close

  • TOP
  • FAMILY/家族・子供
  • 『食育』最前線。 子ども達と考える、おうちで出来る、未来の作り方。
  • TOP
  • SDGs
  • 『食育』最前線。 子ども達と考える、おうちで出来る、未来の作り方。

2022.12.21

FAMILY/家族・子供

SDGs

『食育』最前線。 子ども達と考える、おうちで出来る、未来の作り方。

 

超人気校農大稲花小学校Oisix特別授業に潜入!

 

農大稲花小学校は、「冒険心の育成」を教育理念に掲げ、生き物や食、環境といった身近なテーマを専門的に追究する小学校です。
研究設備を多数備える東京農業大学に隣接する立地を活かした、多様な体験型学習を実践している、言わずと知れた今、東京で一番注目度の高い私立小学校と言えるのではないでしょうか。
小学校受験を目指す保護者から、必ずと言っていいほど名前の上がる同校は、特に「食育」に力を入れている学校でもあるそうです。

そんな注目校に、サステナブルリテール(持続可能型小売業)に積極的に取り組む、食品ECのオイシックス・ラ・大地が特別授業を開講しました。

今後の未来を担う子どもたちが、自分でSDGs課題を解決できるという実体験を得て、それを将来に役立ててほしいと言うこのプロジェクトは、「Oisix × Z世代 未来の食プロジェクト」として開講。
同校の記念すべき第一学年でもある4年生、2クラスと共に、2022年11月に2週に渡り、特別授業は行われました。

「フードロスって言葉知ってる人ーー!?」

そんないきなりの問いかけで始まった授業。

「はーーーい!!!」

驚くことに2クラスほぼ全員の生徒が知っていました。
「フードロス」という言葉をテレビやYouTube、本等を通して、ほぼ全員が知っていると答えていました。

一方で「アップサイクル」という言葉はほぼ知られていなかったのですが、こちらが説明をすると
「なるほど!」「あ! そういう商品見たことあるよ!」
と新しい学びに目を輝かせていました。
Upcycle by Oisix(アップサイクルバイオイシックス)の「ここも食べられるチップス ブロッコリーの茎」の試食クイズでは、
「豆!」「なんかの葉っぱかな」「キャベツ!?」
など色々な答えが出て、子どもらしい自由な発想に大いに盛り上がりました。
アップサイクルという新たな価値を付加することで、
「普段はブロッコリーを食べないのにおいしく食べられた!」
と、美味しく、楽しくフードロス対策ができることを、体験を通して学んだ様子でした。

フードロスクイズでは他にも、
「世界でつくられる食べ物約44億トンのうち1/3が、まだ食べられるのに廃棄されている」
「世界のなかで9人に1人が食べ物が不足して栄養不足」
などを学び、数字で見る世界の現状に、子ども達はとても驚いた様子でした。
クイズ後の意見交換では
「食べ物は必ず皆が食べられるわけではないけど、その貴重なものを少しのことで捨ててしまうのはもったいない」
「フードロスがこのまま続くと、食べ物をつくるのが追いつかなくなるのでは」との意見があがり、
子ども達が新しいことを知ることで、自分たちの現状と照らし合わせて、どうしていったら良いのか!? の「will」の力が非常に強いことを大人たちが教えてもらう、そんな素晴らしい体験型授業でした。

1回目の授業の宿題「お家で実践しているフードロス対策。外食で、お買い物で、食卓でしていることを教えて!」では、子どもたちのプレゼン力の高さや、お家でも日頃意識して生活している様子がわかり、時代の変化とともに、未来を担う子どもたちが一番進化して、未来を作ろうとしている……と感動の宿題発表でした。

その宿題を元に、実際に冷凍工場で野菜がカットされる様子を動画でクイズをしながら見ました。またグループになってディスカッションをしながら、授業後も楽しくフードロス削減を継続するために、「フードロスおたすけ3ルール」を生徒たち自らで考え、2月まで実際に実行できるよう、カレンダーも制作していました。

この授業を通し、世界的な課題であるフードロス対策の解決に向けて「食育」を通し、子どもたちの柔軟で斬新なアイデアを、大人たちの方が置いていかれないように、どんどん実現していくことできっと未来は変わる、と確信しました。

食卓から世界は変えられる、未来を作れる。
「食育」とは、そんな重要なミッションを持った必要不可欠な教育の一つだと改めて感じました。

今回、授業に潜入して感じたのは、大人たちの想像をはるかに超えて、子どもたちのサステナブルな社会作りに対する意識は進み、知識も豊富でむしろ日常の当たり前のことの一つとして、きちんと考えて実行できている・しようとしている、と言うことでした。
学校教育と企業が連携し、それぞれの強みや特性を活かすことで、新しいアイデアや良い化学反応が起きることを目の当たりにし、新しい「食育」の可能性を強く感じました。
授業を受けていた子どもたちが将来リーダーとなり、世界的な課題を解決する日も遠くない、と明るい未来を見ることができた、そんな貴重な時間でした。

 

授業冒頭、夏秋校長先生からフードロスを学ぶことの大切さについて、丁寧にご説明がありました。

授業を行ったのは、「Upcycle by Oisix(アップサイクルバイオイシックス)ブランドマネージャーの三輪千晴さんと、MOTHERS編集部特別顧問でもあり、オイシックス・ラ・大地のSpecial Planner/People’s Adviserでもある世永亜実さん。
二人が日々のアップサイクル商品開発を通して見ていること、感じていることを子どもたちに伝わる言葉で熱く語っているのが印象的でした。見てください、子どもたちのこの真剣な後ろ姿。

フードロスクイズに対しての子ども達の知識量の多さと積極性、意見の独自性と表現力は、大人が思わず、「おおー」「へー!!」と声を上げてしまうほどでした。

第二回の授業のUpcycle by Oisix試食クイズは「ここも食べられるチップス パインの芯(シナモン)」。なんだろうこの形、なんか嗅いだことある匂いかも、この味なんだっけ。
子ども達は、いつもは使われることがあまりないどこの部分が生まれ変わったんだろう……と真剣です。

「世永先生! 前回の授業の後、お母さんとスーパーに行って、形が悪い野菜も買ってみたよ!」
すっかり子ども達と溶け込んだ世永さん。子ども達とおうちでできるフードロス対策について、沢山意見交換をしていました。本当にみんな楽しそう!

「フードロスおたすけ3ルール」を決めるディスカッションでは、大人がびっくりするくらい面白い意見が飛び交ってました。子ども達だけでアイデアを出し合ってまとめていく力、フードロスに対する知識を前回の授業からさらに深めてきた様子が分かりました。

どうやったらフードロスを無くせるのか、を自分たちの言葉でしっかりと伝えてくれるので、聞く側も学びが深まる。そんな発表が続きました。


子どもたちのアイデアが詰まった素晴らしいワークシート。
授業で学んだことをきちんと実践できていて、感心!

第一回目の宿題。「おうちでできるフードロス対策」をそれぞれのアイデアや、実際にやっていることを個性豊かにまとめていました。一人一人のクオリティが素晴らしい。

完成した、「フードロスおたすけカレンダー」と笑顔の子ども達。
2月まで続けて完走すると、認定証がもらえるというプログラム。自分たちでしっかりと議論して考え作ったので、2月まで楽しく続けられそうです。

MOTHERS編集部

MOTHERS編集部 運営チーム・STAFF

MOTHERS編集部 運営チーム・STAFF

DAILY RANKING