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2022.04.25

FAMILY/家族・子供

編集長の部屋

それぞれの平和 #平和ってなんだろう?

MOTHERS編集部の今回のコラム。
「平和ってなんだろう?」

まさにタイムリーなタイトルだなと感じた人もいるかと思いますが、
実はこのコラムタイトルを考えたのは、2月の頭。
まだ戦争は始まっていませんでした。

MOTHERS編集部のデスクの、akiさんから夜中にLINEがきて愛知県で起きた三姉妹の虐待死のニュースをみて、
「子どもたちはもちろん、そうなってしまう前にお母さんを救える手立てはなかったんですかね? 何か私たちにできることはないですかね?」
と言う相談があって、何かできないかなと考えたときに
S D Gsのコラムを発信しているMOTHERS編集部だからこそ、
ママたちの心を少しでも軽くすることができないのかなと考え、デスクメンバーにこんなメールを送りました。

 

「今回はちょっと……重たいコラムテーマのご相談になります。
児童虐待について、先日MOTHERS編集部のメンバーakiさんから
愛知県で3姉妹が虐待死をしたというニュースを見て、MOTHERS編集部でも何かできないですかね? と相談を受けました。

私自身、子どもを持つ親として、虐待のニュースを見ると胸が苦しく、何日もその重たい気持ちを引きずってしまうため、
ここ数年はそういったニュースから目を背けていたというのが本音です。

akiさんからの連絡を受け、改めて調べてみると、
コロナの影響もあるのか、2020年の児童虐待件数は20万人を超え
過去最高になったと報道されていて。
虐待による死亡(心中以外)も、57名。その半数が0歳児ということにも衝撃を受けました。
衝撃も受けましたが、この長引くコロナ禍。乳児を持つ母親の肩身はどんどん狭くなり
人と接触する機会もなかなかなく(うちの地区の児童支援センター的なところはほとんど開所していません)、お母さんと赤ちゃんが孤立してしまうケースが増えているのは当然だなと感じています。

実際、もしこの超心配性の性格の私が今、第一子を出産していたとしたら。コロナが怖くて、人には会うのも怖いし、でも初めての育児でうまくいかないことだらけだし……と、もうとにかく不安でいっぱいで仕方ない。そして追い詰められていくんだろうなと思います。

話せない0歳児と二人きり、手のかかる1、2歳児と、もしも二人きりでずっと一緒だとしたら……。正直、私も冷静にいられるのだろうか? と疑問です。

子どもは大好き、かわいい……だけでは解決できないことだってたくさんあるよなと
「母親」を経験していたら誰もが感じると思うんですよね。
だから「母親」である私は、虐待をしてしまったお母さんを責める気持ちにはどうしたってなれなくて(もちろん人を殺めるということはどんな理由があっても絶対に許されないのですが。それでもそこに至るまでの経緯を想像したら……苦しいですよね)。

自分も一歩踏み外してしまえば、容易にそちら側になってしまう可能性を誰もが秘めている、と子育てをしていれば思い当たることがいくつもあるからだと思います。

いつだってニコニコ、天使のような母親でいれるなんて到底無理です(私の場合は……)。

ただ、私たちが「虐待」というテーマに触れるにはあまりにも重たすぎるし、そんなに簡単に扱えることではないと思ったのですが。

虐待って、S D Gsの目標で考えるとなんなのだろう? と調べたときに、
16番「S D Gs16 平和と公正をすべての人に」に含まれているんですよね。
「平和ってなんだろう?」と考えたときに、世界平和だって、戦争だって、虐待だって、
結局はまず一人一人の「心の平和」が大事なんじゃないかと思ったんです(もちろんそんな簡単な一言で済む問題ではないのは、重々理解した上で)。
なので、本心は虐待から子ども達を救いたい! なのですが、
まずはママの心を軽くしたい……と考えて、こんなテーマでいかがでしょう。というご提案です。

