2023.03.14
気持ちを切り替える“いい時間”をルーティンに #みんなの春支度
こんにちは。UP COFFEEオーナーの溝口奈々です。
私のお店は埼玉県大宮にある大宮武蔵一宮神社の参道沿いに位置していて、段々と気候が良くなってくると赤ちゃんや小さなお子様を連れてのお散歩にぴったりなロケーション。
小さなお子様とご来店してくださるママやパパも多く、春前には「この子保育園決まったんです。春から入園です」なんて会話もちらほら。
「お仕事復帰されるんですね!」
「そうなんです。先ずは時短で復帰予定なんですけど大丈夫かな……」
と赤ちゃんを眺めながらママと会話することがよくあります。
我が子の保育園や幼稚園の入園。とても喜ばしい節目ではあるわけですが、私は知っています。
そこにはママたちの心がザワザワとするような不安も一緒に存在していることを。
今回は私の体験談も交えながら、小さなお子様がこの春入園を迎えるママたちに向けて、ちょっとした工夫をご提案できれば嬉しいです。
それは、日常のルーティンの中に句読点を打つように、気持ちを切り替える“いい時間”を組み込むこと。
4月。子どもが入園すると「ならし保育」がスタート。
ならし保育とは新しく入園した子どもたちが保育園での生活に慣れるために行なう時短保育のこと。
最初は1日に1時間や2時間、その後は午前のみ、そして給食をたべるまで、お昼寝まで、と子どもの様子をみながら徐々に保育時間をのばしていきます。
園によって、またママたちの仕事復帰のスケジュールによって、ならし保育の期間は異なるのですが、この時期のママやお子様の心にはとてつもない荒波が立つ。少なくとも3年前、当時10ヶ月の息子を保育園に入れた時の私は、ならし保育中の2ヶ月ほどはとにかく心がグラグラグラグラと揺れ動いていました。
まず子どもは毎日大泣き。そりゃそうです。これまで生まれてから片時も離れず私にくっついていたのに、急に保育園という知らない場所に預けられてしまうのですから!
そんなグッチャグチャに泣いている息子をおいて「よろしくお願いします……!」と園を去る。まだこんなに小さくてこんなに泣いているのに……。
私は本当にいい選択をしたのか……、こんなに早く仕事復帰するのは私のわがままなんじゃないか……など帰り道はトボトボ。
息子への罪悪感や、はたしてどのくらいで園生活に慣れていくのだろうかと不安でいっぱいの気持ちになり、私まで泣けてきたんです(ちなみに当時こんなに悩んでいたけど、今では0歳で保育園に入れて本当に良かった!! と声を大にして言えます!)。
当時何が問題だったかというと、この孤独で不安な気持ちを整える時間や場所を意識的に持たなかったこと。朝9時頃に保育園に送ってもまた数時間でお迎えなので、家に帰ってもそわそわと待つだけだし、かといってこの時間からやっているカフェもなく、なんとなくモヤモヤした気持ちのまま時間をつぶしていました。ふぅっとコーヒーでも飲んでザワつく気持ちを落ち着かせて一旦句読点を打ち、「よしっ、お迎えに行こう!」と気持ちをリセットすることが大切だったなと今だから分かります。
意識的に自分にとって“いい時間”を日常のルーティンに取り入れることで、「ごめんね〜」ではなくて笑顔で「ただいま〜!」とお迎えにいけるママが増えたら、親も子もどんなにハッピーか。そう思った訳です。
“いい時間”というのは人それぞれ。
不安な気持ちを何気ない会話からはき出してもいいし、1人で手帳をまとめたり、ただ美味しいコーヒーをゆっくり味わってみたり(小さな子どもがいると意外とできない出来立てを味わう贅沢)。
UP COFFEEは働きながら子育ても頑張っているママを心から尊敬し、応援しています。そして今伝えたような私自身の体験談から、頑張っているみなさんの気持ちに寄り添って、心が落ち着き、何なら気持ちが上向きに持ちあがるような場所を作るのが任務だと思っています。
春から環境が変わるみなさん、自分にとって心地よい居場所で、日常のルーティンの中に句読点を打つように、気持ちを切り替える“いい時間”を組み込むことをぜひ今から試してみませんか。
自分と家族の笑顔のために。
2023年3月から営業時間を1時間早め、全日9:00-17:00に変更します。
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