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2020.11.13

FAMILY/家族・子供

SDGs

真っ直ぐに生きるわが子たちは、私の視野をとても広くしてくれた #自己肯定感って、なに?

わが子たちから私が学んでいること

「自己肯定感ってなんだろう……」

これは生まれつき脳に障がいを持って生まれてきたわが子たちから、私がいちばん学んでいることかもしれません。

発達のペースが違う。感じ方が違う。キャパシティが違う。

はじめは”違う”ということにとても苦しみましたが、誰かと比べて何か変わることは一つもありませんでした。

わが子は相手の顔色や場面を気にすることなく、自分の思っていることをそのまんまの態度で表します。

好きなものは好き! 嫌いなものは嫌い。やってみたい。やりたくない。

その姿は時にわがままな子だと思われることもありますが、見ていて羨ましくなるほど自分の気持ちにとても正直です。

そして自分の気持ちをごまかすことができません。

嘘をつくと熱を出す。眠れなくなる。お腹を壊す。または興奮状態が続くなど……。体調を崩してしまうほど繊細です。

真っ直ぐに生きるわが子たちとの生活は、私の視野をとても広くしてくれました。

捉え方や発想の違いには目から鱗なことばかりで、その視点を理解することには少し時間は必要でしたが、生活の中で工夫していることを少し書いてみたいと思います。

耳から入る情報より、目から入る情報が伝わりやすい

「百間は一見にしかず」ということわざがありますが、

わが子は口頭で伝えるより、視覚的に伝えたほうが伝わりやすいことが多いです。

ですので普段から小さなホワイトボードを持ち歩くようにして、出かける際に時間・行き先・順番・目的などを子どもたちに説明してから出かけるようにしています。みんなで見通しを持って情報共有することを心がけていると、勘違いや伝わっていないことからのトラブルが減りました。

 

本人に合わせたスモールステップ

子どもに「手伝ってほしい」と言われたら素直にそのまま手伝います。

ただし最後の仕上げだけは自分でやるよう声かけしています。

例えば学校に行く準備の場面では、最初はほとんどこちらが用意するけれど、鞄の中に入れる最後の段階は自分でする。

子どもに合わせて「簡単にできること」をたくさん取り入れることを意識しています。

娘は小学校高学年になった頃から「私できる! そして新しいこともやってみたい!」と意欲的に挑戦していく姿が見られるようになりました。

すぐに目標達成できることと、何年もかかることの両方がありますが、

「今すぐできてもらわないと困ること」というのはそんなに多くないように感じています。

ゆっくり時間をかけて、積み重ねていくことが自信に繋がっていると思います。

困ったことに直面した時こそ、考える力を育てる

思春期に入った息子は自分が「賢いかどうか」ということを聞いてくるようになりました。

勉強についていけていないことを感じ始めた彼は、周りの子との違いを少しずつ感じ始めているようです。

私は勉強ができることだけが「賢い」ことではないということを伝えたいと思っています。

考えるとはどういうことなのかな……自分の中にはどんな「知恵」があるのかな……。

共に考えながら、自分なりの方法を見つけようとするその姿勢を大事にしています。

 

子どもたちに障がいがあるとわかった時、できないことがたくさんあるのだと悲しみました。

たしかに苦手なことや不得意なことはたくさんあります。

しかし、自分の気持ちにブレない芯の強さがあります。

自分のペースを崩さない真っ直ぐに生きる彼らの姿は、私たちにはない魅力だと思うようになりました。

そして私もありのままの自分でいいんだと思えるようになりました。

私たち家族の学び合う日々は続いていきますが、これからも自分たちらしく成長していけたらいいなと思っています。

wajimaki

自閉症アーティスト かんたくん・かえでちゃんのママ。

自閉症アーティスト かんたくん・かえでちゃんのママ。

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