか、まさしく凛とした印象になって。母として過ごすシーンでは安心して着こなせるなって思います。
山脇:わかります。安心感がありますよね。隣にいる子どもたちも、女の子は襟付きの紺のワンピース、男の子はシャツにベスト+ハーフパンツ、と誰もが同じようなコーディネートで雰囲気が似ているように見えますが、実はその真逆で、内面の個性がより際立っていることにも気づきました。そして4月から“幼稚園生のお母さん”となった今年、『Make better things』というプロジェクトを始動しました。私自身が、その時々に「こんなものがあったらいいな」と感じたものを、衣・食・住、ジャンルにこだわらず、その名の通り「より良いものを作る」プロジェクトです。
小脇:素敵ですね! 山脇さんのような感度の高い方がママになって気づいたこと、感じたことが形になるってすごくワクワクする!
山脇:ありがとうございます。今回は、その第1弾として、UNITED ARROWS green label relaxingとコラボした紺服=ネイビーオケージョン服を作りました。お受験にお教室、幼稚園の送り迎えや習い事の付き添い、就学後は授業参観や学校行事など、ネイビーオケージョン服は子育ての様々なシーンでマストアイテムです。活躍度の高いアイテムだけに、多くのブランドがこういった服を提案しています。私もまずはお気に入りブランドで紺色の服を探しました。
だけど、ただ紺色であればいいというわけではなく、「身体にフィットしすぎないシルエットを」「着回し力も」などと考えるとちょっと違うなと思うことも。セットアップで購入したボトムのバリエーションを探した際には、色味の違いに苦心したりもしました。
小脇:分かります!いわゆるオケージョン服には私もなかなか納得できなくて。でもセットアップもなかなか良いのがなくっていつも悩んでいました。
山脇:今回のコラボレーションでこだわったのは、1.ストレスフリーな素材 2.着回し力 3.個性を発揮できるほどよい遊び心 をカバーするネイビー服。立ったり座ったり抱っこしたり。様々な動きをするお母さんにもストレスのない素材には、伸縮性と、さらにウォッシャブルでアイロンいらずなイージーケアは必須と考えました。
私自身が苦労したセットアップの着回しも、トップス・パンツ・スカートと同生地アイテムがあれば、バリエーションが広がります。また、数多く買うアイテムではないからこそ、つけ襟や取り外し可能なカフス、リボンブローチなど、シーンに合わせ変化をつけられるものもラインナップ。子育てをしてみて、初めて考えた母としての装い、その試行錯誤の経験から、子育てのワンシーンに「better things」をという想いを込めたアイテムに仕上がりました。」
小脇:制限の多い、ネイビーシーンでも、自分にとって、子どもにとって「より良い」選択ができるってとても嬉しいですね。
山脇:私自身、ファッションがとにかく大好きだったので。若い頃から、女の子と可愛いお店でお茶をする時はガーリーにしたり、年上の彼とデートをする時はクールに、初めての仕事相手と打ち合わせのときは大人っぽく、と相手やシーンに合わせて気持ちを高めながら洋服を替えることが好きでした。
『なんだかいつも紺色の服ばっかりで大変だね』。そう姉に言っていた私も、いまはお母さんである自分を存分に楽しみながら紺色の服を着ています。
小脇:まさにお話の通りで、私自身も子どもが産まれ息子が小学校に上がるタイミングで、子どもの行事で授業参観、個人面談などネイビー服を着るシーンが増えました。最初はネイビーってなんだか苦手と思っていたのですが、着てみたらすごくしっくりきて。品よく、どんなシーンでも浮かないなと。まさにインスタで
#黒子ママコーデ なんていうタグを作って私服撮影をしていたほど。笑
子どもが主役の場面では、自分はあくまでも黒子のような存在でいいなというのが今の自分の感覚にはぴったりきて。よくネイビー服着るってなんだか気が重い・・・と言う声も聞くのですが、山脇さんと話していたのは子どもを通して常にトレンドを追って派手なファッションをしていた自分達がきちんとネイビーを着られる“今“ってとても貴重だし、すごく楽しく幸せなことだよねと。がんばっている子どもたちのために母として、寄り添い、楽しみながら“より良い選択肢”を持つことができたらいいなと思っています。
早速、私もコラボ服を愛用させていただいているのですが。さすが!の一言で。着ていてストレスフリー、通年使えそうな素材感、デイリーシーンでも馴染むような程よいきちんと感で、日々愛用しています♡
スタイリスト山脇道子さんが手がけるネイビーオケージョン服は、5月19日発売スタート!
詳細はこちらから→『Make better things×UNITED ARROWS green label relaxing』
山脇道子/スタイリスト
20代前半からスタイリストとして活動を始めて、今年で18年目。雑誌『ViVi』を中心にタレントさんや広告のスタイリングなどの経験を積み、現在はヴィーガンフルーツサンド店『fruits and season』や乳製品フリーのジェラート店『TUTTO』のディレクションも行う。