2021.01.04
「幸せな食体験」で人生は豊かになる #食べること、生きること
“幸せな食体験”はその後の人生を豊かにする
こんにちは。UP COFFEE オーナーの溝口です。
今回「食べること、生きること」というテーマで食とは何なのか、改めて考える機会になりました。私のたどり着いた答えは、
「“幸せな食体験”はその後の人生を豊かにする」
ということ。「身体にいいもの」「健康的でヘルシーなもの」、もちろんそれも大事。(健康第一ですからね!)
でももっと大切なのは、何を食べたかではなく、「誰とどんな風に食べたか」が非常に重要だと思うんです。そのシーンを思い出して笑顔になれるような“体験”。
我が家の“幸せな食体験”シーン
「(母)今日は“ツルミ”よ!」
「(子どもたち)やったー!」
これは幼少期我が家の“幸せな食体験”の代表的なシーン。
私の母はよく牛乳寒を手作りしてくれました。牛乳に寒天を混ぜて冷やし固め、その上にみかんの缶詰をのせて食べる我が家の定番デザートです。
私たち兄弟は、その母の作るなんてことない牛乳寒が大好きでした。ただその母の作る牛乳寒はいつも味が違うんです(笑)。味というか食感が。
「ツルミ」というのは牛乳寒の最高峰! つるりとした舌触りで固さもちょうどよく、とにかく最高においしい。
「とろみ」というのは寒天の割合が少なすぎてとろ〜りととろけてしまいそうな食感の時。「ツルミ」の方がやはりおいしい。
それ以外にも表面にしわが寄ってしまった「シワミ」やちょっと固い「かたみ」という我が家独自の評価があるんです(笑)。
母が牛乳寒を作る度に兄弟3人で「今日はちょっとシワミだな!」などと評価する。それでもおいしいからぺろりと全部食べ、ニヤニヤしながら母に「次はツルミでね!」なんて言ったり。
ツルミができた時の母のドヤ顔。子どもたちが美味しそうに食べるのをみる母の嬉しそうな顔。そしてそれをまた嬉しそうな顔で眺める父。
全て私の「幸せな食体験」です。
食を通して体験した嬉しい瞬間は、その先の人生に何度も笑顔を届けてくれる
こんな我が家の牛乳寒シーンは、母が亡くなった今でも家族の思い出話で時々話題になるし、その時の話をすると家族がみんな笑顔になる。
幸せな食体験は色あせず、いつまでもその時のシーンがよみがえってはみんなの心を幸せにする。
食を通して体験した嬉しい瞬間って、その人のその先の人生に何度も笑顔を届けてくれる。そんなことがあるなと思います。
私には2歳半になる息子がいます。
子どもに手作りの栄養バランスのとれたご飯を!! なんて張り切っていた時もありましたが、(いや、今も頑張って作ってますよ? たまに手も抜きますが笑)
息子が時々鼻歌で歌うのは「新幹線の〜おにぎり〜♪」(これは旦那さんと鉄道博物館に行く途中に食べたコンビニのおにぎりのこと)です。
私の手作りご飯よりコンビニおにぎりか〜〜〜い! と突っ込みたくなりますが、息子の中では初めてパパと二人でお出かけした時の“幸せな食体験”だったのだと思います。
私のUP COFFEEでは、バターや卵などを使用しない、全て植物性の素材で作ったヴィーガンスイーツを提供しています。
お子様でも安心して食べられるという選択肢として心を込めて手作りしていますが、何よりもそのお菓子から生まれる笑顔のきっかけとなることが大切だなと思っています。
シェアし合うママとお子様の間に生まれる柔らかい空気。お友達同士で「おいしい〜」と顔を見合わせ笑顔になる瞬間。アレルギーを持つお子様に「好きなの食べていいよ!」と言える嬉しさで涙ぐまれるママの顔。
UP COFFEEで生まれる時間が、みなさんの今後の人生で思い出されてその都度笑顔になれるような“幸せな食体験”になっていることを願います。
ささ、今日も頑張ってマフィン、パウンドケーキを作りますか!