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2020.12.03

FAMILY/家族・子供

SDGs

日本の味・家庭の味を伝える、母の役割について考えてみる #食べること、生きること

義母の柿の木から感じること

我が家には毎年たくさんの柿が送られてきます。特に今年は大豊作! 夫の実家にある柿の木から収穫したものです。義両親が他界して以来、義弟がこの時期になると送ってくれています。無農薬でどれもこれも甘くてびっくり!

私はかつて、2年ほど、義両親と同居していたことがあるので、毎日眺めていた柿の木です。「もう明日ぐらいには収穫しないと、鳥が先に食べちゃうね!」とかいいながら今か今かと待っていたことを思い返します。柿が大好きだった義母のことを思い出しては、温かい気持ちになるのです。「今年は大変だけれど、みんなで柿でも食べてね」といわれているような……。

義母が亡くなってから生まれてきた次男も、美味しそうに柿を食べます。じいじとばあばが、いつまでも私たちのことを気にかけてくれていることを感じる瞬間ですね。こうやって、柿の木は毎年、たくさんの実をつける。「ひとつ残らず、大事にいただこう!」自然とそういう気持ちが生まれます。これはもう、義母が植えた柿の木からの食育です! お義母さん、ありがとうございます。

柿酢づくりに挑戦!

100個ちかくあった柿も、サラダにしたりスイーツに使ったり、お友達にお裾分けしたり……と残り少なくなりました。お料理教室で先生が出してくれたサラダに、自家製柿酢のドレッシングがかかっていてとても美味しかったので、子どもたちと一緒に仕込むことにしました。そして、生活クラブ生協で奈良県産の「かりん」とつるし柿用の「渋柿」が手に入ったので、ついでにいろいろ作ることに。私も初挑戦の柿酢ですが、子どもたちにも日本に伝わる食文化を知ってもらいたいと思います!

柿は拭いて使います。発酵させるための酵母がとれてしまうので、洗ってはいけません。

柿酢の作り方はいたって簡単! キッチンペーパーで汚れを拭き、柿のヘタの部分を包丁でくりぬきます。煮沸消毒した空き瓶に詰めて、ペーパーやふきんなどで蓋をして常温に置いておくだけです。酢やお水を足して作る方法もありますが、今回は柿のみで作ってみます。だんだん水分が出てきて水っぽくなったら、1日1回かき混ぜます。そうするとブクブクと発酵が進んで徐々にお酢になってきます。

2週間ほどでドロドロの状態になってきます。約1か月後が食べごろとのこと。無農薬の柿ですし、皮もまるごと使っています。なんと皮だけでも柿酢が作れるというので、SDGsの観点からも優れた日本の調味料です。

「ねえ、これ何になるの?」と次男はあまりの簡単さに不思議そう。

市販の柿酢は透明ですが、あれは濾してあるそうです。せっかくなので自家製なら、濾して使うよりも、私は果肉ごとドロッとしたドレッシングを味わいたいなといまから楽しみにしています。美味しくなあれ!

種類の違う「渋柿」はつるし柿に!

こうやって並べると、全然違いますね! 左側が奈良県産の渋柿。大好きでよく利用する、生活クラブ生協で紐付きで販売していたので、今年初めて買ってみました。

まずは長男に皮を剥いてもらいます。いい香りはするけれど、やはり渋柿。「本当に渋いの?」と聞いてきた長男に、ペロッと舐めてもらいました。つるし柿の完成形を知っている長男は「本当にこれ、食べられるようになる?」と顔をしかめながら剥いてくれました。

皮を剥き終わったら、葉の部分をハサミで整えます。カビ防止のために、沸騰したお湯にサッとくぐらせたら、紐につるして風通しのいい場所へ。乾燥が進んできたらなんどかモミモミすると美味しくなるそうですよ。

クリスマスデコレーションの前でなんだかミスマッチ(笑)

日当たりがよく、風通しのいい場所で雨に濡れないところにつるしておくのがベストだそうです。我が家は出窓のカーテンレールにフックをかけてつるすことにしました。なかなかシュールな見映えですが、家族全員が目にする場所なのでみんなで変化を観察します!

喉にうれしい、かりん蜂蜜も!

最後はかりんのはちみつ漬けを作ります。こちらも生活クラブで入手した奈良県産。ちょっと固めで包丁を入れにくいので、私が切ることにしました。半分に割ると、いい香りが広がります。

「梨みたいな? 柑橘系みたいな?」とふたりでクンクン香りを楽しんでいます。

皮も種もそのままでスライスしたら、煮沸消毒した瓶にどんどん詰めていきます。途中ではちみつを入れて揺すって、またかりんを詰めて……の繰り返し。瓶を満タンにしたら、蓋を閉めて常温に置きます。2日に1回くらい混ぜて、3週間ほどで完成です。

かりんには、古くから咳止めに効果があるとされる、アミグダバリンという成分やポリフェノールが含まれています。先人の知恵を子どもたちにも知ってほしいですね。

左が2年前仕込みのかりん蜂蜜。大事に少しずついただいています。

2年前に仕込んだ、かりん蜂蜜と比べるとこんなに色が違います。喉がイガイガしたときや、温まりたいときにお湯割りで飲むとホッと落ち着くんです。のど飴のパッケージのイラストでは見たことがあったけれど、実際には見たことがなかったという夫も、このかりん蜂蜜が大好きです。

まだまだお家で過ごす時間が長いこの時期、「季節を感じながら、食を楽しむ」ということを意識しながら、子どもたちに日本の文化、家庭の味を伝えられるといいなと思っています。みなさんもぜひ作ってみてくださいね!

上紙 夏歡

ライター/ビューティプランナー/ベビーマッサージ講師。
10歳と5歳の男児のママ。

ライター/ビューティプランナー/ベビーマッサージ講師。
10歳と5歳の男児のママ。

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