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2020.10.14

FAMILY/家族・子供

SDGs

まずは、親である自分の「しんどさ」に向き合う #ママ的サステナブル

子どもを育てながら私が願っていること

今回の記事のテーマが決まったとき、「うぉ。しょっぱなから難しいテーマがきたなー」と正直思った。

ここ2〜3年で頻繁に聞くようになったSDGs、サステナブル、エシカル、パートナーシップなどの横文字。なんとなく意味はわかる気がしないでもないけど、「それってつまりは何なの?」と聞かれると自分のことばで言語化できるほど理解はできてない。

私には娘が3人いるのだけど、子育てをしながらつねづね願っていることがある。それは、娘が大きくなったとき、「しんどさ」を感じなくてすむ世界になっていて欲しい、ということだ。その理想を目指す上で、避けては通れないのがこのテーマなのかと、この記事を書くために勉強してみてやっと理解した。

「せめて10年後の世界は今よりマシになっていて欲しい」と思っている人がいたら、4分くらいで読めるので少し付き合ってくれると嬉しいです。

 

SDGsとサステナブルってなに?

はじめに、「SDGs(エスディージーズ)」って一体なんなのか。

SDGsとは、Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標)の略で、2030年までに解決したい17の課題をまとめた世界共通の目標のこと。

 

資源やエネルギーなどの環境問題だけではなく、貧困や教育、人権、経済、社会問題などが17の課題にふくまれている。

「誰ひとり置き去りにするつもりないから、国の大きさ・年齢・人種すべて関係なくみんなついてこいよー! 2030年は今よりもっといい感じの未来にするぞー!」ってなノリなのだ。

未来の人々も現代と同じくらい豊かな生活を送ることができるよう、今から準備しなきゃってことで、ここで登場するのが”サステナブル”というワードだ。

 

サステナブルを訳すと”持続可能な”になる。“持続可能な”を言い換えると、”将来にわたって継続できるような”になる。

環境を守りながら社会も発展させて、さらに未来と現代のニーズもそれぞれ両立することを目指しているので、なかなか欲張りな概念とも言える。

 

つまり”SDGs”と”サステナブル”は、今と未来に生きる人々が幸せに暮らせる世界を作るための、地球規模の取り組みに関わるめちゃくちゃ重要なキーワードなのだ。

 

「しんどさ」をなくしたい

冒頭に書いた”「しんどさ」を感じなくてすむ世界”について、少し話したい。

 

教育やビジネスの場面で感じる男女格差、安心して出産・子育てするための制度や施設の不足、失敗を許してくれない窮屈な社会構造、政治について語りにくい雰囲気、自己責任論として雑にまとめられる貧困問題、あと、とにかく異常としか思えない暑すぎる夏……など。

とにかく、今は社会的にも環境的にも「しんどさ」を感じる機会が多すぎる。

自分が感じたことのある「しんどさ」に関しては、娘たちと一緒に考える時間を意識的に作ったりしている。一日のうちで最も大事にしている、寝る前の絵本タイムだ。

 

これは個人的な決めごとなのだけど、日々の生活に忙殺されて、日中ぜんぜん子どもに構ってやることができなくても、寝る前に短い絵本一冊を読んで、「大好きだよ、ぎゅー!」までこなせば、自分に合格点を与えることにしている(ヘトヘトのときは動く絵本プロジェクターに頼ることも、もちろん許している)。

 

その貴重な時間に、「男の子がスカートを履くのって変だと思う?」「こんなに木を切ってしまったら、どうやって森を元の姿に戻せるんだろうね」「うちはパパとママがいるけど、ママとママがいる家庭もあるんだよ」など、私が思う「しんどさ」をテーマにした絵本を読みながら会話をする。

 

世界を知り、知識を得ることで「しんどさ」が軽減されるはずだと信じて、ある意味自分と娘の生きる狭い世界を救うためにやっていた。

 

でも、それが良かったのかもしれない。結局、自分ごとにできないと興味がわかないし行動もしない。ましてや、子どもに伝えることなんてできやしないのだ。

 

先に親である自分の「しんどさ」に向き合い、最も身近に感じる課題をたまたま見つけていたおかげで、今回学んだSDGsやサステナブルな社会という概念がすっと腑に落ちた感じがする。

 

いきなり壮大なテーマや問題について考えるのではなく、まずは親が自分ごととして捉えている「しんどさ」について、子どもと話してみる。

これが今の私にできる、“ママ的サステナブル”の第一歩かな、と思う。

たますけ

「死なせない」を最重要ミッションに掲げ、肩の力を抜いた家事育児の方法を発信。

「死なせない」を最重要ミッションに掲げ、肩の力を抜いた家事育児の方法を発信。

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