2022.08.23
「自己肯定感を上げる応援とは?」非認知能力で、ママの毎日と育児をHAPPYに!BYBS連載コラムvol.1
グローバル社会でとても重要な能力として注目される「非認知能力」。
IQや偏差値など、数値化されたものや知識などを認知能力と呼ぶのに対して、自己肯定感、自信、主体性、自制心、やり抜く力、回復力、共感力、社会性など目に見えない数値化されない能力を「非認知能力」と呼びます。人間力や生きる力とも言われます。
近年日本の子どもの自己肯定感と幸福度の低さが問題視されていること、2020年の教育改革に豊かな人間性の育成などとして織り込まれていることもあり、非認知能力教育への関心が高まっています。ちなみにアメリカでは20年以上前から行われています。
とはいえママ自身が学校で習ったことがないという場合が多いと思うので、どうやって非認知能力を育んだらいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。
そこで、MOTHERS編集部ではデスクメンバーのボーク重子さん率いるコーチングのプロフェッショナルチーム“BYBSコーチング”の皆さんに非認知能力の育み方を教えてもらう連載をスタートします!
ママ向け・子ども向けに、日常の中で非認知能力を高める、小さなコツやポイントなどを発信していきます。
今回紹介してくれるのは東口るみさんです。
自己肯定感を上げる応援とは?
大切な我が子の成長を願い、親は子どもを応援します。
しかし、応援も一歩間違えてしまうと、子どもの自己肯定感が下がる場合があります。
応援には2種類があり、一つ目は希望型の応援、二つ目は期待型の応援です。
希望型の応援は相手の成長を願う応援の仕方です。
一方、期待型の応援は「こうなって欲しい」と願うばかりに、自分の価値観を子どもに押し付け、思い通りにならないと「あなたのためを思っていってるのよ」と、怒りや不満の感情が湧いてきます。
本来、期待することはとても素晴らしいことですが、自分の思い通りにする行為や過度な期待が、子どもの負担になります。
そして、お互いが苦しめ合う関係性になってしまうのです。
もし、今、応援をしているはずが苦しいと感じるのではあれば、本来の目的であった子どもの成長を願う希望型の応援に変えていくことで、気持ちが楽になります。
また、子どもがネガティブな感情を発している時に、親は知らぬ間にたしなめるような言葉を使いがちです。
例えば、
「いつまで、くよくよしてるの」
「やれば出来る!」
など、このような言葉を言うことで、子どもは「自分はネガティブな感情を持ってはいけないんだ! 強くならなければならない!」と、自分の感情に蓋をし始め、弱さを見せられなくなります。
そうすることで、大人になっても弱い自分はダメなんだと思ったり、人に助けを求めることが苦手になったりと、弱い自分を自己否定し、自己肯定感を下げてしまう要因になります。
弱い感情があっても大丈夫と親がまずは認めてあげることで、心に安心安全を保つことができ、自己肯定感が高まります。
定期的に自分の応援のスタイルを見直していくことで、子どもの非認知能力を育むことができます。
東口るみ
高校3年生.大学2年の女の子のママ
○東大阪新聞で非認知能力子育てエッセイ連載中
○FMチャオ.79.2パーソナリティ毎週金11時半 子育て
○保育園、TSUTAYA、行政、就活ファクトリーでの講演、ワークショップを務め活動中