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2021.06.02

FAMILY/家族・子供

SDGs

自分の体を肯定的に受け入れられるようになるためにも、「性」にまつわる話を積極的に話題にしてみて #生理と性を考える

実はちょっと後悔しています。というのも我が家では「性」にまつわる話は「身を守る」という観点でしか話してこなかったから。

悪い人がいるから身を守る、だけでよかったのか?

性犯罪の標的にならないようにどうやったら自分の身を守ることができるか? 性犯罪も多いアメリカだけど、親が四六時中子どもに張り付いているわけにはいきません。自分で自分の身を守る術を教えることは必須です。例えば私は娘にこんなことを徹底するように小学校高学年から話してきました。

暗い路地は歩かない、学校以外ではトイレに1人で行かない、サマーキャンプでは決して1人にならない、窓のない大きなバンの側は通らない、パーティーなどで自分で開けられない飲み物には口をつけない、一旦目を離した飲み物は飲まない、変なことを言ってくる大人に対してN Oと言っていい、変だと思ったらすぐに周りの大人に話す、などなど。

自分で自分の身を守ることは大事だし、親の務めだと思ってそんな話をしてきたのですが、それ以外にももっと「性」にまつわる話をフランクにすれば良かったな、と思っています。

自分の体を知り、大切にし、愛する。そんな「性教育」もありだったよなあ。例えば「生理」の話や「下着選び」など、母親だからこそ娘と話せることがあったはずです。

それなのに生理に関しては学校任せ、ブラジャーはネットでさっと購入し、交際などに関してはほとんど話したことがありませんでした。

それはなぜか?

単に恥ずかしかったからです。性にまつわる話がタブー視されていた環境で育った私にとって、日常会話で性を話題に取り上げることに抵抗がありました。できれば「ないことにしたい」というくらい避けてきたような気がします。

私が恥ずかしがっていたら当然娘はそれを肌で感じるでしょうから、私に聞くことはしません。そうしてますますその件に関しての会話がなくなります。今にして思えば一体娘はどうやって「いつからブラジャーが必要か」を知ったのかな、と不思議になります。

「ママ、買って」と言われるまで私から話をしたことはありませんでした。そこから始まって体の話や成長過程について話すうちに、自分で自分の身を守る話に発展していけたらとても自然だったと思います。

自分を大切にするからお世話をして守る

成長の過程で自分の体が変わっていくことは子どもにとって時に恐怖であり、戸惑いでもあります。その過程をスムーズにナビゲートしてあげることができるのは、やはり学校ではなく親。私はそのプロセスを「羞恥心」のために手放してしまいました。

生理の仕組みや成長の過程を一緒に調べたり話したりするってそれなりに楽しかったと思います。正しいサイズの下着を身につけることはとても大切なことです。初のブラジャー、一緒に買いに行ってあげれば良かった。

性の話ってタブーどころか子どもが大人になる過程で、自分の体を大切にするために避けて通れないもの。だったらむしろ積極的に話題にあげてもいいのじゃないかな、と感じています。そして子どもが自分の体を「恥ずかしい」という目で見るのではなく、「大切なもの」と見られるように導いてあげる。

私はそのプロセスを手放してしまったけど、今子育て中のみなさんにはその機会があります。是非とも子どもが自分の体を肯定的に受け入れられるようになるためにも、時期がきたらぜひ「性」にまつわる話をしてみてくださいね。

全然恥ずかしくない。だって私たちが一生付き合っていく大切な体だもの。知ってあげたい。お世話してあげたい。

エンジョイしてね。

ボーク 重子

非認知能力を育む子育てのパイオニア。
革新的手法で評判のライフコーチ・作家。
Shigeko Bork BYBS Coaching LLC代表。

非認知能力を育む子育てのパイオニア。
革新的手法で評判のライフコーチ・作家。
Shigeko Bork BYBS Coaching LLC代表。

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