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2021.07.19

FAMILY/家族・子供

夏の元気を母の味で支えたい! #夏の準備

我が家の今年の夏は、例年とはちょっと違っています。なぜなら、小学6年生の長男、幼稚園年長の次男、ふたりともが受験に向けて、がんばることを決めたからです。特に長男の夏休みは、「休み」ではなく、朝から晩まで毎日塾に通ってエンジンベタ踏みで、追い上げに入ります(私が小6のときは、ただただ遊び呆けてたな……偉いぞー、がんばってー!)。

母としてできることは、美味しくて力が湧くようなお弁当を作ることくらい。塾には昼夜の2食分のお弁当を持っていくことになるわけですが、お弁当が傷まないようにする工夫をいろいろと考えているところです。

暑くて食欲が落ちるときも、時間をかけずに食べられて満足するものは何かな? となかなか悩ましい問題。そこで、私が夏休みに作ろうと企んでいる、簡単で食べやすく栄養価の高いお弁当をご紹介したいと思います。

 

植物系乳酸菌がたくさん摂れる、自家製ぬか漬け!

夏のお弁当は保冷バッグに保冷剤を入れておくことは必須です。傷まず安全なお弁当……と考えていちばんに思い浮かぶのは、「梅干しおにぎり」くらいかな? と思っていました。でも、それだけでは、小6男子は黙っていないでしょう。よく火を通した唐揚げを具にしたおにぎりやチーズおかかおにぎりなんかもいいかもしれません。でも、母目線で考えると野菜が足りないんですよね。

6月に入り、「夏は特に活躍しますよ!」と料理家でReveを主宰する、みのり先生に究極のぬか床づくりのレッスンをしてもらいました。自然栽培の新鮮な米ぬかを使い、いちからMyぬか床を育てるレッスンです。長男も次男もぬか漬けは大好きです。これならば、野菜不足も解消できるかもしれません。

まずはぬか漬けの歴史から教えてもらいました。江戸時代初期、北九州小倉城藩主である細川忠興がぬか漬けを城下の庶民に広めたのだとか。農業技術が発達し、庶民も白米を食べるようになったところ、ビタミン・ミネラルが不足し、脚気が流行。ぬか漬けにはビタミンBをはじめ、ミネラルや乳酸菌、その他微生物などが含まれているので、美味しく健康に役立つと、愛され続けてきたそうです。小倉城近くにある八坂神社では、日本最古とされるぬか床が現存しているんですって! 約400年ですよ。どんな味がするのでしょうね。

みのり先生は実は菌カウンセラーでもあります。乳酸菌について解説が興味深い!

「乳酸菌食品というと、すぐヨーグルトを思い浮かべませんか? でも、そのヨーグルトに比べて、ぬか漬けの乳酸菌の量はなんと10倍! しかも、ぬか漬けの乳酸菌は植物性で、塩分濃度の高い環境で生き抜くぬか漬けの乳酸菌たちは腸まで届く強い菌も多いそうです。つまり、腸内環境を整えるサポートをします。

腸内の菌は定着するのが難しいのですが、日々ぬか漬けを食べることで、恩恵を受けることはできるのです。今回作るぬか床は、自分の常在菌も入れて作るオンリーワンのもの。夏に活躍すること間違いなしですよ!」

仕込んだ初日、味見をしたのですが、少し香ばしく甘い味ですでに美味しい! でもこの時点では乳酸菌は少ないですね。夏場は10日~2週間で完成するとのことで、毎日楽しみにお世話しています。日ごとに変化する香りと味にワクワク! ぬか床にこんなに愛情をもったのは初めてです(笑)。

既に熟成されたぬか床で漬けたぬか漬けを試食させてもいらいました。ぬか漬けと言えば、きゅうりや茄子、にんじんくらいしか思いつかなかったのですが、アボカドやエリンギ、こんにゃくや高野豆腐などなど、変わり種がたくさん! 特に高野豆腐!! ぬか漬けの酸味と風味がこんなに合うとは知りませんでした。アボカドはまるでチーズのような味だったし、驚きが隠せません。

これまではちょっとツーンとするようなぬか漬けはお弁当には不向きだと思っていたのですが、このぬか床ならば大丈夫と確信したのです。お弁当向きだと思った理由がもうひとつ。ぬか漬けは乳酸菌が増えると酸が作られてpHが下がり、雑菌を寄せ付けなくなる性質があるんですって。長男には、おにぎりとは別の小さな容器にいろんな種類のぬか漬けを入れて持たせようと思います。

なんとこのぬか床、増えすぎたなと思ったら、別の容器などに移して、お肉やチーズを漬けると保存がきく上に美味しく食べられるんですって。古くからの生活の知恵って、やはり素晴らしいですね。ぬか漬けパワーで受験に勝てるかな!? みなさんもぬか漬け生活、始めてみませんか?

上紙 夏花

ライター/ビューティプランナー/ベビーマッサージ講師。
2児のママ。

ライター/ビューティプランナー/ベビーマッサージ講師。
2児のママ。

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