<テーマ>
平和ってなんだろう?「まいにちの平和」について考える。

メンバーによっては、ダイレクトに児童虐待について触れていただくでもいいですし
MOTHERS編集部ならではの、ママに寄り添った優しい目線で
「ママの心の平和って?」みたいな形で、ママが自分で自分のご機嫌をとる! みたいな
方法などの日々の生活でできることなどの、ご提案をして頂いてももちろんO Kです。
例えば、「コロナ禍の子どもとの家での過ごし方10選」などでも参考になると思うし。
「私のイライラ解消法!」で、ママがイライラしないこと=家庭平和に繋がるでもいいですし……。

この16の目標には、戦争はもちろん虐待、いじめなども含まれますので、かなり幅広く、デスクの皆様の様々な解釈をしていただければ! と思っております。

そしてakiさんとも話していたのですが、子育てがちょっとしんどいなと思っている
乳幼児ママ達の憩いになるような場所(オンラインで子育ての悩みを相談し合う座談会?とか?)を提供したいなと思っていて。
何かアイディアや、こんな方法どう? 手伝うよなどございましたらお気軽に小脇までご連絡ください!」

 

と言うメールを送らせていただいたのです。
いつもこんな感じでデスクメンバーへのコラム依頼のメールはやたらと長い(笑)。

なので、最初の方にコラムを書いてくださったメンバーはそれぞれの目線での
日常の中での平和の保ち方についてだったのですが、
時が経つに連れ、あっという間に世界を巻き込む大きな戦争が始まり、
今、こうして戦争と言う文字をパソコンで打ち込んでいることにも違和感なほど、
この現代で「戦争」が起きていることにいまだに慣れないです。

メンバーの中では、戦争について書きますねと再度連絡をくださり、
コラムの内容がだんだんと変わっていった……のが今回皆さんの
内容が大きく違う理由です。

メンバーに宛てたメールの通り、虐待も、戦争も全く自分とは関係がない、と
きっと誰もが思っていると思います。
もちろん関係がないままでいたいし、みんなが元気で平和で暮らしたいと思っています。

「平和」でいるにはどうしたらいいのか?
やはりそれは、私たち一人ひとりの心の平和をいかに保つか、だと思うんです。

メンバーがそれぞれ綴ってくださった、平和な心の保ち方。

結局は、家族という一番身近なチームが仲良くいること。
どんな状況でも、自分の心を健やかに保つこと。
それは寝る、食べる、大好きな人と喋る。
そんな日常の、小さな穏やかな「当たり前」の積み重ねなんだと思います。

この2年間、当たり前のことが当たり前じゃない日々がまだずっと続いています。
当たり前のことを、当たり前にできることに、感謝して。
どうしたって、マイナスに傾いてしまいそうな気持ちに負けないように、
強い気持ちを持って。

自分のご機嫌は自分で取ることを、自分にはもちろん、
今とこれからを生きる我が子にも伝えたいなと思います。

日常の中にどんなに小さくてもいいから「楽しい」瞬間を見つけて、
それを散りばめられる術を一人ひとりがちゃんと身につけることが、
大きな平和にも繋がるのかなと感じています。

編集長 小脇美里

MOTHERS編集部 編集長。

ファッションエディター/ブランディングディレクター。

ママたちの絶大な支持を集め、数々のヒットを生み出すヒットメーカーとして、経済界からも注目を集める。
令和初のベストマザー賞・経済部門受賞。
鯖江市顧問/SDGs女性活躍推進アドバイザー。2児の母。

MOTHERS編集部 編集長。

ファッションエディター/ブランディングディレクター。

ママたちの絶大な支持を集め、数々のヒットを生み出すヒットメーカーとして、経済界からも注目を集める。
令和初のベストマザー賞・経済部門受賞。
鯖江市顧問/SDGs女性活躍推進アドバイザー。2児の母。

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