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2021.03.10

FAMILY/家族・子供

SDGs

「ハイヒールとドア」 #ジェンダー平等って、なに?

彼女たちの秘訣は?

私は横浜の公立小学校、中学、高校と普通に地元の共学校に進みました。特に受験文化も周りになかったので、こういうもんなんだろうなと特に選択肢も意識せず、たいして勉強もせず、そのまま大人になりました。

24歳の時、サマンサタバサに転職し、その後プレスチームをまとめるようになった時、最大30人強いたチームメンバーの9割が女子校出身者であることに気づいたんです。

中学校受験という選択肢があることもあまりわかっていない地区で育ったので、小学生の時にそんなに勉強していた人たちがいるなんて!!! と正直、衝撃を受けました。

当時のサマンサタバサは女性社員が2000人、女性の比率は96%を占めていました。

少ない男性スタッフは、圧倒的に数の多い女性スタッフが仕事がしやすいように、いつも優しく支えてくれていて、感謝を絶対に忘れないようにしようね、といつもみんなで話していました。

プレスメンバーはとにかく明るい、友達が多い、ポジティブで元気でいつも笑顔。なんだろう、この秘訣は。彼女たちがどのように育ってきたのか、すごく気になる。

娘がいる私としては、娘もサマンサのプレスのみんなのような大人になって欲しいと強く思っていました。

ヒールにスカート、巻き髪で撮影プロップのドアを背中に担ぎ、走って運ぶのは日常でした。

「え、ちょっと待って。力仕事、男性スタッフ呼ぼうよー」と私はいつも言っていたのですが、「大丈夫です! 自分たちでやった方が早いしーあはははー」と女子だけの環境で育ってきた彼女たちには、これが女子の仕事、男子の仕事、女子の得意なこと、苦手なことという先入観がないのです。自分たちでどうするか、何をしたいか、がまずあることに気づきました。

スポーツが得意で元気なのは男子で、演劇部は女子、みたいな固定概念はなく、演劇が好きな子もいれば、スポーツが得意な子もいる。力仕事もみんなで工夫してやる。

共学で育つとその思考が全く無いわけでは無いですが、やはりどこかで、勝手な固定概念で色々なことを決めていたな……と感じます。

ハイヒールでダンボールを持ち上げて、ちゃっちゃっと楽しそうに動く彼女たちを見て、いつも思っていました。

「みんな違って、みんないい」

あぁ、彼女たちの思考の元は、まさにそうなんだな、と。

平等、平等と叫ぶのではなく他者を認めること。個が持つ、それぞれの個性を尊敬すること。

それに尽きるんだなと学びました。

(大好きなサマンサ女子たちの背中。イベント撤収に向かう、逞しいけどかわいい背中たち)

ファッション業界は特に、その人の持つ個性が尊重され、才能として認められ、発揮しやすい場所なのではないかなと、長年働いていて思います。

「こうあるべき」ではなく、「こうなりたい」が何よりも尊敬される所。固定概念に縛られず、多くの人が自分の居場所を見つけ、

「みんな違って、みんないい」を自分の個性に変えて、活躍している人が多く、みなさん、本当に輝いて見えます。

私たち大人に今できることは?

私の子どもたちが大人になる頃の社会は、国を超えて、国籍を超えて、性別を超えて、それぞれの個が、より活躍しやすい時代、逆をいえば、そうでなければ活躍できない時代になるのではないかな、と思っています。

他者を認める、尊敬する心を持って、固定概念に縛られず、自分の個性やwillを活かせる人生を、そんな社会を、と切に願います。

そのために、私たち大人に今できることは?

そんな問いを胸に、私たち大人には人生を楽しんでいる背中を見せる責務があるなと感じる今日この頃です。

(中学1年の長男が学校のSDGsレポートで選んでいたテーマは「ジェンダー平等」。子どもたちは大人が色々と言わなくても、自分たちで感じ、調べ、行動し、大人よりもフラットで、”みんな違ってみんないい”で生きているなと再確認しました)

世永 亜実

MOTHERS編集部 特別顧問。

(株)サマンサタバサジャパンリミテッド 非常勤取締役。
オイシックス・ラ・大地(株)Special Planner。

MOTHERS編集部 特別顧問。

(株)サマンサタバサジャパンリミテッド 非常勤取締役。
オイシックス・ラ・大地(株)Special Planner。

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