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2021.05.30

FAMILY/家族・子供

「うちの子は大丈夫」なんてただの現実逃避かもしれない #生理と性を考える

先日、『SNS-少女たちの10日間-』というドキュメンタリー映画をみた。

幼い顔立ちをした女優3人(18歳以上)に仮名でSNSアカウントを作ってもらい、12歳のフリをして友達募集をすると何が起こるのかを記録したドキュメンタリー映画だ。

この映画の感想でいちばん多かった声が「胸糞悪い」。

そう、かなりしんどい映画なのだ。

アカウント登録からたった5分で、16人からメッセージが届いたのを皮切りに、10日間だけで3人の少女に2,458人からのコンタクトがあった。

そのやりとりの内容が本当におぞましい。

年齢を明言しているにも関わらず「僕は全然気にしないよ。何か問題ある?」ととぼけた顔で、どうにか服を脱がせようとし、陰部を見せつけ、卑猥な言葉を浴びせ、さらには脅迫する者まで現れる。

「いやいや、12歳って言ってるじゃん。見た目がどう大人びていても子どもでしょ。問題しかねぇだろぉがぁああぁああぁ!!!!」と、少々汚いことばで叫んでしまいたくなるほどのひどさだ。

年齢や性別にかかわらず、性被害に遭ってしまう事実を受け止めなければならない。

「うちの子はまだ大丈夫」なんてただの現実逃避だ、と気付かせてくれる映画だった。

 

子どもを危険にさらさないために大人ができること。

やはり性教育しかない、と思う。

 

「うん、性教育が必要で大切だということはわかってる。だから思春期に入って身体も変化し始めて、なんとなくこちらの言うことも理解してくれそうな小学校高学年くらいにタイミング見て話そうとは思ってるよ」と考えている人は多いんじゃないだろうか。

いや、上のセリフはまんま、以前の私の考えなんですけど。

でも性教育について学びを深めていくうちに、伝えるタイミングは早ければ早いほうがいい、と思うようになってきた。

理由を先に言ってしまうと、「性被害に遭うタイミングはコントロールできない」から。

 

自分の過去を思い出してみる。

幼稚園や小学校低学年の頃に、近所で有名な「みせみせおじさん」がいた。性別関係なく、とにかくまだ幼き少年少女に下半身を見せつけて去っていくのだ。

当時はみんなで面白がっていた部分もあるが、コートを広げて露出するのは立派な性加害行為で、私たちは性被害者であった。

通学中の電車では数えきれないほど痴漢にあった。どんな服を着ていても関係ない。スカートでもパンツでも痴漢には遭う。

驚いたのが、母と妹との京都観光中、混雑したバスの中で痴漢にあった時だ。

1人でないとわかっているにもかかわらず、大胆に犯行を行い、停車した瞬間、周りの人を押しのけて走り去っていった。

最近でいうと、年に2〜3回しか電車に乗らないうちの1回で「AirDrop痴漢」にあった。

アップル製品同士で、手軽に画像や動画を共有できる機能(AirDrop)を使って、他人に不快な画像を送りつける痴漢行為のことだ。

私はiPhoneに本名で登録していたので、女性であることがバレ、不快な画像を送りつけられてしまったのだと思う。

家族も一緒にいたし、私の姿も見えていないはずなので、「女の名前」だからという理由だけで痴漢にあったわけだ。

ちなみにこの事件をきっかけに「筋トレ命iphone」というデバイス名に変更してからは、AirDrop痴漢には一度も遭っていない。

少し前にベビーシッターによる幼児への性的虐待事件もあった。

「いや、性別どうこうの前に赤ちゃんだよ? 嘘でしょ?」と、まともな大人が到底想定できないタイミングでの被害があることも知っておかなければならない。

身体つきが大人に近づいてきたから、初潮・精通をむかえたから、お年ごろになったから被害に遭うわけではない。

性別や年齢、見た目に関係なく、いつでもどこでもだれでも性被害の被害者になってしまう可能性があるのだ。

そう考えると、もちろん伝え方や内容に配慮しながらではあるが、自分の身体を守るために必要な知識を伝える時期は、早ければ早いほどいい。

親子のやりとりとしては、「親が性教育の必要性を認識した瞬間にはじめる」。

これが、性教育をはじめるベストタイミングなのかもしれない、と思うのだ。

ボンベイ

「死なせない」を最重要ミッションに掲げ、肩の力を抜いた家事育児の方法を発信。

「死なせない」を最重要ミッションに掲げ、肩の力を抜いた家事育児の方法を発信。

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