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2021.10.14

FAMILY/家族・子供

子どもたちと見上げた月は最高だった。#小さい秋、見つけた!

「今年はお月見をします」宣言

中秋の名月が8年ぶりの満月と聞いて急遽お月見を決行することにしました。

花を見ても月を見ても2分で飽きて大騒ぎを始めていた子どもたちもそろそろ「何かを見て愛でる」手合いのイベントを楽しめる年齢になってきたことだし、そこにきてこんな絶好のタイミング。今やらなければいつやるの?

こんなときに意識してエイヤっと動かなければ私の性格上「そのうちそのうちね」と先延ばしにしてしまうことは目に見えています。

この決意が揺らがないうちに「今年はお月見をします」宣言をし、子どもとの約束は破れないプレッシャーで自分を縛って準備は完了。これで8割がたイベントは達成したも同然です。

思えば私はいつも何かに追われるように慌ただしく暮らしていて、風流なイベントには縁のない人生でした。大人になってからはいつも寝不足で働いていた記憶しかないし、6年前にまめが産まれてから今に至るまでもずっとバタバタしていました。バタバタって語彙力のない大人の言い訳的な言い方をされるけれど、正直子どもたちとの生活を「バタバタ」以上に的確に形容できる言葉を私は知らない。

そのバタバタからの脱却チャンスが来たのです。子どもたちとともに風流な人生を取り戻す! よし、団子を買いに行こう。

風流なはずのイベントがなぜか……

ここで問題が発生しました。

私と娘のゆめこは甘いものが嫌い。昨年いちおう用意したお月見団子にテンションを上げていたまめも一個食べたところで断念、パパも和菓子が好きではないため月見団子を用意したところで無駄になってしまうことは明白。食べ物を捨てるのはもちろん、イヤイヤ胃に流し込むこともしたくはないのでここはもうビジュアルさえ整っていればよしとします。

ならば粘土で作ろう。

そして風流なはずのイベントはなぜか工作大会に。

なかなかうまく出来上がった粘土の団子にススキを添えたところで月を見るために家の近くの公園へ出かけます。

そう、我が家は構造上ベランダや窓から月が見えないのです。そもそも!

しかし子どもたちと手を繋いで見上げる月は最高でした。グダグダな月見だったのに、人生で見た月の中で1番きれいだった。最近天体に凝っているまめは「クレーターが見える!」と大はしゃぎでした(見えない)。

よこみね さやか

イラストレーター。二児のママ。

イラストレーター。二児のママ。

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