2021.02.12
おうち時間は子どもの「一人でできる!」「一人でやりたい!」を満たす時間 #この冬、おうち時間を楽しむ方法
40年以上生きてきたので、「生きていると、いろんなことがある」ということは頭ではわかっていたつもりだったけど、昨年の春から世界中で続いているウイルスとの日々については、頭も心も全くついていけていないというのが正直なところ。
それでも時間は流れていくし、2度目の緊急事態宣言が出たとしても、娘は毎日元気に小学校へ登校していく。
午後3時、テレビからニュース速報の音が鳴り、「今日の感染者数」が表示される。外に出るときにはマスクが必須。こんなことが当たり前になる日が来るなんて、娘を出産したころは夢にも思っていなかった。
最近は、目だけで笑顔が伝わる微笑み方を練習している人が増えているそうだ。こんなときだからこそ、そういうポジティブな情報を聞くと心が和む。私も、鏡の前でマスクをしながら笑顔が伝わる練習をしてみようかな。
今回のテーマは、「この冬、おうち時間を楽しむ方法」。昨年の緊急事態宣言で自粛生活になってから、多くのママたちが頭の中でずっと考えていることの一つだろう。
子どもの年齢、性別、好み、体力によって、その楽しみ方は変わってくるだろうし、家の中といっても、都会の狭いマンションの中で子どもが満足するだけの遊びを考えるのも一苦労である。
私は2度目の緊急事態宣言が出ている東京に住んでいる。1日の感染者数が3桁から4桁に増え、不要不急の外出は避けるようにと言われているけども、小学校だけではパワーを消化しきれない娘は、帰宅後近くの公園に行きたがる。公園くらい……という気持ちもあるけど、感染者数を見れば、いつ自分たちがその人数にカウントされてもおかしくない状況となっている今、パワーのありあまった娘をいかに家の中で楽しく過ごさせるかというのは、我が家にとっても大きなテーマとなっている。
体力お化けの娘の体力を消耗するためのリングフィットアドベンチャー
小学校1年生の娘は、小学校では男の子に交じって「逃走中ごっこ」をするのが大好きなおてんば女子。ウォーキング好きな両親に付き合わされて、小さな頃からどこに行くのも徒歩という生活に慣れているので、休みの日に散歩で2万歩ほど歩くのもへっちゃら。それだけ歩いたとしても、気づいたら寝ていたということが人生で2回ほどしかない娘のことを、我が家では「体力お化け」と呼んでいる(褒めてる)。
そんな娘の体力を家の中でいかに消化するか……。頭を悩ませた結果、我が家は遅ればせながらお正月に「Nintendo Switch」を導入。「コロナ太り」した大人と、体力を消耗したい娘にぴったり! と、「リングフィットアドベンチャー」を家族3人で楽しむことに(あつ森もおまけに購入)。
毎日夕方30分ずつ、順番にトレーニングをする。パパはきつめのトレーニングを設定しているので、苦しそうな顔を見ながら娘は大笑い。自分の順番が来ると、リングを持って真剣なまなざしで画面を見つめながら運動する。そんな娘を見てウルウルする私(すぐ感動する)。
1日に1時間半。家族が1つになる時間ができたことで、その後の夕飯タイムにも会話が弾む、弾む。
家族で過ごす時間が多い家庭ではあるけど、このトレーニングを始めたことで家族の絆がまた一つ深まった気がする。
「一人でできる!」「一人でやりたい!」を満たす時間
小学1年生ともなると、「私がやってみたい」、「一人でやりたい」ということが増えてくる。考えてみると、私が小学校1年生のときには一人で揚げ物をしていた。とても娘一人に揚げ物をさせる勇気はないけど、この過保護さは娘の成長の妨げになっているのでは……と考えたりもする。
そこで、おうち時間が増えた今だからこそ、娘が一人でやってみたいことをさせる時間を積極的に作っている。
先日は「一人でクッキー作り」に挑戦。材料を用意して、あとは娘がすべて一人でやってみる。隣で見ていて、「もっと混ぜたほうが……」「ほら、粉が……」という気持ちがつい口から出そうになるけど、そこは我慢。
いつもうるさいママが静かに見守っている! という気持ちがあるのか、チラチラ私のほうを見ながらも、娘は嬉しそうにキッチンに立っていた。
「これはできない」というときには、「ママ、ここ手伝って」と声がかかる。自分の限界を知っていて、そこでちゃんと助けを求められる娘。これはすごいことだ! という発見があった。
親になって思うのは、「任せる」ということは想像以上に勇気が要るということ。過保護で心配性な私は特にその思いが強い。でも、子どもは思っている以上に成長しているし、できる。
「任せる」は「信じている」と同じだ。子どもはきっと、親から「信じてる」という気持ちを感じると、持っている才能をグンと伸ばすのかもしれない。
一人ですべての工程をやるのは初めてなのに、私が思っていたよりずっと上手にクッキーを作った娘。「あぁ、私の“まだ早い”“今後ね”という気持ちがこの子の成長を妨げていたんだ!」と反省。娘は、とっても上手にクッキーを完成させた。
娘が一人でできる! をしっかりと見せてくれたのに、そのクッキーをオーブンの加減を間違えて焦がす私……。「ごめんね。焦がしちゃって」と言うと、「大丈夫! 失敗は成功のもとだから!」と笑ってくれた娘。
おうち時間の過ごし方で、思っている以上に成長している娘を知ることができた。