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2021.01.22

FAMILY/家族・子供

編集長の部屋

食べることは、楽しむこと。#食べること、生きること

今回のテーマを考えたきっかけは、息子が『たべることはつながること』という一冊の絵本を手にしたことからだった。

この絵本は、「つながる=食物連鎖」についてすごくわかりやすく描いている本。
虫が葉っぱを食べ、その虫が大きな虫に食べられ、動物に食べられ……という図式をすごくわかりやすく描いている。
そしてその全ての最後には、人間がいるということも。

最後には、「植物や動物を大切にすることは 私たち自身を大切にすることと同じです」
と書かれている。
最初に読んだ時、大人の私はちょっとドキリとしました。
頭では分かっていても、人間がもたらす影響の大きさを、ここまでわかりやすく提示されたのは初めてだったから。

今、SDGsの観点からも「食」に関するに様々な課題があります。
日本では食品ロスの問題が注目されがちですが、昨今では子どもの貧困問題における食の問題、農業の衰退からの自給率の低さなど、様々な問題も出てきています。
地球規模でいえば、飢餓・食の安全性・環境の問題など解決すべき問題が山積みです。

山積みの問題をどうすればいいのか?
難しく考えれば考えるほど、なんだか解決不可能なことに思えてくるけれど。

でも結局のところ、この絵本の最後の一文に書かれている
「植物や動物を大切にすること」「自分自身を大切にすること」その全てに尽きるんだと思うんです。

私たちの食卓にのぼるものが、動物などの尊い命によって繋がれたものだとしたら、絶対にそれは残せないはずです。
息子もその絵本を読んで以降、今までちょっと魚が苦手だったのだけど「このお魚も僕の骨を強くするために死んでいるんだよね。しかもそのお魚のために、海藻とか、小さな魚とか、色々なものが食べられているんだよね。あぁ〜ちゃんと食べなくちゃ」と言いながら残さず食べるようになりました。
「いただきます」は、命をいただきますという意味もあるんだよ。
そう話すと、なるほどね! という顔をして、残さず食べるようになりました。

「残さず食べましょう」の裏側には、こんなにたくさんの生き物のつながりや、想いがあることを子どもが知るということは、とても大切だなと感じた場面でした。

そしてSDGsにおける最も大切なのは、この「自分自身を大切にすること」だなと思っています。自分を大切にできるから、他の人のことも大切にできるのではないかなと思うのです。
だからこそ、子どもたちにはできるだけ今のうちから栄養のある食事を、みんなで楽しく、大切に食べるという経験をして欲しいなと願っています。

コロナ渦で人が集まって食べることがまるで悪のように報道されている日々を見ながら、
どうか子どもたちが早くまた、お友達とワイワイ、楽しく、ご飯を集まって食べられる日々が戻ることを願って。そして今は、家族でできるだけ楽しく。

楽しくといいつつも、一時期私は食事の時間というか「料理」ということに関して全く楽しめない時期がありました。

正直、私は食べるのは大好き! 美味しいものも大好き! 食にはこだわりのある方だけど、料理は得意ではありません。だから SNSに料理投稿なんて一切できない(笑)。美味しそうに美しく盛り付けられた料理をUPしている人を見るたび、すごいなぁという思いと、ちょっとした罪悪感に苛まれることも多々。
そしてここでは何度もお伝えしている通り、超真面目・超ストイックな性格がゆえ、子どもが生まれてから、安心安全で、そしておいしくて、栄養のちゃんとあるものを食べさせるということを絶対にしたい! と思い、食材はオーガニック、なるべく薄味で、全て手作りで! と頑張ってきたせいで、料理を完成させるまでの買い物から始まる行程も、調理も時間がかかりすぎ、そのストレスは相当のものでした。
しかも子どもがその頑張って作った料理を乳児期は思い切りひっくり返して、ベトベトに散らかして、一口も食べないなんてことも日常茶飯事でした。食事の時間が来るのがしんどいなぁなんて思っていたことも……。
きっと息子もそんな私の本音を敏感に感じ取っていたんですね。

