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2020.10.20

FAMILY/家族・子供

SDGs

子ども達の興味を大切に。周りとは比べず見守りたい #ママ的サステナブル

RIE

「男の子なのに」なんて言葉が不思議で仕方なかった

我が家は中学1年生の男の子と小学3年生の女の子がいます。

息子はスイミングを10年、サッカーを5年していたのでとっても活発な男の子ですが、内面はまるで違って、小さい頃から裁縫が大好きです。

 

初めてミシンを触ったのは4歳くらいかな?

実家で母がミシンをしているのを、食い入るように見ていて「どうやってやるの?」って何度も聞きながら目をキラキラさせてるような子どもでした。

 

そして刺し子というものを知ったときに衝撃を受けたのでしょう。

美しさと手間のかかったひとつの作品の虜になっていました。

 

「僕もやりたい!」と。

 

もちろん賛成。「難しいんじゃない?」なんて言葉は必要なくて、子どもはどんどん挑戦するから黙って見守る。

見様見真似で覚えて、その日から黙々とやっていたのを今でもよく覚えています。

 

当時、「男の子なのに」なんて言葉をよく言われたのも覚えていますが、それが私には不思議で仕方なかったです。

どの世界でもプロフェッショナルは男女平等だし。

 

好きなことを自由にやってほしい

私は裁縫ができません。教えることもできません(笑)。

だからこそなのか、今の時代は便利なもので、息子が自分で調べるようにもなりました。

逆にそこが良かったのかもしれません。

 

口出しもしないし、手助けもしない。

ワクワクを自分の力で生み出して、発表していました。

 

毎日毎日「みてみて! すごく素敵なものを作ったよ!」と見せてくる。

「すごいねー! 自分で考えたの? 素敵じゃん!」

そんな会話が日常でした。

 

小学1年生のお誕生日プレゼントに念願だったmyミシンをプレゼント。

最初からかなり本格的なものを与えました。

 

男の子だから裁縫ではなくてミシンという機械が好きなだけでしょ? とも言われましたが、彼は紛れもなく裁縫が好きでした。

その日から好きなものにいつでも触れられるように。

そして好きな色の糸で自由に作業ができるように。

たくさんの糸と端切れを準備して、リビングにどーんと置いていました。

 

私の想いは日常的にピアノに触れさせたいという感覚と同じ。

好きなことを自由にやってほしい!

 

それがミシンになっただけです。

そして妹が当時ハマっていたメルちゃんに「お洋服を作るんだ!」といって、家中の端切れ(主に古着)をかき集めて、つぎはぎだらけの服ができたりしていました。

 

興味から好きになり、得意となって自信になる

そんな息子が5年生になった頃にクラブ活動を選ぶ時期になり、周りはみんなテニスやパソコンクラブに入る! と言っていたのですが、どうも納得いかなそうな息子。

いつまで経っても提出書類を出そうとしない。

 

理由を聞いてみると、本当は、女の子しかいない家庭科クラブに入りたいとのことでした。

「何悩んでるの? 悩む必要ないよ。

自分がやりたいことを信じてやってごらん!」と後押しをして、

恥ずかしいことって思うことが間違っていること。

女の子しかいないから男の子がやってはいけないなんてルールはないこと。

散々話し合い、納得した上で家庭科クラブに入りました。

 

それ以降、毎週月曜日にmy裁縫箱を持って、嬉しそうに学校へ行く姿をみて本当に良かったと思えました。

 

しばらくして、そんな姿をみていた数人の男の子が新しく入ってきて、家庭科って楽しいんだって広まったこともきっと自信に繋がったんじゃないかなと思います。

 

その後、家庭科という科目が通知表に追加されてから初めての通知表をもらった日。

「みてみてー!」と見せてくれた通知表は、家庭科がオール◎でした。

 

それから卒業までずっと。ずっとですよ! オール満点!

興味から好きになり、得意となって自信になる。

「好きこそ物の上手なれ」

こんなチャンス逃したらもったいない。しっかりと評価してくれた先生にも感謝です。

 

周りとは比べず、子ども達の興味を大切に

男女関係なく、好きを見つけて伸ばしてあげること。

そしてそれによって子どもが自信を持つこと。

そこから生まれる自己肯定も、これからの社会に必要なことなんじゃないかなと思います。

 

自分の好きを追求できている日々の幸福度も全然違うと思います。

親や周りの目をみて、その通りのレールに乗る必要なんか全然なくて、人と比べない。

その子の良さを認めてあげてみてほしいです。

 

そんな息子は中学生になり、男らしくなりましたが、初めての係決めで立候補したのが「お花係」。

男子では自分だけだったと言ってましたが、元々、植物を育てることも好きで、お小遣いで植物を買ってくる子だったので、また自分らしい居場所を見つけたんだなと、ホッとしてます。

 

花に名前をつけ、どうやったら綺麗な花を咲かせられるのか日々調べて学校へ行っています。

 

いつのまにか、男性だから、女性だからって考え方は息子にはなくなっていて、得意なことをしたらいい! という考え方になっていました。

 

今は音楽に興味があり独学でピアノを練習しています。

完全に耳を頼りに弾いているのですが、習っている娘より成長が早いのは探究心の違いかな? と楽しく見ています。

 

子ども達の環境は親が整えてあげるものですが、男女の性別に偏らずに好きなものを自由にさせてあげてほしいです。

 

男の子でおままごとごっこが大好きだっていいし、女の子が戦隊モノに夢中になったっていい。

 

男女で色分けされてるおもちゃ屋さんですが、どちらも見せてあげて、興味を大切に。

それが我が家がしてきたことのひとつです。

 

本物のミシンをあげる前に女の子コーナーで、おもちゃのミシンを欲しがってたのは娘ではなく息子だったなぁなんて微笑ましい思い出です。

ちなみに娘も裁縫に興味を持ったのかリカちゃん人形のお洋服作りにハマって勝手にやっています。

 

娘の場合は裁縫というより洋服のデザインを考えるほうが好きなようで、アレンジすることが得意な様子。

欲しがったものはグルーガンでした。

縫うよりくっつけちゃう! リボンで結んじゃう! 切り離した布を巻いちゃう!

 

それもそれで新しいやり方だなと微笑ましく見ています。

常識に問わられず、どんどんチャレンジして、失敗して。

自分の価値を高めてくれたら、親として何よりも嬉しいです。

 

これからも子ども達の興味を大切に。

周りとは比べず見守っていきたいです。

RIE

ワンオペ育児でも仕事も遊びも全力。
我が子の特技を見つけて伸ばす育児がモットー。

ワンオペ育児でも仕事も遊びも全力。
我が子の特技を見つけて伸ばす育児がモットー。

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