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2022.02.10

FAMILY/家族・子供

MYSELF/自分のコト

バランスを意識する1年#2022年、どうする?

家にいながらの緊張感

年末年始、例年までの活気を取り戻してきたかのように思えたのも束の間。

一瞬でここまで広がるか……という新型コロナウイルス。

その影響力は強く、改めて”with コロナ”を意識させられる状況となりました。

わが家で最初に影響を受けたのは子どもたち。休校や学年閉鎖、午後授業カットなど、予定がコロコロと変わり、自閉症をもつわが子たちはとても混乱しています。

試験的にオンライン授業も取り入れられるようになりました。登校するかオンライン授業を受けるかは個人の自由で欠席扱いにはならないとのこと。

学校の先生方も慌てていることが想像できますが、子どもたちが一人一台タブレットを持参しオンライン授業を受けている姿を見ていると、変化の時代にいることを感じます。

そこでオンライン授業で焦った出来事が一つ。息子が私の(片付いていない)部屋で端末を繋いで授業を受けはじめたんです。余計なものが色々写っているのではないか……と気になるけれども、私はまだパジャマ姿で覗きに行くこともできない(苦笑)。

何?この、家にいながらの緊張感(笑)ってつい思っちゃいました。

あと、イヤホンマイクも必要ですね。あちらからの音が聞こえるということは、こちらからの音も聞こえる。2人それぞれにオンラインに繋いだ時はハウリングしちゃって大騒ぎでした。いろいろ経験しながら初めての試みをクリアしていく日々を送っています。

”ブレない自分”が目標

そんな中3月には息子が中学を卒業し、春から高校生。「兄が卒業したらアタシ中学辞める!」と宣言して入学した妹は一体どうなるのか……(苦笑)。

わが家は”今年どうする?”というより”明日どうなる?”くらいのぼんや〜りとした未知の世界の渦中にいます(笑)。

だからこそ!! しっかりと意識を持っておきたいのが”ブレない自分!”という 意識を持っておくことが目標なのかもしれません(笑)。

春からの新生活

息子は春から通信制高校に進学することになりました。

軽度知的障害と自閉症を持つ息子にとってどういう選択がいいのかとても悩みました。支援学校を選択しなかった理由の一つは、ゴールが”就労”だったからです。普通なら”就労したい”と思うのが当然で、そこに結びつく出口があるから通わせたいと思うことも多いかと思います。今まで大好きな絵を描く時間を確保しながら学校生活を過ごしてきた息子にとって、就労支援の学校に行く事は本人の気持ちがついていけるのか不安でした。

かといって”進学”という学力を身に付ける高校に通う事を優先したらいいのかもわかりません。

本人の希望は「絵を描く時間が確保されること」でした。なので今”就労か進学か”を決めるのではなく、もう少しいろんな体験をしながら本人の中で気持ちが芽生えた時に、その道を応援したいという結論になりました。公立の高校では支援制度がまだ整っていないこともあって、自分のペースで学習できる通信制に。

市内に学校があるのでスクーリングに毎日通うことにはなりますが、午後スタートの学校なので午前中は毎日います。

お昼ご飯はお家で食べるのか……と私の心の声(苦笑)。

そんな新生活が始まろうとしています。

生活リズムと制作力のバランス

また今年の秋、5年前にはじめたシルクスクリーン(版画)でWajimaki(私)の個展をすることになりました。娘の切り絵の世界をテキスタイルにし展示したいと思っていて、それはとても楽しみなことではあるのですが、日々の生活を過ごしながら制作していくということは、生活リズムと制作力のバランスをうまく取る必要があります。

やりたいことをやる。その一方で自分中心になりすぎない家族との時間、子どもたちと向き合う時間。どうしても自分の世界にどっぷりになりがちな私は、その辺のバランスを自分の中で見つけられたらいいなと思っています。

2020年年明けにはコロナが大きく広がり、その影響とともにITの世界もグッと発展しました。5年後、10年後、学校のあり方を含め社会がどのようになっているのか全く想像できません。価値観が揺さぶられる中、自分はどう向かっていきたいのか。どう生きていきたいのか。”大切にしたいと思っていること”、”やってみたい と思っていること”、”豊さってなんだろう”自分の中に問いかけられていることがたくさんあると感じています。

意識をしつつも肩の力を抜く。その両方を繰り返しながら、1年を過ごしてみたいと思っています。

wajimaki

自閉症アーティスト かんたくん・かえでちゃんのママ。

自閉症アーティスト かんたくん・かえでちゃんのママ。

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