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2021.03.08

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“女の子同士の結婚”について話す保育園児 #ジェンダー平等って、なに?

突然だが、うちの夫が最近『オワリはじまり』という曲にハマりだした。

 

『もうすぐ今日が終わる

やり残したことはないかい

親友と語り合ったかい

燃えるような恋をしたかい

(かりゆし58 YouTube公式チャンネルより)』

 

なんて歌詞からはじまるかりゆし58の曲で、沖縄では卒業式の定番ソングの一つだ。

 

一度聞けばすぐに口ずさめる耳馴染みのいいメロディと真っ直ぐでシンプルな言葉のおかげで、たまたま耳に聴く機会があったときに一発でハマってしまったらしい。

 

毎日家で鼻歌を歌っているので、長女も覚えてしまって保育所で披露したようなのだ。

 

するとなんと、クラスの男の子がこの曲を知っていたという。

 

この曲は2007年リリースの曲なので、もう14年前の曲になる。

 

「ねえ、本当にこの曲知ってたの?」

 

「うん! おきなわの人の歌だって〜」

 

すごい。本当に知っていたようだ。

 

「ママが好きなきんぐぬーのことも知ってるってー!」

 

「なにっ、King Gnu のことまで知ってた? ほんと物知りな子だねー」

 

「でもねえ、おんなの子とおんなの子が結婚できるってことは知らなかったんだって」

 

「お、そうなんだ」

 

「だからね、おんなの子とかおとこの子とか関係なく、好きな人と結婚していいんだよって教えてあげたんだ〜」

 

***

 

私がここ3年くらいでジェンダー関連の話題にすごく敏感になったということもあって、多様性や既存のジェンダーロールを打ち破ることがテーマの絵本やアニメをよく見せている。いや、一緒に見させてもらっている。

 

人間は生まれた時から、なんなら、生まれる前から性的役割を押しつけられる場面が多々ある。

 

おんなの子が産まれるときはピンクの服が与えられ、男の子には車や恐竜のおもちゃが用意されたりするのも、そのひとつだ。

 

ジェンダーに関して勉強中とはいえ、「女だから、男だから」という古い性的価値観にそってものを考えてしまうことは、もちろん私にもある。

 

30年以上かけて染み込んだ無意識レベルの価値観を変えていくのは、なかなか骨が折れる作業だ。

 

そんな「常に性とむすびつけて他者から判断される社会」の中で生きてきた身としては、ジェンダーの価値観を学ぶのは早いに越したことがないと考えている。早ければ早いほどいい。

 

お勉強的に、ことばだけ並べて説明したってきっとちんぷんかんぷんだろうから、積極的に絵本やアニメの力を利用している。

 

特にアニメの影響力はやっぱりすごい。子どもにテレビを見せることに対してネガティブに考えている人が一定層いるが、結局ものは使いようである。

 

あんなに子どもを夢中にさせる媒体があるなら、夢中になって欲しい内容を見せてあげればいいだけだ。

(アニメや映画を見る時は、テントをはって電気を消してプチ映画館を作るこだわり)

 

物語のキャラクターを介して、ジェンダーによる誰かの苦しみや悲しみを共有できるってすごく大切な経験だし、いろんな人がいるんだという多様性に関しても理解しやすいだろう。

 

だからきっと、おともだちとの何気ないおしゃべり中に、”おんなの子同士の結婚”の話が出たのだろうと思う。

 

好きなアニメや音楽などを、教え合いっこしている中で、当たり前のようにジェンダーに関する話題が出る。しかも保育園児の会話の中で。

 

それが私はうれしかったし、そうあるべきだと思った。

 

学校で先生から教えてもらうというのも、もちろんすごく大事なことではあるが、ともだちとの会話で出た話の方が身近に感じるし、自分ごとにできるしね。

(絵本もだいすき)

 

多分だけど、私の子ども時代に「おんなのこ同士でも結婚できるんだよ」なんて言ったらきっと周りの大人たちはギョッとし「そんなこと言っちゃいけません!」と、その話題に触れないよう叱られていたに違いない。

 

だってそういう時代だった。

 

ジェンダーについて自由に口にできるようになった今の時代に、子育てができるのは幸運だなと思う。

 

自分自身のジェンダーに関する価値観もまだまだ未熟で、現在進行形でアップデート中なので、娘たちと一緒に学んでいくというスタンスでこれからも過ごしていきたい。

 

「女だから、男だから」なんていう考え方は古臭くてダサい。

娘たちが大人になったころには、そんな価値観が当たり前になっていますように。

たますけ

「死なせない」を最重要ミッションに掲げ、肩の力を抜いた家事育児の方法を発信。

「死なせない」を最重要ミッションに掲げ、肩の力を抜いた家事育児の方法を発信。

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