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2020.12.09

FAMILY/家族・子供

SDGs

栄養バランスは一週間で組み立てる #食べること、生きること

がんばって作ったときほど子どもたちは手をつけてくれない

仕事を終えて、ダッシュで保育所へお迎え。
長女(約19キロ)は遊び疲れて眠たくなったらしく、抱っこで帰りたいとグズり、
テンションが上がりきった双子たちは園内を走り回り、靴さえもなかなか履いてくれない。
帰りの準備に20分かかって、やっと先生とさよならして帰宅。

もう玄関でそのまま倒れ込みたいほど疲れたけど、3人の「おなかすいたー!」の合唱を背に、最後の気力をふりしぼって夕食作り。

成長盛りの子どもたちには、主食と主菜、副菜が揃った栄養といろどりのバランスが良い食事をつくらなきゃ。

めんどくさい気持ちと戦いながらやっとできあがった渾身の一品なのに、がんばって作ったときほどなぜか子どもたちは手をつけてくれない。

すでに食べさせるための気力と体力は残っておらず、結局諦めてバナナとスティックパンを差し上げて放心状態で終了。

「めちゃくちゃがんばって作ったんだから食べてくれよおおお!!!」と叫びながら走り出したくもなる。

そうやって「どんなときでも、毎食、毎日、ちゃんとしたごはんをあげなきゃ」と自分にプレッシャーをかけていたから、日に3度もある食事の時間が苦痛で仕方なかった。

「一週間」という具体的な猶予期間があると思えるだけで、だいぶ気持ちが楽に

そんなとき、農林水産省のホームページで、こんな文言を見つけたのだ。

『(「日本型食生活」は)ごはんを中心に、魚、肉、牛乳・乳製品、野菜、海藻、豆類、果物、茶など多様な副食などを組み合わせた食生活であり、一食、一日単位ではなくとも、数日から一週間の中で組み立てる。
(中略)
ごはんと組み合わせる主菜、副菜などは、家庭での調理のみを前提とせず、中食、冷凍食品、レトルト食品、合わせ調味料などの活用や外食との組み合わせも可能である。』(農林水産省|平成26年度食育活動の全国展開委託事業(調査)報告書 今後の食育推進施策について)

これってつまり
「一週間スパンで栄養バランスを考えて、冷食やレトルトもうまく利用してがんばろう」と国がいってくれているわけだ。

この文章を読んで、正直かなり勇気づけられた。
「昨日ちゃんと野菜食べてたから、今日は白米しか食べてないけど、まあいいか」と考えられるようになったし、手作りができないときの罪悪感も減った。

冒頭で書いたように、子どもって親が食べて欲しいと思っているものを、全然食べてくれないことがある。

「パンしか食べてないじゃん……」とか、「今はお腹が空いておられないのでしょうか。お食事にほとんど手を付けられてないですよね……?」なんて、日常茶飯事。

そんなとき、「一週間」という具体的な猶予期間があると思えるだけで、だいぶ気持ちが楽だ。

あと意外にも、この考え方のおかげで、子どもにも良い影響があらわれた。

本当に不思議なのだけど、好き嫌いが減り、ご飯を残さないで食べてくれることが増えたのだ。

おそらくそれまでは、一食にかける私からの圧がすごかったのだろう。
「残さず食べなさい」と毎食プレッシャーを与えられていたら、子どもにとっても食事の時間が苦痛でしかない。

大人だって「なんか今はあんまりお腹すいてない」とか「お肉の気分じゃない」みたいな気分になることがある。

それなら子どもにだって、気分で食べられるときと食べられないときがあっても無理はない。

そう、食事って結構「気分」に左右されるものなのだ。

だから子どもが食べてくれないときも、そんなに思いつめずに「まあ、元気そうにしてるからいっか。一週間でなんとなくバランスとってくれよな」と気楽に構えておく。

子どもたちに食べさせようとがんばっていたときよりも、肩の力が抜けた今の方が、結果的に食べてくれるようになったなんて、なかなか皮肉な結果ではあるけれど、面白い。

「栄養バランスは一週間で組み立てる」
この考え方は、我が家の食卓を美味しく楽しい空間にするために、すごく重要なのだ。

たますけ

「死なせない」を最重要ミッションに掲げ、肩の力を抜いた家事育児の方法を発信。

「死なせない」を最重要ミッションに掲げ、肩の力を抜いた家事育児の方法を発信。

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