息子が4歳のときこんなことがありました。仕事が忙しく、お迎えギリギリで、冷蔵庫も空っぽ。今日のご飯どうしようと思いながら保育園を出たところに仲良しの親子が。
いつもと帰る方向が違うのであれ? と思っていると、その子が「今日ね〜デニーズいくんだ!」と嬉しそうに話してくれたのです。ママは「もう! 言わないでよ〜」と言いつつ、私に「金曜のパパのいない日は、デニーズって決めているのよ(笑)」と笑いながら話してくれました。
息子がデニーズを、ディズニーランドと勘違いし「俺もミッキーに会いに行きたい!」と言い、ご一緒することに。子どもたちは、お子様セットを頼み、ママ友はビールと唐揚げを注文。私はお酒が飲めないので、ハンバーグセットを注文。ディズニーランドではなかったけど、大好きなハンバーグとポテトがあって、おもちゃももらえた息子はニッコニコで仲良しの友達と楽しみながら完食。
私も普段ならお迎えして、急いで食事の用意して、食器を洗って……と余裕ゼロの時間が、久しぶりにのんびりした時間になりました。
食後のコーヒーなんて飲みながらママ友と話せたというのがとても楽しく、帰り道息子と「楽しかったね〜」と言いながら帰宅したのでした。
それ以降、息子になに食べたい? と聞くと、「デニーズ!」と言われる日々がしばらく続くほど。「いや、おうちで食べるからなにを食べたい? ってことだよ」と言うと「デニーズ行こうよ! だって楽しかったし、ママものんびりできたでしょ〜!」と言われていました。
そこでやっと気づいたのは、子どもはどんなに手をかけた料理よりも、その食事の時間の楽しさがすごく大切なんだなということ。
ママがどんなに丁寧に、栄養バランスを考えて作った手料理も、しかめっ面しながら食べていたら絶対においしくないですよね(笑)。
息子のためにと考えすぎて、当たり前の「食事を楽しむ」ということを忘れていたんだなと気づけて、猛反省。そこから考え方を変えました。

もちろん心配性な性格は変わらないし、子どもにはできるだけ安心・安全なものを食べさせたいということは変わりません。
だけど、いつもが何かの本や、SNSに載っているような、素敵な料理じゃなくてももちろんいいんですよね。


(たまにはデリバリーのピザで、楽しくワイワイ手抜きも覚えました!)

オムライスに、スープ! カレーに、味噌汁! なんて料理がやっぱり子どもにはウケがいい。
頑張って細々と、煮物に、揚げ物に、サラダに、スープに……なんて作った日より食の進みは前者の方が良かったり(笑)。
そんなわけで最近の私はメインの一品料理にこれでもかってくらいに栄養を詰め込んで、
汁物に野菜を刻みまくり、自動調理のホットクックを多用したりしながら、なんとか頑張っています。
自分の気持ちのバランスと、手間のバランスの良いところを見つけて、料理も食事も楽しく! そんな風に決めたら、今はとっても楽しくなりました。

料理が好きな人も、苦手な人もいて当たり前!
頼れるものには頼って、子どもたちの「おいしい、楽しい」をこれからも作っていけたらなと思います。

編集長 小脇美里

MOTHERS編集部 編集長。

ファッションエディター/ブランディングディレクター。

ママたちの絶大な支持を集め、数々のヒットを生み出すヒットメーカーとして、経済界からも注目を集める。
令和初のベストマザー賞・経済部門受賞。
鯖江市顧問/SDGs女性活躍推進アドバイザー。2児の母。

MOTHERS編集部 編集長。

ファッションエディター/ブランディングディレクター。

ママたちの絶大な支持を集め、数々のヒットを生み出すヒットメーカーとして、経済界からも注目を集める。
令和初のベストマザー賞・経済部門受賞。
鯖江市顧問/SDGs女性活躍推進アドバイザー。2児の母。

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